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作詞集・太陽と龍の追憶

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昔、バンドを組んでいた時に作詞したものや、新しく書いたものも含め こちらにて公開しております。 歌ってくれる人、使ってくれる人募集中です 詳しくはメッセージか、ツイッターのDMで… もっと読む
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#失恋

作詞:さらば永遠に僕の妹

浜名湖の朝風を浴びながら
出会わなければ良かったなんて
気になるなら聞いてみれば良い
意気地のなさを立場のせいにしか
出来もしないくせに

君は何を着ても似合うから
花嫁姿はさぞかし美しいだろう
見たくなければ居なくなれば良い

幸せは誰も放し飼いにはしない
だってそうだろう僕の幸せは
君を独り占めする事だった

さらば君は永遠に僕の妹
いつまでも好きでいさせてくれ
出会わなければ良かったなんて

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余韻

隣に居るのは 面影だけ
残ったのは あれほど嫌ってた
たばこのにおいだけ

あの忌まわしい煙でさえ
あなたの内側に
容易く滑りこんで虜にする
消えてしまいたいのは あたしのほう

抱いていたのは 偽りだけ
得られたものは あれほど焦がれていた
想いのむくろだけ

あの汚れた時間の中で
あなたの内側に
傷跡一つ残せなかったから
溶けてしまいたいのは あたしだけ

素肌から失せていく
温もりを追いかけ

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祝福

書きかけの恋物語
短い羅列を幾つか
旅立つ魂に 祝福を
ひとり街灯の下 心細い丸い光
心と言葉と 身体と追憶が

離れ離れになって
短い季節を幾つか
通り過ぎたぬくもりに 祝福を
ひとり寄道の末 さみしく歌う声
頭と右手と 数字と活字が

飛び交う空は 緑色
今日も一日が終わる
溜息とあたたかな水
本当は人恋しくて 抱きしめて
ほしいのに 強がりをひとつ

燃えあがる肖像
短い時間を幾つか
帰り道

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旅行鞄と秋の空

旅行鞄に仕舞い込んだ
子供じみた夢も色褪せて
今は昔だよと君ははにかんで
笑ってみせるけれど

馬鹿みたい ずっとこのまま
子供で居られれば
愛した想い出だけを
このまま残して

人ごみの流れに紛れ込ませた
繋いだ手の温もりもとうに失せて
今は大人だよと君は背が伸びて
笑窪見せるけれど

馬鹿みたい きっとこのまま
子供で居たいのは
愛した想い出だけに
縋って居たいけど
いつの日か もっとこのまま

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Near me.Here me.

どうかあたしの傍に居て
いつもあたしは此処に居る
銀色のスプーンと小さな太陽
それと天国にいちばん近い場所
どうかあたしの傍に居て
いつもあたしは此処にいるから

銀の焔がじりじりと焦がした
季節外れの雪
あの日、心に無理やり刻まれた
愛おしくも醜い傷跡

Near me.Here me.
時折、目を覚ます
悪夢のような形のアイツ
Near me.Here me.
慟哭、目を閉じて
叫んでも叫んで

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さよなら僕だけの雨

七色の信号機
目玉焼きが笑ってやがる
君の元カレが気持ち悪くて
殺して墓標を蹴りました
虹色の信号機
十字架が笑ってやがる
僕だけの失敗
みんな夢なら良かったのに
雨じゃなきゃダメだ
土砂降りの雨だ

痛みが妬みが憎しみが
育ちの違いが住む場所が
言葉が距離が指先が
心が胸が眼差しが

踏切は喜んで
僕を見て笑ってやがる
君の友人が気持ち悪くて
殺して真夏に腐らせた
空色の炎
十字架が躍ってやがる

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忘却は最寄り駅

ここまでだったね
あなたとの日々
あたしはあなたを
忘れて生きるよ
だからあなたも

そこまでなんだね
あなたの気持ち
あたしをあなたが
忘れてく日々よ
だけどあたしは

走って、走って
どうして泣いて
走って、走って
いつまで泣いて
いるんだろうね

画面の向こうに
あなたは居ない
寂しいけれど
哀しいけれど

ここまでだったね
あなたとの日々
黄昏てても仕方がないから
あなたはあなたの傷を抱え

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