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ローマの日々 [Daily Romans]

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ローマ人への手紙を日々少しずつ、ゆっくり味わい、瞑想する旅をします。
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#民族

60.ローマ3:29 すべての民族の神

60.ローマ3:29 すべての民族の神

 モーセの律法は礼拝に必要な条件を細かく定めつつ、「ユダヤ文化」を形成しています。

 礼拝とは、神殿での活動だけでなく、食事の内容や食べ方など、日常的な活動も含まれます。

 そこで問題になってきたのが、神に義とされるためには、すべての民族が「ユダヤの文化」となっている日常の生活の仕方に従うべきなのか、ということでした。

 ユダヤ人の側には、次のような強い意見がありました。

"モーセの慣習

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(5) すべての人は罪人 ローマ3:9−20

(5) すべての人は罪人 ローマ3:9−20

罪を指摘されることを喜ぶ人はまれでしょう。なおさら罪人扱いされることには抵抗があります。

聖書が明らかにしようとしている罪とは、人に対するあやまった行為のことではなく、神に対するものです。

神に選ばれた民族であると言っても罪を逃れられなかったように、すべての民族、すべての人間は、等しく、神に対して罪を犯している者なのです。

43.ローマ3:3-4 証人がたとえ不真実だったとしても

43.ローマ3:3-4 証人がたとえ不真実だったとしても

 多くの人々は、ユダヤ人が神に選ばれた神の真理の証人であることに困惑していました。彼らは神に対して忠実ではなかったと思われたからです。

 では、神の真実さは証人の忠実さに依存しているのでしょうか?

 もし証人が不誠実であれば、神もまた不誠実でしかないとみなされるのでしょうか?

 この神が真実なのか、それともその言葉の数々が嘘なのか、今は多くの人々がこの神をさばいているのですが、終わりの日には

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42.ローマ3:1-2 ユダヤ民族への御言葉

42.ローマ3:1-2 ユダヤ民族への御言葉

 一般的に、人は自分の民族が他より優れていると思い考えがちです。もちろん、実際にはそんなことはありませんが。だから、ある民族が優れているという話を聞くと、私たちは戸惑いを覚えてしまいます。

 ユダヤ人は本当に他の国より優れているのでしょうか。

 パウロは優れている点が "ある " と言い、その理由に "彼らは神のことばを委ねられました "と言っています。彼ら自身が優れている、というのではありま

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20.ローマ1:19-20 神の義が人間に明らかにされている

20.ローマ1:19-20 神の義が人間に明らかにされている

神が人間の不敬虔と不義に対して怒るのは当然のことでしょうか?

もし人間が神を全く知らず、そのために無視し続けているだけだとしたら、神の怒りは当然のこととは言えないように思えます。

けれども、人間は神についての知識は持っているはずなのです。というのも、神ご自身がこの世を創造なさった時以来、さまざまな働きを通して人間にご自身を示してきていたからです。

その証拠に、どんな民族にも必ず宗教があります

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