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ローマの日々 [Daily Romans]

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ローマ人への手紙を日々少しずつ、ゆっくり味わい、瞑想する旅をします。
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#信仰

II-1 すべての人間は罪人

II-1 すべての人間は罪人

ローマ人への手紙 1章18節-3章20節

ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、キリストの福音が必要でした。

世界中のどのような民族でもそれぞれに宗教があり、道徳があって、社会が保たれているのですが、それで生活の中になにも問題が起こらないのなら福音は必要なかったでしょう。

人が人に対して犯す罪の根源に神へに対して犯している罪があることからパウロは語り始めます。

そしてどのような道徳規定が存在して

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第II部 ユダヤ人もギリシャ人も福音の信仰によって義とされる

第II部 ユダヤ人もギリシャ人も福音の信仰によって義とされる

ローマ人への手紙 1章18節-5章11節

義人は信仰によって生きる、という手紙全体のテーマですが、そもそも、人間は神の目から見て義人と言えるのでしょうか。

ユダヤ人も異邦人も、自分を「罪人」だとは考えてはいなかったのですが、そのどちらにも言い訳ができないような罪の指摘が最初になされます。

さらにその罪人がイエス・キリストの贖罪によって、ただ信仰によって受け入れるだけで義とされることが説かれま

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18.義人は信仰によって生きる 1:17

18.義人は信仰によって生きる 1:17

すべての信者に与えられた救いとは、単に天国への切符ではなく、神は地上でも福音を信じた一人ひとりと共にいてくださることでした。

神に伴われるにふさわしいのは誰なのか。もちろん「聖徒」です。

聖なる神が罪人と共にいることは不可能です。だからこそ、神ご自身が、ユダヤ人もギリシア人も含めたすべての人の身代金として、御子イエス・キリストをお与えになったのです。

罪人は、神の義に導かれて、信仰から出発し

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17.ローマ・1:15-16 福音は神の力

17.ローマ・1:15-16 福音は神の力

パウロがこの手紙を書いたのは、主イエスを信じていない人々に対してだったでしょうか? 神が愛し、聖徒として召された人たちに、でした。

その人々には、福音を伝える必要があったのでしょうか。

パウロが彼らに会いたかった目的は、彼らを強め、彼らの中に実を得ることだった、とありました。この手紙の目的も、彼らが神に救われた者として、神の力の中で本当に生きることができるようにするためです。

彼らは何をもっ

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12. ローマ1:8 神への感謝

12. ローマ1:8 神への感謝

“まず初めに” パウロは “私の神”に感謝する、と言います。パウロにとって、神は個人的な親しい関係のあるかたなのです。 “ローマの教会の神” も全く同じはず。でも、パウロは、神との個人的な信頼関係をとても大切にしていることを言い表さずにはいられなかったようです。

なぜ、パウロは神に感謝しているのでしょうか。

ローマの教会の信仰が全世界で語り伝えられているから、です。そんなに素晴らしい信仰だった

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