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辞める辞める詐欺
これやられる方は全然面白くないんですが、往々にして「辞める辞める!」っていう人ほど、長くその組織に残り続けるものなんです。
もちろん、長く残ることが悪いわけじゃないです。最近は時代的に「やりたいことがあれば転職!」っていうのがスタンダードになりつつあるので、居残り続ける人が向上心ないみたいな風潮もあったりします。
でも、そんなことはないんですよね。
それって簡単に転職を繰り返すジョブホッパーからの偏見だったりします。
ひとつの場所で輝く人だっています。
サッカー界でいえば、元川崎フロンターレのレジェンド中村憲剛さんが有名です。練習生として入ってから、選手引退までひとつのクラブです。
こういう選手はワンクラブマンと言われますが、じゃあ憲剛さんが向上心なかったと問われればそんなことはあり得ないですし(なんなら向上心の塊みたいな人だと思います)、日本代表にもなってるくらいですから。ちゃんと結果を残していますよね。
気に食わない=転職
という構図が流行っているような気がしますが、ちょっと考えものです。
ちょっと前置きが長くなりましたけど、本題に入りましょう。
あくまで、僕の経験と視点からになります。
3 line summary
✅辞める詐欺は「ツカエル」
✅環境改善のキッカケになる
✅毅然とした態度を
辞める詐欺は「ツカエル」
これは「辞める人」目線からです。
なんで辞めるって言い出しているか?
それは簡単ですよね。その現状が、環境が気に食わないからです。それ以外ないはずです。
この「辞める発言」は現状を変える交渉カードになったりします。
もちろん乱発は信頼を落とすだけですし、タイミングも重要です。
後述しますが、現状打破のためには荒い方法ではありますが、リーダーがわかってくれない、チームが理解してくれない場合には有効だったりします。
また、別の視点で見てみましょう。
実例とは言わないんですが(さすがに暴露するわけにはいかないので)僕の事例を。
・・・
ある時、チームのメンバーのひとりが辞めることになりました。
そこで当然の如く、欠員補充を経営陣にお願いしました。
しかし、、、マンパワー的に厳しくなるのはわかっている。でも、増員はしないと。今段階でも十分にできている(それは時間外業務で補っているからなのですが)との判断。
医療は売上だけで判断できない世界です。仕事が減ったならまだしも、年々増えていく中で、欠員を補充しないなんてのは愚の骨頂です。医療を舐めるとしか言いようがない、経営判断だったと、今考えても思います。
僕的には、リーダーとしてなんとしてもマンパワー不足に対して
・業務改善
・人を増やすこと
いずれかで対応しないといけない。
そのためには交渉カード(武器)が必要になります。
業務改善については、すでにやっていました。しかし、これはある意味当たり前の話であって、別に誇れることではありません。なので次に取れる手としたら、シンプルにマンパワーを向上させるしかないのです。
・・・
なので、武器を使って、人材を確保することが必要になってきます。
その武器が「辞めるぞ!」という脅しにも似たスタンスです。
もちろん「辞める」とは言いません。それは脅迫ですから。ですが、このまま続けば確実にスタッフは疲弊して辞めていく予想はできます。その事実を多少話を盛ってでも叩きつけるのです。
その際に使えそうな数字は交渉時に持っていきますが、最終的には勢いと覚悟です。
環境改善のキッカケになる
次に辞める人、職場のリーダー双方の目線から。
辞める人から見れば、今の淀んだ(あくまで自分目線です)環境を変えるために一石を投じられます。簡単に言えば、環境を変えないと人辞めるぞ!と言っているようなものなので。
人が環境を理由に辞めるには相応の理由があります。もちろん、その人が悪い場合もあります。散々わがまま言っておいて、それが通らなくなった、自分の望む環境ではなくなったとなったから辞める、という人もいます。
ですが、環境に1点の曇りもないかと言われれば、そんなことはないはずです。どこかしらウィークポイントがあるんです。
辞める人は、本当に辞める覚悟で言っている場合もあります。
それが通れば、覚悟を示した見返りはあるでしょう。
反対にリーダー目線で見てみましょう。
リーダーは「環境に刺激があった」その事実から逃げてはいけないんですね。
いい刺激とは言いませんが、職場環境にダイレクトアタックがあったことは事実です。ショックもあるでしょう。その衝撃をマイナスのままにしていいわけがないんです。
なんとしてもプラスに転換させることが必要です。だいたいは人間関係と言われますから、どこが淀んでいたのか、それが個人の問題なのか、全体の連携のことなのか、なんとなく感覚的なものなのか。そこを判断しないといけません。
はっきり言ってわからないことも多いです。
毅然とした態度を
最後にリーダー目線から。
辞める辞める宣言は、職場環境の改善にも役立つことは確かです。
ですが、声高らかに辞める宣言した人の言いなりになってはいけません。その職場には、その職場が築いてきた風土や伝統があると思いますし、それを壊してまでその人の言うことを聞く価値があるのか?というのは、一考しないといけません。
もし、職場の利益より、個人の利益を優先した言動なら、それはキッパリと断って、「どうぞ辞めてもらって結構です」としましょう。
マンパワー不足に陥るかもしれません。ですが、そういう腐ったミカンを置いておくと、あっという間に組織は壊滅します。これ、脅しでもなんでもなく、事実そうなのです。
リーダーはある意味では自分の考えを曲げてはいけないんですね。
守るべきものは、辞めたいと言っている人や自分のプライドなんかじゃなく、チームです。組織です。
そこを履き違えないようにしましょう!
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