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フラットなチームがいいとは限らない

チームをスマートにしていくと、どこかのタイミングで「メンバー同士をよりフラットな関係性にした方がいいのでは?」となりがち。

ただこれ、相当気をつけないと、チーム崩壊するので本当に気をつけた方がいい。


フラットな関係性というのは聞こえはいいが、個人的にいえば「仕事が進まない原因のひとつ」になってしまうと考えている。


意思決定の仕組みをどうするか?

フラットな関係性のいいところは「メンバー間でなんでも言い合えること」がある。

フラットなので、立場関係なくアイデアを出していけるのは、一見するとスピーディな方法に見えるし、スマートな方法にも見える。

しかし、こうも考えられる。

じゃあ意見が割れたとき、誰が決めるのか?

まさかあみだくじを作ってやるわけにもいかないし、多数決でやったらやったで、意見が採択されなかった方は決まって「こっちの方が良かったのに」となる。いくらルールで「多数決で決まったことに文句は言わない」と設定してもだ。

これが強烈なデメリットとなる。

個人的にはフラットな組織やチームに憧れて、そこを目指したこともあったけど、今思えばそれは「悪手」だった。この方法は、メンバーのモラルに依存する。チームでやっているように見えて実は、属人的になってしまっているのである。そして、このことに気付けるのは、チームが壊れた瞬間でしかないという点も、なかなかにして辛いものがある。

階層を作ることは実は効果的

日本人の気質からして、意見を出し合うのが苦手ってことも影響しているかもしれないが、それを抜きにしても意思決定については階層化していた方が圧倒的にいい結果がうめる。

フラットな組織やチームでは、多数決になってしまうなど、意思決定のポイントがカオス化する。

どんないい方法を選んだとしても、全員一致ということはそう簡単には起こらない。

だったら、意思決定のポイントを決めて、多少不満があろうとも「このポイントで決めたなら、まずはやってみるべき」という思考になった方がはるかに生産的だし、脳内がクリアになる。

簡単に言えば、リーダーが決めて、そこに従っていくという構図の方がシンプルだし、ハズレの確率が少ない(もちろんそのリーダーがあまりにハズレな人物ならこの限りではないが……)。

フラットにしてしまうと、働きアリの法則も発動してしまう点にも注目したい。

要は「よく働く人2:普通に働く人6:サボる人2」という構図。

もっと言えば、「できる人によって支えられる構造」ができてしまう。これではチームとしての将来性はないし、何よりチームのクオリティがダダ下がりしていく一方。


チームのパフォーマンスすら属人的になってしまうのである。


こんな怖いことはない。その人がいなくなったら、一気にクオリティが下がる。

もっとも、働きアリの法則なら、よく働く人の2が失われたらきちんと補充される仕組みになっているので、そこまで考える必要もないのかもしれないが、周囲は「また同じことを教えないといけないの!?」となるに違いない。


また、メンバーのモラルが重要と言ったが、だとするとそこが崩れると途端にピンチを迎える。


そんなことにならないように、リスク分散の意味合いでも「権力の分散」はやっておいた方がいいし、チームで仕事するということを念頭においた日々の業務をさらにレベルアップしていきたい。


と、今日はここまで。

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