2拠点生活のススメ|第36回|アイ♥️湯
先日のnoteでもふれたが、外湯大好きなので、家の風呂には、ほとんど入らない。そこで今日のnoteは、徳島、川西、それぞれ馴染みのお風呂をご紹介します。
山の湯
前にも書いたが、ベッドタウンの川西市には、私の好みの風呂が無いので、隣町・池田の五月湯に通っている。能勢方面に行けば、いろいろ温泉があるにはあるけど、日常使いといえば、やはり銭湯になる。
ここに通う理由は、何といっても天然の井戸水を掛け流しにしている水風呂。夏はとても冷たく、冬はちょうどいい冷たさ。水風呂の壁には、西式温冷浴のススメという案内板がある。
私もいつも実践しているが、水・湯・水・湯を交互に1分ずつ入るというもの。
湯~水の往復を1セットとし、からだを洗う前に4セット、そして、からだを洗ってから6セット、合計で10セット行うことを推奨している。
血管の拡張と収縮を繰り返すので末梢まで血流が良くなり、疲労回復はもちろん、 冷え性や低血圧の改善にも有効。
また、全身の毛穴が開いたり閉じたり収縮を繰り返すので、ボディーソープでとれない汚れや垢が落ちていき、普通の湯上がりでは、得られない何倍もの爽快感が得られ、心身ともにリフレッシュする。
五月湯の水風呂は、常に新鮮でやわらかい天然地下水だから、肌触りも良く、冬場でも冷たすぎないので、水~湯を何度も繰り返す事ができる。
もう何年も通っているけど、風呂上がりの爽快感は格別。また温泉でも無いのに湯冷めしにくいし、これをやり出して風邪を引かなくなった気もする。
なかなかイカツい全身もんもんの方もいらっしゃるが、銭湯というのは不思議な仲間意識が芽生えるモノで、正月飲み過ぎた、もち食い過ぎた、わかっちゃいるけど止められないとか、たわいも無い会話が聞こえ、気持ちもホッコリする。
やっぱり銭湯というのは、庶民の社交場なんだなと改めて思う。
海の湯
徳島で通うのは天然温泉。といっても、今流行の洒落た日替わり温泉というのではなく、地元の方々が足繁く通うローカル温泉。名前は「あいあい温泉」という。
徳島では毎日のようにサーフィンするので、首や腰への負担も多く、しっかり温泉で温めて、特に腰を入念にマッサージするのが日課になっている。
ここに通う理由は、何といっても広い露天風呂。ゴジラから桃太郎まで、統一性の無い石像が並んでおり、不思議な感じがまたローカル温泉らしくて微笑ましい。
海に近いせいか、塩水のようなしょっぱいお湯、それがまた良く暖まる。
海に入って、また海のような温泉に入る。おかげで、アトピー気味の肌荒れや水虫も、あまり顔を出さなくなった。
ここの常連さんは、聞こえてくる会話から農家や漁業関係者が多いようだ。どちらも力仕事だから、1日の終わりに温泉へ、その気持ちは凄く良く分かる。
露天風呂に集まっているおじさん達同士、いつも点呼がはじまる。誰が来てて誰が来てないとか、あいつは今日親戚の家に行ってるらしいとか。笑っちゃうぐらい同じような話を毎日している。
やはり、ここでも風呂がおじさんの社交場になっているのは間違いない。
最近値上げして600円になったが、前までは500円だった。新しくは無いが清潔、地元の人に安くていい風呂に入ってもらおう、そういう心意気を感じる。
常連客もそれに応えるかのように、サウナのタオル交換や散らかった湯おけの回収など、頼まれもしないのに手伝いに精をだす。
湯がぬるいなどと辛辣に文句も言うけれど、なんとも微笑ましい関係性が出来上がっているのだ。
風呂上がりは、りんご黒酢ジュースを腰に手を当てて飲むのがおきまり。お腹がすいて我慢できないときは、食堂でお袋の味を堪能して帰るときもある。
ここは、何ものにも代えがたい風呂、ここに来ると帰ってきたなといつも感じる。
やっぱり、お風呂っていいな、日々の暮らしのちょっとした贅沢なんだな。
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