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2拠点生活のススメ|第115回|時間の錬金術

思いつきで行動するくせに、今すぐ何とかしたいなどと思う。

・・・といえ世の中には、準備に時間の掛かるものがたくさんある。ご飯を炊くには小一時間掛かるし、お風呂に入るにはお湯を張る時間がいる。

例えば、noteを書く前にご飯を炊いておくと、炊ける時間は気にならないが、ただ炊けるのを待つ時間は長い。かといって、何かに熱中してしまうと、湯気で部屋がかすむほどお湯を沸騰させてしまうなんてことも起きる。

時間というのは、誰にでも平等に刻まれるモノだが、その長さの感覚はなぜにこうも変化するものなのだろうか?

色が乾くのが待てず、次の色を塗って滲むとか、子どもの頃から、待つ時間をうまく別の作業に当てるなんてことが苦手で、たくさんの失敗を重ねてきたのだが、この歳になっても相変わらず同じような失敗を重ねるのは、そういった感覚の学習法自体が分かっていないのかもしれない(笑)。

2拠点生活を始めてからは、出かける前にタイマーをセットしてご飯を炊いておくとか、コインランドリーで洗濯している間に晩ご飯のおかずを買いに行くとか、随分進歩はしてきたつもりだが、すぐまた使うものをどうして片付けたんだろうとか、歯を磨く前にパソコンを立ち上げておいたら良かったなどと、ちょっとしたことで流れを止めること無く、気持ちよく動けたのにと思うことも多い。

こういうことって、気づきの先回りみたいな感覚が必要で、どうすれば養えるんだろうな。たまに撮影で職人さんの仕事などに立ち会うと、それはもう見事なぐらいムダが無いし、最良の順番、最良のタイミングで仕事が進められていて、惚れ惚れする。

生きている間に、身につけることができるのか、多分、いやきっと出来ないな。

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