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体調不良=覚悟完了。【古本屋開店日記02】

おはよう、世界。
朝焼けの中、一瞬だけZINEに目をとおす幸せから始まった一日でした。
2023年5月の開店 を予定している  DUAL BOOKs が、今日も小樽の銭函エリアの春香山のふもとの絶賛準備中の店舗内からお送りします。って言われても「知らんがな。想像もできんがな」という方がほとんどかと思います。その説明は・・・またナニカの機会に譲ります。

さて、古本屋開店日記01(3月19日)で状況整理をしましたので、いよいよ「おーけー それでは れっつ どう いっと まい せるふ」という感じもするのですが、そうは問屋が卸さないのが世の常でございまして、中でも最大の「想定外」が・・・・そう、今日のタイトルにございます

 体 調 不 良

でございます。体調不良。神話が生まれる以前からずっと、あらゆる場所、あらゆるタイミングで、あらゆる人類の「生きる予定を等しく狂わせてきたもの」。それを簡潔に4つの漢字に収めたのが「体調不良」なのです。しかも、今回の私のソレは、「どうぞご覧ください。こちら、代表的な体調不調のカタログになってます。」と言いながら笑顔で配れるぐらい内容豊かなもので、お付き合いの時間も長く、まぁそれはそれは「もうめんどくさいから感謝しちゃお」ってなぐらいにお手上げなものでした。その内容と対応一つひとつに思い入れや学びがありまりますが、それらすべて省略してここでは症状のみリスト化してみます。

  1. 発熱:まる1週間(平熱+0.5~2.0をずっとダラダラさまよう)

  2. 鼻水:水のごとし2日間。痰のごとし5日間。

  3. のどの痛み:3日間(うち2日間は会話できないレベル)

  4. 肩こり:3日間(うち2日間は動けないレベル)

  5. 頭痛:まる1週間(発熱や肩こりとまじって意味不明)

  6. 腹痛:2日間(腸内に違和感あり)

この古本屋開店日記は、まさにこの渦中に 思いつきではじめた ものでした。3月21日現在で、まだ手当は必要&油断禁物ですが、ようやく終わりがみえたかなー、V 字快復軌道見えてきたかなー、ってところです。いやぁ、ほんとに長かった。おつかれさま自分。ありがとう家族。ちなみに、妻もほぼ同じ体調不良カタログ症です。おつかれさま家族。

この期間にも、妻はたまに訪れる静寂のとき(これを快復の兆しと見誤ったことが何度あったことか!)に、トイレのフロアーマット貼り、巾木製作&取付、見切り製作&取付、を行ってくれました。しかも、すばらしい出来です。

そして、大工仕事はしないものの、調べたり話したり聞いたりしていたのが、うっかりしていたお店の お湯問題。キッチンで使うお湯は(コーヒーやお酒を出すのでミニキッチンがあります)電気瞬間湯沸かし器にするのか、はたまたお湯を貯めておく貯湯式か、いえいえガスを引きましょうか、8キロのガスボンベなら持ち込むという選択も。そーいえばトイレの手洗いもお湯出した方がいいのかしら。でも電気瞬間湯沸かし器2台つかったら消費電力どうなんだろ?片方だけガスにする?いやまて、結局どのパターンのとき、どうなるんだっけ?この買っちゃったシンクにセットになってる蛇口は使えるんだっけ?ま、とにかくガス屋さんにも相談しないと見えないな・・・といったような、あっちを考えるとこっちで考えたいたことがズレれる、みたいな  ルービックキューブのようなお湯問題  の検討を、これまた「どうぞご覧ください。こちら、代表的な右往左往のカタログになってます。」と笑顔で配れるレベルに右往左往しながら検討したのでした。その間、随時相談にのってくれる 当物件設計士 さんも、きっと呆れたに違いありません。

そして、私よ。思い出すんだ。確定申告もやったんだぞーーーーーー!。闘病中の前半はこの確定申告、しかも はじめての青色申告&電子申告 という死線もくぐっていたのでした。くぅぅぅぅぅ。おつかれさま、私。

はい、そんな感じだったのです。なかなかですよねー。大変でしたよー。
で、ここで終わるなら、「聞いてくださいよぉ、大変だったんすよぉ」という、かわいいけど使えない下っぱの記録みたいに落ち着くのですが、実は、ここからが一番大事。

古本屋開店 覚悟完了

はい、これです。
体調不良カタログ症の期間は、私が創造する宇宙が古本屋開店の覚悟を完了するために必要な時間と質量だったに違いないのです。銭函というエリアへの移住を決めるときもそうでした。決めた直後の冬道でスリップ横転、廃車となり、それに代わる車も納車から1か月待たず雪山に突っ込む始末。「選択を早まるなというお知らせでは?もう少し考えたら?」というアドバイスをくれる友人もおりました。

が、私はこのとき確信していたのです。

孟子曰、天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず先ず其の心志を苦しめ、其の筋骨を労せしめ、其の体膚を餓えしめ、其の身を空乏せしめ、其の為さんとする所に払乱せしむ
- 天が、その人に重大な仕事をまかせようとする場合には、必ずまず精神的にも肉体的にも苦しみを与えてどん底の生活に突き落とし、何事も思いどおりにならないような試練を与えるのである ー

四書五経のうち『孟子』

つまり、私の単純な思考回路は、こうでした。
「あーやべー・・・・今 かなり やべーーーー・・・・ってことは、うまくいくっていうか、すごいことはじまるモード突入ね。確変みたいなやつね。パチンコ知らんけど。おーけー、のりきろー」

その後、銭函エリアに移住した後、「ここを住宅兼古本屋にしよう」と決めていた200坪の土地ではなく、もっと見晴らしのいい1300坪の土地を買い改めるという絶叫マシーンみたいな物語はまた別のお話。またナニカの機会に譲ります。兎にも角にも、なんかおもしろい伏線として、あのときの連続事故も位置づけていたのです。

こんな感じで、やべーときは天の啓示みたいなもので、言葉を換えれば、私を中心とした宇宙のモードが「いよいよ古本屋やるのね。おーけー待ってたよ。ワタシもいっちょ覚悟しましょかね。ちょっとまっててねー(その間こちらの私はつらい時間を経る)。はい、覚悟完了。」ってことになったわけに違いないのです。

なんだか突然の ”すぴりちゅある” な雰囲気が漂ってきましたが、ま、よいのです。世界は私の解釈で成り立ち、世界は私がつくるのですから。私が、ただ、そうきめれば、それでよいのです。ニーチェでもシュタイナーでも老子でも読めばわかります。喪黒福造が「どーん」と指をさしているのは、あなたがきめたあなたの世界のカタチなのです。

そんなわけで、ミクロなこと(開店の準備)はほとんど進まなくとも、マクロなこと(宇宙的覚悟)は整っちゃいました、というそんなお話。これがほんとの IT'S ALL RIGHT

今回の、DUAL BOOKs がお送りする古本屋開店日記はここまで。また次の回を、お楽しみいただければ幸いです。それではまた、素敵な日々の素敵な隙間でお逢いしましょう。Chao!


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