AFC Champions League2 2024/25 Group Stage GroupE 第3節 広島×シドニーFC(2024.10.23)観戦レポ
10月下旬にも関わらず暑さも感じるポカポカ陽気の広島。
ACL2(AFC Champions League2)グループステージ ホーム広島戦に参戦してきました。
ACL2ですが、今年度から新設されたACLより一段階下に開設されたリーグ。
ACL2には2023年度J1リーグ3位のサンフレッチェ広島が日本代表で出場します。
AFC加盟国を東地区と西地区に分け、東西16クラブずつ32クラブが参加、4チームずつの8グループがホーム・アンド・アウェー2回戦総当たりのグループステージを戦い、上位2チームがラウンド16(2025年2月~4月)に進出、ホーム・アンド・アウェー2回戦制によるトーナメントを戦う仕組み。
決勝(2025年5月17日)は一発勝負。
サンフレッチェ広島が決勝に進んだ場合、決勝会場はエディオンピースウィング広島と決定していますので、是非決勝進出を果たしてほしいところ。
優勝すれば国内リーグの結果によらず翌シーズンのACLE(ACLエリート)の出場権が得られ、出場チームは最低30万ドルを手にし、優勝賞金は250万ドル。優勝チームは少なくとも328万(現レートで4.9億円程度)ドルを手にする大きな大会です。
現在、第1節 カヤFC・イロイロ(フィリピン)には3-0、第2節 東方(香港)には3-2でいずれも広島が勝利、グループでは得失点差で2位につけており、今節は首位のシドニーFCとの直接対決です。
シドニーFCは、元ブラジル代表FWドグラス・コスタ選手も所属する強豪。
今節は、普段なかなか入り込めないメインど真ん中近くでの観戦。
登録メンバー外の若手選手などがその席に近くに見学に来たり、現役引退を表明した青山選手が目の前に挨拶に来てくれるなどなかなかレアな体験をした試合となりました。
さて、結果はいかに?
●結果は2-1広島勝利!グループE首位に立つ
<前半>
試合の立ち上がり5分、広島 荒木選手がジャンプから体勢を崩しピッチ状に落下。選手たちも寄ってきて試合は3分ほど中断。
出場続行不可能と見て、タンカでベンチに下がり、早い段階だが控えの塩谷選手と交代となる。
脳震盪での交代との正式発表がありましたが、広島 要の選手のひとりであり、早期回復を願っています。
12分にはシドニーFCがチャンス。
やはり噂通りの動きを見せたドウグラス・コスタ選手が前線へスルーパス。さらにパスで繋ぐと走り込んできたシドニーFC選手がペナルティエリア何でシュート。
しかし、広島GK大迫選手がナイスセーブで難を逃れる。
お互い強度高くスピード感あるサッカーを展開。目が離せない状況が続いた。
20分に広島が決定機を迎える。
左サイドでから広島 東選手が中央にいたトルガイ先生へパスを送る。さらに、右再度の新井選手へ大きくパスを振ると、さらに大きく左サイドへパスを返す。
そこに駆け上がってきた東選手がダイレクトのボレーシュートを放ち先制!
難しいシュートだったが、浮き球にせず低い弾道のダイレクトボレー。
素晴らしい。
その後もお互い引かないプレーで前半を終了。
<後半>
後半10分、広島に更なる決定機が。
シドニーFCが自陣でパスを繋ぐプレーを続けていると、ハイプレス中の広島 トルガイ先生がボールを奪う。
ゴール前に位置した広島 ピエロス選手に折り返しのボールを送り、相手DFを背負いながらもターンして落ち着いたシュートを放ち、追加点!
こういうプレーをリーグ戦でも出してくれたら。
今後残り4試合のリーグ戦の活躍、期待が膨らみます。
終盤の45分にシドニーFCが圧を高め、引かないサッカーを展開し続け、1点を返されるも、リードを守り切った広島がホームにて2-1で勝利。
グループ首位直接決戦を制してグループE首位に浮上。次節、広島は12月7日にアウェイのシドニーFC戦へ向かうこととなります。
●所感
主管がAFCによる試合のため、サッカー場名称は「広島サッカースタジアム」に変更。エディオンピースウィング広島の名称は試合中使用せず。
また、ビジョンも交際試合の雰囲気を醸し出すものが多く、リーグ戦とは全く違う世界観でのゲームでした。
相手となるシドニーFCのサポーターは20名くらいかと思われますが、試合前の場内に流された歓迎案内に合わせ広島サポーターは大きな拍手を送りました。
試合全体として、お互いの強度、スピード感が落ちない試合。あっという間に試合が終わってしまったと感じるほど集中して観戦でき満足。
貴重な体験となりました。
・広島 東選手と松本選手は終始よく走り強度が落ちない
・広島 新井選手のクロスは正確で安定的で総合的に見てもパフォーマンスが良い選手とあらためて実感
・広島 中野選手のディフェンス対応は今試合も安定していて海外からの引き合いがありそうな予感
・川辺選手は危ないシーンで顔を出しディフェンス対応して相手の出鼻をくじく対応を何度も見せる影の立役者
・シドニーFCの選手は速くキープ力もあってとても強かった
・試合中小競り合いもあったが、試合後の称え合う姿、シドニーFC選手が広島ゴール裏への挨拶するなど、試合が終われば大人の対応。素晴らしいチーム。
総じて、アジアにおけるサンフレッチェの現在地を知ることができる良い機会となったのは間違いなく、こうした試合を重ねることは今後のリーグ戦での戦いにプラスになると思いました。
●祝勝会、そして高知へ
今節は、広島在住サンフレサポと久々の観戦。
十分満足した試合の後、焼肉食べたいリクエストがあったため、試合終わりに祝勝会。
平日の流川、23:00近くになると少し寂しい人の流れに感じましたが、広島では有名なコウネや広島レモンサワーなどを堪能し、帰宅しました。
次回は、ホームにてJ1対京都戦。
2週間ほど空きますが、選手のコンディションを整え必勝体制で臨んで欲しいと思っています。
翌日、仕事で高知へ向かいました。
途中岡山駅ではJ1昇格可能性のあるファジアーノ岡山を応援するPRボードを見て是非昇格をと願い、特急列車で揺られ久々の瀬戸大橋から見る景色に癒されました。
高知はJFLからJ3へ昇格する可能性がある高知ユナイテッド(現在連敗で首位とは勝点5差と少し厳しい状態にはなってきてしまいましたが…)が頑張っており、中四国のJリーグは変化の時代を迎える可能性があります。
そんなことを思いながら移動しました。