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-パリ五輪現地観戦レポート-ハンドボール男子 日本×ドイツ(2024.7.29)

ハンドボール男子 1次リーグ第2戦 日本×ドイツを現地朝から観戦。

今日乗ったUBERはタクシー兼業。
しかし、道を知らないのか会場から随分手前で降ろされる。

場所は何度か観戦しているアリーナ群のひとつであるのと、観客がアリーナの方へ歩いていたので試合開始には間に合いました。

会場はやや小高い丘にあるArena Paris sud6
こじんまりしたスペース。
仮設の会場。

入口広場から斜面を歩いてアリーナ入り
サウス・パリ・アリーナのメインエントランスにある五輪モニュメント
ハンドボール会場の入口

ほぼ日本人の姿はなく、アウェイ感満載の会場。応援はドイツ一色。今までにない体験でした。


●ハンドボール、あまりルールを知らないままに観戦

フットサルのハンド版?
ハンドボールファンからすると怒られそうですが。

ゴールの大きさ、コートの広さはほぼ一緒かと。
初のハンドボール観戦が国際試合。

本当にど素人の状態での観戦でしたが、楽しく観戦できました。

バレーボールや柔道のような派手なオープニングイベントはなく、大人のスポーツ観戦会場といった雰囲気。
しかし、スタジアムDJがしっかり場を取り仕切り、観客や試合そのものを盛り上げてくれていました。

試合開始前 オープニングセレモニー
試合前、君が代が流れる

●日本男子ハンドボール代表は36年ぶりの自力五輪出場

日本男子ハンドボール代表は、36年ぶりに自力で五輪出場を果たしました。
このニュースは聞いていたので、実際の試合はどんな感じなのだろうか、普段接しないスポーツを体験してみようと観戦を思いつきました。

第1戦はクロアチアに1点差の惜敗。
ドイツ戦はどうなのだろう?
試合自体が初めてなのでワクワク感がありました。

●試合は大差がつき終了。しかし、代表選手は清々しく試合を終えた

前半早々、日本は攻めきれず、逆にドイツは確実に得点を決める。
4連続失点したところで日本のタイムアウト。

なかなか厳しい出足です。

日本も食らいつくが、ドイツのキーパーが高身長で体格も良くさらに俊敏性があって、ことごとく日本のシュートをセーブする。

一方ドイツは堅守速攻を多用し、パスからのシュートも含めて着実に得点を重ねていきます。
パスは精度が高く、シュートの質も明らかに日本とは差がある状態でした。

ドイツチームの素晴らしさは、計画された攻撃パターンを持ち合わせていること。
特に、ゴール付近でハイジャンプして待っている高身長の選手に合わせたパスを供給し、その流れでゴールへ結びつける攻撃パターン。
このシーンを何度も見ました。

前半は10−21とドイツに大差をつけられ折り返す。

ハーフタイム。
スイートキャロラインが流され、会場が一体になって歌う盛り上がりはバレーと一緒でした。

後半は、ドイツの若手選手が投入され、やや戦力ダウンしたものの、その実力は変わらず。 

終盤日本はキーパー不在にし、攻撃可能な人数を増やすパワープレーで数分間戦いましたが点差を縮めることはできず。

日本は26−37と前半に付けられた得点差のまま試合終了。
しかし、日本代表選手は清々しく試合を終えました。

ほぼ満席のアリーナ
日本代表、ドイツ相手にがんばりました

●日本の現在地を知ることができた機会

個人的にフラッと観戦に行った身としては、日本代表の現在地を知ることができた一戦でした。

五輪代表として空白の期間があり、今回の代表が自力で五輪出場を果たしてようやく知ることができたであろう世界の中の現在地。

今後に期待したい日本代表を見ることができました。

観客は、ドイツにも日本にも平等に応援をしてくれていましたし、試合終了間際から全員立ち上がって、試合終了後の選手挨拶まで拍手を送り続ける。

ハンドボールの国際試合はこういう感じなんでしょうか。
新鮮な光景でした。

退場する日本代表選手
実力差はわかった上で五輪の土俵で戦えたことが成果なのかもしれません
観客の拍手を受け退場するドイツ代表選手
試合終了後、アリーナから一旦出た観客が滞留
なぜかと聞いたら次の試合も見ることができるそう

このあと、五輪観戦としては最後の種目、男子団体決勝の会場へ向かいます。




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