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【あか】【雑感】多摩川クラシコ観て一足早い鹿島×川崎の展望(前編)
2月18日(金)、川崎フロンターレ対FC東京の多摩川クラシコで2022年シーズンのJリーグが開幕。結果はホームの川崎が80分のレアンドロダミアンのゴールで1−0で白星を飾った。
我らが鹿島アントラーズは翌日19日(土)にガンバ大阪とのアウェイ戦で開幕節を迎える。そして1週間後の第2節、ホーム開幕戦で川崎フロンターレとの対戦を控えている。
今回は多摩川クラシコを観て感じた川崎フロンターレについて、鹿島ファン目線で観ていこうと思う。
ゼロックスの反省を活かした対応力
川崎は先週にゼロックススーパー杯で浦和レッズ相手に0−2の完敗。雑感記事を書かせていただいたが、簡単に言うと後手に回ったツケが回ってきた試合だった。
開始直後からカオティックな展開を意図的に作り出した浦和と、それに対応しきれなかった川崎。結局浦和が打った先手に振り回されてしまった。
今節ではFC東京が高いDFラインとコンパクトな布陣という、新監督アルベル指揮下の新たな試みに挑戦中でややギクシャクしていたこともあるが、逆に先手を打ってきた。
GK(ヤクブ・スウォビク)とCB2枚(木本とエンリケ・トレヴィザン)が新加入の新布陣で、ビルドアップを試みたFC東京に、前半を通して容赦ないハイプレスを仕掛けた。
驚くべきは意識の共有だ。スカウティングの時点でその未熟さと挑戦心を見抜いていたのかもしれないが、横綱相撲を敷いたゼロックスとは打って変わって積極的に試合に入り、それを継続するのは簡単なことではない。
ゆっくりとボールを回して相手に全く隙を与えないサッカーができる川崎が、今日は総合して支配率42%と近年稀に見る縦に速いサッカーを見せた。
もちろんFC東京の奮戦が大きな要因の一つだが、川崎の流れだった前半の序盤から中盤にかけての時間帯、彼らは意図的に相手を”落ち着かせない”サッカーを展開していた。
このゼロックスからの修正力、得意なサッカーを捨てる選択がチームとして即座にできる対応力は、恐るべきものだと感じた。
今季全チーム内で平均年齢が最も若い鹿島アントラーズは、この対応力を見せる”大人のチーム”を「引っ掻き回すのか」、「受け止めるのか」。経験豊富な”チーム内ベテラン勢”が、しっかりチームを統率できるかどうかは、抽象論ではなく大事なファクターになるに違いない。
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