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絵日記や作文の”文章”をスラスラ書ける魔法の方法

図解思考・福田ダイスケです。

・絵は書いたんだけど、作文のマスが埋まらないよ~
・読書感想文がすすまないよ~

夏休みの最後に各家庭で良く耳にする光景ではないでしょうか。

今年は夏休みが2週間程度に短縮されていますが、絵日記や作文が宿題として出されている学校は多いようです。

そこで、今日は

絵日記や作文の”文章”をスラスラ書ける魔法の方法

について書いていきます。

また、

AI時代に負けない、図でまとめるという抽象化スキル

という内容にも触れていきます。

小学校低学年の絵日記から、高学年の日記や読書感想文にも活用できる内容になっています。

この方法を、実際に私の小1の息子くんにやらせてみたところ、普段はひらがなやカタカナの練習にモチベーションのあがらない息子が、ものの5分で文章をかきあげてしまいました!

それではいってみよう~!

子供が絵日記や作文が苦手な理由

子供が絵日記や作文が苦手な理由。

それは、「文章の書き方がわからないから」。

文章を書く前に必要なことは?

いきなり文章を書けと言われて書ける人はなかなかいません。

大人でもそうだと思います。

ではどうしたらよいか?

それは・・

文章を書く前に
・書く全体像”を把握すること
・順番が決まっていること

書く全体像と順番が決まっていれば、誰でも、書けます。

絵や文章を書く前にトピックスを4つ書き出す

今回は「絵日記」のフォーマットで話を進めますが、絵を書く必要の無い「日記」や「読書感想文」でも使える内容になっています。

よくある絵日記のフォーマットは以下のように絵の部分と文章の部分が上下にわかれています。

「絵」の部分に、タテ・ヨコに線を引いて、4マスにします。

4マスそれぞれに書く内容を書き出します。

↓うちの息子くん(小1)の場合。

「キャンプに行ったこと」そこで出会った「巨大なカエル」「川遊びをしたこと」キャンプの帰りに立ち寄った、「縄文時代の遺跡」の4つが印象に残ったことだったようです。

この4つの洗い出しは親も手伝ってあげてください。

「どんなことが思い出に残ってる?」
「いちばん楽しかったことは?」

などの質問がよいと思います。

次に、思い出の場面を4つの絵にしていきます

↓うちの息子くん(小1)の場合。
※日記や読書感想文の場合は絵は書かなくても大丈夫です。

書く順番を決める

次に、4つのシーンをどの順番で書いていくかを考えます。

息子の場合は、オーソドックスに「時系列」でまとめることにしました。
相談しながら矢印で順番を決めていきます。

①キャンプに行ったことに触れる
②キャンプ場内で川遊びをしたことに触れる
③巨大なカエルに出会ったことについて触れる
④キャンプの帰りに縄文時代の遺跡を見たことについて触れる

複数の絵にまとめるメリット

文章を書き始める前に、「1つ」ではなく「複数」の絵にまとめることで、以下のような利点があります。

・文章の全体像が決まり、順番も整理できた
・その子オリジナルの編集力が身につく

どんなシーンを書くか?

それはまさにその子オリジナルの「編集力」です。

頭の中だけにある状態ではなく、「図」(絵)に書き出すことで、その「編集力」が具体的なイメージとして目の前に具現化されます。

実際に、うちの息子(小1)は、書く内容の候補は10個程度ありました

(他には、「餃子が美味しかった」「キャンプ場でカレー作りを手伝った」「自転車が楽しかった」・・・などなど)

それらのうちから「4つ」に絞るという過程はまさに「編集」です。

あとは文章を書くだけ

ここまで整理されていると、だれでも書けます。

学校から与えられたマス目が足りなくなると思います。

実際にうちの息子も「マス目が足りないよ~!」状態でした。

高学年の子には・・

いかがでしたでしょうか。

事例が「絵日記」でしたが、高学年の「作文」や「読書感想文」でも、

・最初に全体像を決める
・順番を決める

ことは、確実に役に立つと思います。

絵日記のように「絵」を書く必要はありませんので、白紙に4マスを書いて、自分の頭の中で整理してから文章を書いてみるとスムーズに書けると思います。

AIに負けない、図で考えるという抽象化スキル

書籍「武器としての図で考える習慣」(東洋経済新報社)の著者であり、筑波大学の平井孝志先生。先生曰く、AI時代に負けないスキルは、
「抽象化思考」≒「図で考える力」
であると述べられています

AI時代がやってくると、この「図で考える力」はますます重要になるはずです。AIは、あるものの組み合わせを試すこと、つまり数え上げることは得意です。しかし、ゼロから考えることは苦手です。
おそらくAIに、「紙1枚の上に、何を考えるべきかも含めて考えて、何か描いてみて」と言っても何も描けないでしょう。
しかし、人間にはそれができます。

このことについては過去の記事で触れていますのでそちらもあわせてどうぞ

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