【大学の歴史・後編】米[大学院創設への道のり]日本[高等教育の問題点と大学改革]について概説‼
米国における大学発展の経緯と大学院創設の背景、日本における高等教育の問題点として経済環境の厳しさを反映した大学進学、大学生の意識について概説します。
大学などで学ぶ高等教育論の入門編ともなっています。
日欧の大学の歴史とリベラルアーツ
アメリカ
アメリカはいまでこそハーバードとかイエールとかプリンストンとか、ヨーロッパに負けず劣らずの一流大学がありますが、例えばハーバードはHarvard Universityです。イエールはYall University、プリンストンはPrinston University。カレッジの大学はほとんどありません。
ほぼ全てユニバーシティーです。
Harvard College、Yall College、Prinston Collegeではありません。
これはなぜかというと、アメリカの大学の歴史が関係しています。
ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学といった超一流校があるのは、アメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジ地区です。
つまり、イギリスから移民してきた人の街です。イギリスのケンブリッジにちなんで街の名前をつけたわけです。
その時、アメリカの教育レベルは後進国、国の歴史が浅いので当時、二流国でした。
アメリカ最古の大学、ハーバードはなぜできたかというと、当時の社会で重要な役割を果たしていたのが、教会です。
教会で必要なのは牧師でした。聖書を教会で皆に聖書に書いてあることを説明する人です。結婚式でガウンみたいなのを着た人のイメージです。
教会が全米でたくさん出来て、牧師が必要なのでハーバードを作ったのです。
そこではスパルタ教育が行われました。暗記したものをテストをして確認する、また授業への出欠を取るといったことです。いわゆる「ジェントルマン」を作るために、後進国が努力をしたということです。
そういう経緯だったので、ハーバードなりを出ても、当時のヨーロッパでは二流扱いをされました。大学の前、高校を出たという扱いしかしてもらえなかった。認められなかったので、そこでアメリカは大学の上に大学院というものを世界ではじめて作りました。
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