保井志之@米国公認ドクターオブカイロプラクティック

「なぜ、治るのか、治らないのか」にこだわり続け40年、臨床と全国レベルのセミナーを継続して23年。カイロプラクティックやコーチングなど様々な療法で皆様のお役に立てるように研鑽を積み重ねております。 過去ブログはhttps://yasuiyukinobu.blogspot.com

保井志之@米国公認ドクターオブカイロプラクティック

「なぜ、治るのか、治らないのか」にこだわり続け40年、臨床と全国レベルのセミナーを継続して23年。カイロプラクティックやコーチングなど様々な療法で皆様のお役に立てるように研鑽を積み重ねております。 過去ブログはhttps://yasuiyukinobu.blogspot.com

    最近の記事

    思い込み(自己暗示)と症状

    「自己暗示」という心理学用語は、あまり聞き慣れていない方が多いかもしれませんが、「思い込み」といわれると、「あ〜」と思う方が多いのではないでしょうか? 「私は腰痛持ち」「常に肩こりがある」「私は花粉症」など自分に症状のレッテルを貼って、症状があるのが当たり前になっている方も少なくはないと思います。10年以上前からブログなどで「暗示効果」「思い込み」について述べてきました。「自己暗示」にはネガティブな結果を引き起こす「ノーシーボ効果」とポジティブな結果を引き起こす「プラシーボ効

      • 生体信号の「混線」を調整してラクになる

        脳といえば、白子のような塊を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?目で確認できる脳の塊を「ハードウエア」、目で確認できない電気信号のネットワークを「ソフトウエア」として説明します。ハードウエアである脳の構造の一部が欠損すると、その領域の関わる身体の働きに障害を受けることは周知のとおりです。一方、ソフトウエアの問題は、ハードウエアに問題がなくても生じてしまいます。ソフトウエアの問題の多くは信号の「混線」です。パソコンに負荷を掛け過ぎたり、変則的なことをしたりすると、固まって

        • 心身の安定を保つ「無意識の観察技法」

          “からだ”は、 “物質の塊”として見るのが普通ですが、当院の施術でとても大切にしているのは、“からだ”を“信号の塊“として診ることです。人間の身体には、全身に隈なく電気信号が行き渡っています。一般的に知られているのが脳・神経系ですが、東洋医学で言い伝えられている「気」の流れも生体信号の一種です。それらの生体信号は身体の「働き」、思考の「働き」になくてはならない生体エネルギーなのです。 身体に痛みがあると、多くの人は身体に何か「傷」がついていると思いがちです。身体が傷つくと、

          • 認知調整法メカニズム

            今回は改めてPCRTの認知調整法の治療メカニズムを解説し、ご利用の価値をお伝えできればと考えています。当院の治療法には、大きく分けて「ハード面調整法」と「ソフト面調整法」があります。「ハード面調整法」は、肉体面の誤作動信号を調整し、身体の働きの悪いところを改善しています。「ソフト面調整法」は、誤作動信号に条件付けされている無意識的な心の信号を引き出して調整を行います。無意識の心の信号に関係するキーワードのチャートを使ったり、誤作動パターンの内容を認識していただくために質問する

            「隠れイップス」 バッティング(ストライクに手が出ない)

            野球部に所属している高校3年生の男子。最初の来院は腰痛でした。当時は中学生、病院で分離滑り症と診断され、練習を数ヶ月休む様に指示されて、困り果てて紹介者を通じて来院されました。その腰痛も3回ほどの施術で改善し練習を再開することができました。それから、関節痛から野球のパフォーマンスに関してもサポートさせていただいていました。   あるとき、試合で本来のパフォーマンスが発揮されていないという親御さんからの指摘で、検査をしてみると、バッティングの際に「隠れたイップス」が潜んでいまし

            「隠れイップス」 送球イップス(リリース)

            PCRT(心身条件反射療法)による施術によって、さまざまな慢性症状の改善をサポートしてきた。慢性症状の多くが、無意識的な脳の「誤作動信号(記憶)」が関係しており、その信号を特定し調整することで、慢性症状を引き起こしていた脳の神経回路が再構築され健全な状態へと改善する。 スポーツでよく知られた「イップス」の症状もその脳の「誤作動信号(記憶)」が関係しており、PCRTの施術では、どの部位、どの動作、どの場面など、さまざまなポイントで生じている生体信号の誤作動ポイント(生体エネル

            関節の「健康」 FCC news letter

            2年前から継続しているコロナ禍の影響で、身体を動かしたり、人と関わる機会などが少なくなっているのではないでしょうか?命ある物が「閉鎖系」で生きようとすると、さまざまな弊害が生じるようです。物理学の世界では有名な「エントロピーの法則」があります。「熱力学の第二法則」とも呼ばれていますが、「自然(世界)は、常に、エントロピーが『小さい方から大きい方へ』、『秩序から無秩序へ』という方向に進む」という自然界の法則です。 今回のコロナ禍では、多くの人々の行動が制限されました。行動制限

            「科学の知」と「臨床の知」

            「科学性」「エビデンス」というのは多くの人々に信頼されることを意味します。人間が本来持ち備えている「生命力」や「自然治癒力」を引き出すために目には見えない生体エネルギーや脳の誤作動の信号や記憶を対象にしている治療家(施術者)にとって、その画一化された「エビデンス」を強調すると、実際の臨床にはほとんど役に立たないということに直面します。 米国のカイロプラクティック大学を卒業するとDoctor of Chiropracticの称号が授与されます。Doctorの称号を得るにはそれ

            「空振」と「振動調整法」

            先日、トンガの大噴火で「空振」という言葉がニュースで取り沙汰されていました。衛星から映し出された動画を見ると、地球がため息をついているようにも見えました。いわゆる「衝撃波」のことで、空気の振動で、津波が生じたり、爆風でガラスが割れたりするものです。このニュースを聞いてすぐに思いついたのは、PCRTで長年使っている「振動調整法」と同じメカニズムだということです。もちろん、人間が作り出す「振動刺激」なので、とても微細な振動です。しかし、その振動刺激で「生体エネルギーブロック」、す

            本物の「美しさ」とは?

            昨年、たまたま観たNHKのドキュメンタリー番組で、柔道家の古賀稔彦さんが紹介されていました。ガンのため53歳で亡くなられましたが、「平成の三四郎」と呼ばれ、鮮やかな背負い投げを得意として多く戦績を残されています。1992年のバルセロナオリンピック前の練習試合で左膝を負傷しながら、金メダルを獲得したことは伝説として語り継がれています。引退後も日本代表コーチや大学の総監督としてトップクラスの選手の育成に情熱を傾けてきました。そのような古賀さんの生き様がドキュメンタリーで紹介されて

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            頚頬腰足複合症状

            一ヶ月ほど前からの頚部・頬・足・腰の複合症状 6回目の施術前と施術後の動画です。 アクティベータと心身条件反射療法で調整を行い、9回目の施術ではほぼ改善方向へ向かっていました。 

            生命エネルギーのメンテナンスケア

            多くの方は、病気を予防するために「健康診断」を定期的に受けます。自覚症状がなくても、検査で指摘されて、精密検査をしたり、病気予防のために治療を受けたりするかもしれません。当院でも健康維持のために、特に症状がなくても定期的にメンテナンスの治療を受けてくださる方達がいます。当院では病院の検査とは異なり、病気そのものの異常というよりも、目には見えない「生命エネルギーのブロック」を指標に検査と施術をしています。 当院では基本的に、多くの慢性症状の始まりは、「生命エネルギーブロック」

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            足手目の症状

            足先、拇指関節周辺、目の症状の調整前と調整後 https://www.familychiro.co.jp

            「病は気から」を実践し体現する

            心身条件反射療法(PCRT)は病気の根本に注目 「病気」という概念や言葉には様々な意味合いがあり、医学の専門家から一般の人たちが使う医学的用語も様々です。「病気」に関係する類語として、「疾病」(しっぺい)「疾患」があり、これらは医学の専門的な用語になります。それに対して、「病」(やまい)という用語は専門家も含めて一般的に知られている用語です。 英語訳も様々ですが、文化人類学者の池田光穂氏の英語訳を引用させていただくと、病気はsickness、病いはillness、疾患はd

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            野球選手の膝関節痛の調整前後動画

            高校2年生、野球部所属の男子が左膝関節痛の症状を訴えて来院。数年前から腰痛や野球のパフォーマンスなどでも当院を利用していただいている。今回は、膝の痛みがあるということで、調整前後の動画の撮影に協力していただいた。最初に左膝の内側半月板の誤作動信号を調節し、次に膝蓋軟骨の誤作動信号も関係していることが判明して調節。動作痛は消失した。 以前は野球関連のパフォーマンスに関する問題を調整していたので、最近の調子はどうか尋ねたところ、「昨日は爆発しました!」というので、何のことが聞いてみると、昨日の紅白戦試合で、2本のホームランと、3本の長打を放ったと、喜びの報告をいただいた。また、数週間前からスタメン入りも果たしているとのことで、本来の実力が発揮できていることを思うととても喜ばしい報告だった。

            パフォーマンス・イップスは心身条件反射療法

            40代後半の女性が肩関節や筋肉の痛み、背中の違和感の主訴で来院。筋骨格系の症状は、施術後に改善されたが、趣味で行っている「舞」の場面で支障があるとのこと。違和感を感じる場面をイメージで再現して生体反応検査をすると、「誤作動記憶」の陽性反応が示される。患者さんは若い時から様々な趣味を経験しており、「舞」以外にもヨガ、武術、バイク、ピアノなども経験しているという。 その後、患者さんの話に基づいて疑いのある記憶の検査をすると、最初は20代後半のバイクの試験前、ピアノの発表会前など