保井志之@米国公認ドクターオブカイロプラクティック

「なぜ、治るのか、治らないのか」にこだわり続け40年、臨床と全国レベルのセミナーを継続…

保井志之@米国公認ドクターオブカイロプラクティック

「なぜ、治るのか、治らないのか」にこだわり続け40年、臨床と全国レベルのセミナーを継続して23年。カイロプラクティックやコーチングなど様々な療法で皆様のお役に立てるように研鑽を積み重ねております。 過去ブログはhttps://yasuiyukinobu.blogspot.com

最近の記事

健康的な習慣と思考パターンへの方向修正

健康的な習慣と思考パターンへの方向修正 人が、思わぬ病気や症状、あるいは災難に遭遇した場合、多くの人はその原因を追求します。その追求の仕方には大きく分けて二つのタイプがあります。 1. 病気や症状は、他者や環境(外部からの影響)のせいで・・・(他者責任・外部原因) 2. 症状や病気は、自らの何か(内部からの影響)が創り出したもの・・・(自己責任・内部原因) さて、どちらのタイプの人たちが「治癒力」、あるいは「人生の豊かさ」を発揮できるでしょうか? 健康を保つ主導権は誰

    • 患者中心のアプローチに「ICCコーチング」

      患者中心のアプローチに「ICCコーチング」を活用 (コーチングと治療家の役割) 振り返ると、自然治癒力を最大限に引き出すことを目的とした「治療家」への道を志して、40年以上の年月が経過しました。その過程において様々な療法を学び、さまざまな臨床研究を積み重ねてきました。もしかすると、「コーチング」は、治療家にとって異質に感じられるかもしれません。しかし、患者により深く、末長く寄り添っていく場合に、コーチングの技法は、とても重要な役割を果たしてくれます。コーチングは単に、ハウツ

      • 「褒める技法」に隠された盲点

        近年、書籍やメディアなどで、褒めることの有効性が強調されている。確かに褒められることでやる気を引き出して、伸びていく子供がいる。その一方で、叱られることで、奮起して成長する子供もいる。子どもに限らず、人それぞれに個性が異なり、やる気のスイッチの入り方は異なるので、褒めるだけが良いわけではないだろう。 表面的に見ると、叱る人=悪い人、褒める人=いい人というようなニュアンスが一般的にあるので、上の立場の人は、怒る側の立場よりも褒める側の立場をとって、相手から悪く思われないように

        • 人間力の基礎体力

          私は通常の学生時代から治療者としての専門教育を10年、臨床経験を30年ほど続け、その間、学生同士の交流や、治療院でのスタッフや患者さんとの出会い、さらにセミナー活動で多くの方々との向き合う機会をいただいた。その過程において、感謝しきれない素晴らしい出会いがあり、その一方で数えきれないほどの反省があった。 人間的に未熟な私にとって、「人間力」は大きな課題であり、今後もその課題に向き合っていかなくてはならないと思っている。私のような治療者に限らず、あらゆる職業において、「人間力

          本物の「基本」とは何か

          様々なプロフェッショナルの分野において、「基本」の大切さは語られています。ただ、「基本」という意味の解釈がそれぞれに異なっています。 学生時代にAM(アクティベータ・メソッド)を学び、開業して数年後にAMを本格的に取り入れて、右肩上がりで患者が増えた経験から述べてみます。 パーマカイロプラクティック大学の後半は、クリニックでの研修が始まる頃で、様々なカイロプラクティックテクニックを貪欲に学んでいました。学内での選択科目として行なわれていたAMも私にとっては、様々なカイロプ

          成功するための普遍的な法則

          先日、田坂広志先生の「風の便り」のメルマガで以下の内容が目に止まりました。 そのまま掲載させていただきます。 ===================================== 我々は、人生において、誰もが「成功」を求め、しばしば、「成功の法則」や「成功の方程式」などの著書に目を奪われ、世の中には「普遍的な成功の方法」があると考えてしまいます。しかし、プロ野球の世界の一つのエピソードが、その危うさを教えてくれます。 成功するための普遍的な方法 かつて、プロ野

          神経回路の「もつれ」をほぐし、心豊かな健康への道

          「不思議だ〜〜」、これは施術直後に効果を実感された多くの方の感想です。なぜ、不思議なのか、それは目には見えない生体の電気信号や神経回路の調整を行なったからであり、通常医療とは異なる治療法だからだと言えます。当院での治療目的が、「症状につながる神経回路」から、「健全な神経回路」へと強化するということであるということは、すでにご存じの方が多いのではないかと察します。しかし、目には見えない生体電気信号の問題なので、ピンとこない方も少なくはないかもしれません。 脳や身体の神経ネット

          神経回路の「もつれ」をほぐし、心豊かな健康への道

          「習慣」が人生や健康を創る

          世界保健機関は、新型コロナの緊急事態宣言を終了すると発表しました。しかし、新型コロナの感染がなくなるわけではないので各自が対策を継続する必要があります。この3年3ヶ月の間、私達の生活習慣に大きな変化があったことは否定できません。習慣とは、ある行動や思考を繰り返して身につけたパターンのことを指します。習慣は、人間の行動を大きく左右する重要な要素の一つです。今回のコロナ禍で多くの人が身につけた習慣が「蜜を避ける習慣」です。これからだんだんと人との距離が近づくことが予測されますが、

          思い込み(自己暗示)と症状

          「自己暗示」という心理学用語は、あまり聞き慣れていない方が多いかもしれませんが、「思い込み」といわれると、「あ〜」と思う方が多いのではないでしょうか? 「私は腰痛持ち」「常に肩こりがある」「私は花粉症」など自分に症状のレッテルを貼って、症状があるのが当たり前になっている方も少なくはないと思います。10年以上前からブログなどで「暗示効果」「思い込み」について述べてきました。「自己暗示」にはネガティブな結果を引き起こす「ノーシーボ効果」とポジティブな結果を引き起こす「プラシーボ効

          生体信号の「混線」を調整してラクになる

          脳といえば、白子のような塊を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?目で確認できる脳の塊を「ハードウエア」、目で確認できない電気信号のネットワークを「ソフトウエア」として説明します。ハードウエアである脳の構造の一部が欠損すると、その領域の関わる身体の働きに障害を受けることは周知のとおりです。一方、ソフトウエアの問題は、ハードウエアに問題がなくても生じてしまいます。ソフトウエアの問題の多くは信号の「混線」です。パソコンに負荷を掛け過ぎたり、変則的なことをしたりすると、固まって

          生体信号の「混線」を調整してラクになる

          心身の安定を保つ「無意識の観察技法」

          “からだ”は、 “物質の塊”として見るのが普通ですが、当院の施術でとても大切にしているのは、“からだ”を“信号の塊“として診ることです。人間の身体には、全身に隈なく電気信号が行き渡っています。一般的に知られているのが脳・神経系ですが、東洋医学で言い伝えられている「気」の流れも生体信号の一種です。それらの生体信号は身体の「働き」、思考の「働き」になくてはならない生体エネルギーなのです。 身体に痛みがあると、多くの人は身体に何か「傷」がついていると思いがちです。身体が傷つくと、

          心身の安定を保つ「無意識の観察技法」

          認知調整法メカニズム

          今回は改めてPCRTの認知調整法の治療メカニズムを解説し、ご利用の価値をお伝えできればと考えています。当院の治療法には、大きく分けて「ハード面調整法」と「ソフト面調整法」があります。「ハード面調整法」は、肉体面の誤作動信号を調整し、身体の働きの悪いところを改善しています。「ソフト面調整法」は、誤作動信号に条件付けされている無意識的な心の信号を引き出して調整を行います。無意識の心の信号に関係するキーワードのチャートを使ったり、誤作動パターンの内容を認識していただくために質問する

          「隠れイップス」 バッティング(ストライクに手が出ない)

          野球部に所属している高校3年生の男子。最初の来院は腰痛でした。当時は中学生、病院で分離滑り症と診断され、練習を数ヶ月休む様に指示されて、困り果てて紹介者を通じて来院されました。その腰痛も3回ほどの施術で改善し練習を再開することができました。それから、関節痛から野球のパフォーマンスに関してもサポートさせていただいていました。   あるとき、試合で本来のパフォーマンスが発揮されていないという親御さんからの指摘で、検査をしてみると、バッティングの際に「隠れたイップス」が潜んでいまし

          「隠れイップス」 バッティング(ストライクに手が出ない)

          「隠れイップス」 送球イップス(リリース)

          PCRT(心身条件反射療法)による施術によって、さまざまな慢性症状の改善をサポートしてきた。慢性症状の多くが、無意識的な脳の「誤作動信号(記憶)」が関係しており、その信号を特定し調整することで、慢性症状を引き起こしていた脳の神経回路が再構築され健全な状態へと改善する。 スポーツでよく知られた「イップス」の症状もその脳の「誤作動信号(記憶)」が関係しており、PCRTの施術では、どの部位、どの動作、どの場面など、さまざまなポイントで生じている生体信号の誤作動ポイント(生体エネル

          「隠れイップス」 送球イップス(リリース)

          関節の「健康」 FCC news letter

          2年前から継続しているコロナ禍の影響で、身体を動かしたり、人と関わる機会などが少なくなっているのではないでしょうか?命ある物が「閉鎖系」で生きようとすると、さまざまな弊害が生じるようです。物理学の世界では有名な「エントロピーの法則」があります。「熱力学の第二法則」とも呼ばれていますが、「自然(世界)は、常に、エントロピーが『小さい方から大きい方へ』、『秩序から無秩序へ』という方向に進む」という自然界の法則です。 今回のコロナ禍では、多くの人々の行動が制限されました。行動制限

          「科学の知」と「臨床の知」

          「科学性」「エビデンス」というのは多くの人々に信頼されることを意味します。人間が本来持ち備えている「生命力」や「自然治癒力」を引き出すために目には見えない生体エネルギーや脳の誤作動の信号や記憶を対象にしている治療家(施術者)にとって、その画一化された「エビデンス」を強調すると、実際の臨床にはほとんど役に立たないということに直面します。 米国のカイロプラクティック大学を卒業するとDoctor of Chiropracticの称号が授与されます。Doctorの称号を得るにはそれ