楽器プレイヤーのための4スタンス理論③ どんな人に必要?

皆さんごきげんよう。

あさく…いやシモンドラムスクールチャンネルのお時間です。
さて、前回に引き続き楽器プレイヤーのための4スタンス理論、第3弾ですが
今回はなぜミュージシャンに4スタンス理論が必要なのか、どういうケースで必要なのかを説明していきたいと思います。

自分の感覚を理解する能力

まず1つ目にあげられるのは、自分の感覚を理解する能力に問題がある時です。
実は自分の感じていることが正確な情報ではないことは多いです。
例えば自分の演奏を動画や録音で確認してみると思っているより違うことが多いのではないでしょうか。
インテンポでやろうと思ってもそんなに簡単にできるものではありません。
スポーツでも自分ではちゃんと動いているつもりでも動画で見るとぎこちなかったり、カッコよくなかったり。
イケてるつもりの服装してても周りからしたら正直ダサい…そんなことは多々あるのです。

1つ実験してみました。
楽器経験はあり、はじめてレッスンを受けた方に真っ直ぐ立ってくださいと指示をしました。

画像1

立ってはいますが
実際に真っ直ぐ立って貰った写真はこちら。

画像2

ちょっと違いますよね。
こういう感覚のズレというものの弊害は大きく、自分で自分の感覚に気付けないことが上達、表現の妨げとなることが多いのです。

自分のしたい表現、パフォーマンスが出来ていて何の問題も無ければ4スタンス理論や他人からの指導は必要ないです。
しかし、自分が思ったようなことができない、
故障、体の不調(肩こり、腰痛など)、体が硬い、力みやすい、疲れが取れにくいetc...
楽器のプレイだとスピード、キレ、リズムの不安定、パワーのコントロール、集中力etc...の悩みがあり自分では上手くできない時は必要です。
個人的に思うのは、よくあるドラマーの悩みの1つ
リズムの安定に問題がある人のほぼ大半は体が硬く、滑らかに体を動かせないケースがほとんどだと感じています。


演奏能力、身体のコンディションに問題がある人は4スタンス理論を参考、活用してもあり!

他人の感覚を理解する能力

もう1つ必要なケースは他人に物事を伝える時に上手くいかないケースです。
レッスンやコーチとして楽器、ダンス、スポーツを教える時
子供にペンの持ち方、お箸の上手な使い方を教える時
恋人や家族、仕事で人に何か伝える時…
生活をしていると様々なことで他人に何か伝える必要が出てきます。
そういった時に問題なく出来るケースもありますがうまく出来ないケースもありますよね。
伝える人間と受け取る側の問題は色々なパターンがあり
例えば受け取る側の感覚が真っ直ぐ立つこと自体がそもそもズレていることにプラス、伝える側と受け取る側のタイプ的な違いも起こりえます。
前回ので少し紹介した4スタンス理論における生まれもった重心位置の違いによって
うちわを仰ぐ時、またバイバイと手を振る時にには手首派あるいは肘派
道具を握る時に薬指派と人差し指派
逆上がりをする時の順手派、逆手派
(こういったタイプの違いは詳しくは別の時に紹介したいと思います)
スティックの持ち方1つにしてもプロの人で全く違うことを言ってたりするのはこのためです。
また、楽器だと~~奏法、スポーツだと~~打法、走法、投法などといった方法がありますが、全ての人に当たるものではありません。
自分と他人の感覚は違うのです!!
もしあなたが人に何か教えていてうまくいかないジレンマがあるとしたら
前述の本人の感覚のズレや先生と生徒のタイプの違いによって引こ起こされているのです。
もしあなたが教えられていて練習してもうまくいかないとしても同じような原因です。
厄介なケースは先生や生徒も
センスのせいだ!気合いが足りないから!
とか
練習が足らないんだ!年齢や環境、人種、性別、体型とか何かのせいにしてしまうことがあるかもしれません。
それは非常に悲しいことで誰しも可能性はあるのです。
プロ野球で複数球団がドラフト1位にした選手が活躍しないこともあり、テスト入団からトップ選手になった人もいます。
4スタンス理論はプロ野球のチームや選手、コーチ、バレーボールの全日本女子チーム、パワーリフティングの世界チャンピオン、プロのアーティスト、ダンサー、俳優といった様々なジャンルの人に実践されています。
人の違いを知り、自分の感覚を良くすることで他人に優しくなれるのが4スタンス理論の良いところでもあります。


人に何か伝える時にうまくいかないジレンマがある人は4スタンス理論は大いに参考しましょう!


自分や他人の感覚に何の問題もなくできている人は4スタンス理論は必要ないと思います。
もし何か気になるポイントがあれば4スタンス理論のトレーナーのレッスンを受けてみてください。
僕も大阪にて受け付けております⇒HP
東京だと原宿に道場があります⇒廣戸道場HP

それではまた次回!

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