こんにちは。自動車ライター/インストラクターの齊藤優太です。
2023年6月2日、台風の影響により、全国各地で大雨になっています。
そんなときに運転する際は、風で煽られたり、大雨による視界の悪さに気をつけたりするだけでなく、アンダーパス(立体交差により低くなっている箇所)の冠水にも注意しなければなりません。
冠水したアンダーパスの危険性
では、冠水したアンダーパスの危険性について、チャットGPTに聞いてみましょう。
冠水したアンダーパスでは、車両が動かなくなるだけでなく、事故やケガをする危険性もあります。
冠水しているアンダーパスに入ってしまったら?
もし、冠水しているアンダーパスに入ってしまったらどうしたらよいのでしょうか?
最初の「冷静になる」は、できそうでできないことです。
車が水の中に入ってしまうと、水に当たる音がするとともに、視界が悪くなり、急減速します。
そんな状況で冷静になるのは、なかなか難しく、目の前で起きたことを把握するので精一杯になってしまうでしょう。
水没したアンダーパスに入ってしまったときだけでなく、車のトラブルや不具合などが起きたときは、ドキッとしてパニックになりがちですが、焦らず落ち着くことが大切です。
焦らずに対応するためにも、「もしかしたら・・・」という万が一のことを想定しながら運転するとともに、正しい知識を身に付けておくことが大切だといえるでしょう。
また、3番目に挙げられている通報は、日本の場合119番となります。(チャットGPTが海外のプラットフォームなので911になっているんですね)
そして、4番目の「車両に留まる場合」は、推奨しない方法です。
アンダーパスの深さや降水量などにもよりますが、車内に留まっていると水が室内に入り込んできて、自分も水没してしまいます。そのため、一刻も早く脱出することをおすすめします。
どのくらいの深さでドアは開かなくなる?
車が水没するとドアが開かなくなります。
では、どのくらいの深さになると開けられなくなるのでしょうか?
合ってるいるような間違っているような曖昧な回答ですね。
チャットGPTの回答と指導員としての知見を合わせて考えると、次のようになります。
・車のタイプによって異なりますが、わずか30cmの水深でも車のドアは開かなくなる
・ドアが開けられないときは窓を開けて脱出を試みる(電装系が動かなくなる前に開ける必要がある)
・車から一刻も早く脱出する
・脱出するための用具を常備しておく
これら4点がポイントとなります。
チャットGPTは車内に留まると回答するケースが多いですが、車の中に留まる時間が長くなるほど浸水が進むことから、まず脱出し、その次に通報するという手順の方がよいでしょう。
万が一のときのために準備しておきたいこと
いざというときのために車内に常備しておきたいツールを聞いてみました。
車が水没した時には、一刻も早く脱出することが大切です。
そのため、窓を割るハンマーやシートベルトカッターを用意しておくことをおすすめします。
ただし、脱出用ハンマーやシートベルトカッターを常備しておく場所を間違えると、脱出できなくなるため、設置場所に注意しなければなりません。
適切な設置場所は、シートベルトをした状態で手が届く場所です。
トランクやシートベルトをした状態で手が届かない場所にハンマーやカッターを用意しておくと緊急時に使うことができず脱出することができません。
このチャットGPTの回答は、水没した時だけでなく、地震などの災害時にも役立つ回答といえるでしょう。
車はいざというときに役立つ移動手段であり、身を守るシェルターにもなるツールです。
万が一の時に動かせるよう、日頃の点検・非常用ツールの準備・燃料等を満タンにしておきましょう。