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こどもの体調が悪いときの飲み物
こどもが体調不良で水分を取ってくれないと困りますよね。
今回は、こどもの体調が悪いときの飲み物について説明します。
自宅での適切な水分摂取により点滴や入院治療を避けることができます。
口から電解質を含んだ水分を取る方法はもともと、医療が脆弱な発展途上国で、脱水症の改善のために開発された治療法の1つです。
その治療法を経口補水療法(ORT Oral Rehydration Therapy)、電解質バランスを整えた水分を経口補水液(ORS Oral Rehydration Salt)といいます。
現在はその効果やメリットから先進国でも積極的に用いられています。
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体調が悪いときの飲み物
こどもは大人に比べ、体調不良時に脱水になりやすい上に、低Na(ナトリウム)血症や低血糖になりやすいです。
(低Na血症は、こどもの体調不良時にADHと呼ばれる尿量を減らすホルモンが過剰に分泌され、血液が薄まるために起こりやすいです。)
そのために、水分だけでなく塩分も一緒におぎなう必要があります。
お茶や水は塩分を含まないので、あまりたくさん飲むと低Na血症によりぐったりしたり、けいれんを起こしたりすることがあります。
Naの濃さがおよそ35 mEq/L以上の飲み物がおすすめです。
ゼリータイプでも構いません。
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いろいろな飲み物の塩分濃度
OS-1 オーエスワン®
Na 50 mEq/L
アクアライト® ORS
Na 35 mEq/L
アクアライト®りんご・白ぶどう
Na 30 mEq/L
明治赤ちゃんにやさしいイオン飲料
Na 30 mEq/L
ピジョンイオン飲料
Na 30 mEq/L
森永イオン飲料もも・りんご
Na 25 mEq/L
ポカリスエット®
Na 21 mEq/L
アクエリアス®
Na 15 mEq/L
その他のスポーツ飲料やコーラ
Na 9~23 mEq/L
成分上はOS-1が最も適しています。
困ったときに慌てないで済むように、あらかじめの準備、調子がいい時に飲ませてみることをおすすめします。
OS-1は塩見が強く味が好きではない子もいますので、嫌がる場合は、無理に飲ませず、他の飲み物も試してみましょう。
冷やしたスープやみそ汁の汁の部分だけあげることも塩分補給に最適です。
脱水が強くなければ、リンゴジュースでもかまいません。
経口補水液とリンゴジュースを比較し、リンゴジュースも有用とする論文もあります。
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/10.1001/jama.2016.5352
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飲ませ方
こどもは体調が悪いとき吐きやすくなります。
一度にたくさん飲ませると吐いてしまうので、1回あたりの量は少なめに飲ませ、その代わりに回数を多く飲ませるようにしてください。
飲ませても吐いてしまった場合は30分ほど休んでから、スプーン1杯やペットボトルのキャップ1杯などの少ない量から再度飲ませてみてください。
どうしても飲めないときは吐き気止めや点滴が必要な可能性がありますので、クリニック、病院を受診してください。
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まとめ
こども体調不良時の飲み物についてまとめました。
水やお茶ではなく、塩分、糖分を含んだものをあげましょう。
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