見出し画像

独特の創造をした幼少期の話

雨の日が好きでした。

雨が傘を叩く音が好きだったのです☔️

雨が降り出すと 待ってました、とばかりに

お気に入りの青い長靴を履き、傘をさして

私は庭に立ちました。

雨は、激しければ激しいほどいい。

音が大きいから。

出かけるわけでもないのに

只々庭に立ち、私はその音に酔いしれます。

アドレナリンを全開にしながら。

長い時間 庭に立っている私に気づいた母が、


「風邪引くから、中に入んなさい!」

と言っても知らん顔。

自分が気に入って買ったわけでもない、

何のキャラだか解らない傘の絵柄を見つめ、

ひたすら 音を聞いています。

不思議と その何だか解らないキャラも、

好きになってきました。


気が済むまでそれをやった後は

今度は2階に上がって和室の畳の上に寝転がり

天井にいる女の子を探します。

女の子は角度によって見えるので、

体を微妙に 何度も何度もずらしながら...



見えた 
🤗

私はその子をふらんすちゃんと名づけました。

多分、不二家のフランスキャラメルの箱の

女の子の顔に
シルエットが似ていたからだと思います。

それも思う存分楽しんだら下に行って、

部屋に居た母に話しました。


「天井に、女の子いるんやで」


「? ? ?」

パレイドリア現象っていうみたいですね。
天井の木目が、人の顔みたいに見えるの。


「ふらんすちゃんっていうんや😊」

(((;゚Д゚)))))))


その後、母は庭に塩を撒いたりして

家中のお祓いをしていました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?