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二日間

 2023年2月3日、4日の二日間京都に行って来ました。
京都は芸大生として四年間過ごした場所ですが今回は自身の作品の納品と友人の個展、そして母校の卒展に足を運ぶ事が目的でした。
 3日の昼間に京都に着き納品先のカフェ『Verdi』に行きました。
 ここは自分が四年間通い続けたカフェで毎朝コーヒーを頼んで大学へ向かっていた思い出の場所でもありますがその店が移転となり場所を変えて焙煎場としてオープンしたとの事を聞きそちらへ行きました。

Verdi

 店の中にはマスターと従業員が居て店に入った瞬間に久々の再会にお互い笑いました。
 どれぐらい常連どったかというと自分が店に入った瞬間に既に自分が頼むコーヒーを淹れている状態ですw
 なので混んでいる時ももはや顔パスで通用して並ばずとも直ぐにコーヒーが飲める程ですw
 今回もコーヒを頂きました。
 納めた作品は以下の作品です。
 title【Meister】
 size(530×455mm)F10
 support(oil on canvas)
  technique(mixed technique)
 

Meister

 タイトルのマイスターとはドイツ語で師匠という意味でこの焙煎機にはドイツ語でmeisterと刻印されたラベルが貼られているのとマスターの雰囲気と合わせてこのタイトルにしました。
 同じ絵描き仲間に本当に10号?と何度か聞かれて驚かれました。彼らはこの作品はぱっと見小さくても20号はあると思っていたようですが実際は10号という小さな作品です。
 作品を見た人が質感や光の感じ、そして豆が本当に落下してるように見えるといった声を貰い描いて良かっと思います。

納品時の様子。



 作品を納品した時に店の中には何人かお客さんも居た事もありプチお披露目会状態でした。🤭
 Verdiは自家焙煎にこだわっており京都の下鴨に本店を構えて今回訪れた場所は北白川にあるお店です。そして祇園の高島屋の地下にも店を構えています。
 カフェを出ると次に向かったのは同じく自分の行きつけのアンティーク屋『sowgen brocante』という同じ北白川にあるお店で四条にもあります。
 自分は北白川のお店の男性の方とは顔馴染みで良く通ってました。
 店に入るとVerdiの時と同じ展開でしたw
 言葉より先に表情が出てしまいますねw
 定期的にこの店に通い惹かれた物があれば買っていました。特にここはデンマークやスウェーデンなど北欧から来ている物が多く中にはドイツ製や日本の明治から大正にかけての品もあります。
 一年振りで久々でアンティークの奥深い話をしていました。
 ここで何点か手に入れたものはまた別の機会で紹介します。
 夕方からは友人の個展を見に三条の二条城付近にあるカフェに行きました。
 個展場がカフェという事もあり個展をしている本人ともう一人同じ目的で来ていた友人と三人で夕食をしながら作品の事について話してました。
 三人とも四年間一緒にいた友人で卒業旅行も一緒に行ってる仲です。

サラサ3
展示風景
展示風景
夕飯

 個展までの経緯や今の作品の方向性について聞くことも出来て良かった。
 個展をしている友人は中国から留学して来た男性で岡山県で日本語学校に三年間通い芸大に進んだ。
 日本語学校に通っていたとはいえ同期の留学生と比べて圧倒的に日本語が上手く日常会話は普通な程だ。
 作品も最近は具象から抽象に向かっているが色彩感覚は当時のままである。
 それは彼が意図的にしているかどうかは本人も良く分かっていないようだったが今年から青色に絞るとも言っていた。
 載せている作品は一部で全部で確か14点飾っている。
 夕食を済ませて個展をしている友人はその後用事があった為明日学校でまた会うことにした。
 その後は二人で夜の三条を歩き二人ともまだ飲みたい気持ちもあった為三条踊りに地下にあるカフェ・バーである『Indepanden』に行った。
 ここは自分が良く通っていたギャラリーの地下にある事もあり馴染みがあるカフェ・バーになる。
 Indepanden.アンデパンダンと聞けば芸大生はもう分かるだろう。
 そう19世紀フランスでサロンに対抗する形で開催された無監査の展覧会で印象派やアンリ・ルソーも参加した事で有名だ。アンデパンダンという言い方もフランス語になる。
 良くこの地下のバーで夜自分や他の芸大生などが展示の企画話や作品のことについて話していた。今もそんな場所であると良いな!

Indepanden

 一年振りの再会という事もあり二人でワインを飲みながら芸大生時代について話してた。
 自分はワインは白ワインが好きなので白にしたが友人はオレンジという少し変わったワインを飲んでいた。ワインと言えばハムだろ!という事でハムを頼んで食べて飲み続けるとアヒージョも欲しくなり結局パンとアヒージョも加わった晩餐となったw
 明日大学で卒展を一回に見て回るのと自分の先生とも久々に会う予定です。
 4日目は卒展を見て回りその中で後輩とも再会し作品について色々話してくれました。
 驚いたのは180度作風が変わってる後輩もうちらほら居て一年間でがここまで変わるとは凄いと思った。
 後もう一つ驚いた事は自分は面識がないが後輩は全員自分の存在を知っていた事だ。
 それは卒展をしている4回生だけでなく今の二回生までは自分の存在を知っていたらしい。
 普段誰よりも学校にいたことといつもロングコートと片手にコーヒーを持っている姿で自然と覚えていたそうだw
 先生とも久々に会う事ができ研究室で最近の制作の事や技法について聞きたかった事がありそれも聞けて良かったです。
 先生から画集をプレゼントしてくれました。
 昨年の10月にようやく作ったよ!と教えてくれましたw

 画家は孤独でなければならず、
 自分の見ているものを熟考し、
 自分自身と対峙しながら、
 自分の見ているすべてのものの像から、
 その最も優れた部分を選ばねばならない。
 画家は鏡に似たものにならなければならない。

 レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉である。
 先生もこの信念のもとで制作活動を続けている。
 自分もまたこの信念を大切にしている。

 絵を描くとは自分にとってどういう行為なのか、
 研究室での会話を頭に残しまた制作に戻る。

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