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2021年7月 活動報告

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【おおつち夏の特産品フェア】
前回の月次報告で、最後に少し記述したのが、こちらのイベント。東京は銀座にある「いわて銀河プラザ」というアンテナショップで、五日間の出展だった。
フェアは毎年の開催らしく、海産物を扱う業者さんたちは常連。MOMIJIは初めてとなる。

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携えてきたのは、新商品となる「ジャーキー」と、

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「ソーセージ」、

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そして普段からネット販売でも好評らしい「ロースト」と「しゃぶしゃぶ」。

鹿肉を食べたことがあるという返答が非常に多く、聞いた人を母数とすると8割7分5厘くらいだった。さすがザギン。
見たところブルジョア層っぽい人たちも少なくないし、買うとなると値段も気にしない。さすがザギン。

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お隣のウニやサーモンなど、海鮮は当然ながら人気。みんな一直線に向かって行くし躊躇なく購入する一方、鹿肉には目もくれない。でもそんな中、興味津々で近寄り、話を聞いてくれる人も一定数いる。
食品としては、まだまだ特殊な分野のジビエ。低価格での生産体系を確立させた牛・豚・鶏などに比べれば、何倍も高いし。全く関心が無い人たちを取り込むのは相当なエネルギーを使うから、まずは目を向けてくれる方たちを引き寄せるのが良策なのだろう。

低カロリー・低脂質ながら、高タンパク・高鉄分、という食材としてのポテンシャルも然ることながら。有害鳥獣問題は全国民の課題でありSDGs的な意味合いもあり、食べることに意味があるのだよ。みたいなことも、伝えていければ良いのかもね。追々ね。

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しかし梅雨の東京は、見事なほどに毎日の雨。客足に影響するから、ちょいちょいヒマな時間帯も発生する。誰も来ない、何も売れないという状況が一番ツラい。人と話して、忙しくしている方が、まだ良いのよね。
とはいえ土曜の夕方あたりは、なかなか怒濤だった。さすが休日のザギン。

結果としては、ジャーキーはお手軽さがウケてか、それなりに売れた。ソーセージは完売。ローストは人気で、追加発送してもらったにもかかわらず売り切れ。しゃぶしゃぶは季節じゃないからか、思ったほどは出ず。

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ちなみに、不特定多数と接するのが苦手で、人嫌いで、大槌ではシャイで大人しい人見知りキャラを推している佐宗だが、やろうと思えば接客はできる。ただしMPのパラメータは極端に低いので、技の発動は連続できない。3,4日間くらいが限界かもね。

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友人知人も7名ほど訪れてくれ、たくさん購入いただいた。僕がいるからと足を運んでもらって、話ができて嬉しかったし、大変ありがたいことである。
こうした日常を離れての業務も、気分が違うし、たまには良いものだ。
※写真:ホテルのロビーにて

【休日@東京】
実家は東京都八王子市なので、銀座なら電車で1時間ちょっと。イベント中は泊まるつもりでいたのだが、諸事情によりホテル泊となった。
往復2時間半の満員電車通勤もイヤだし、感染リスクも高いし、結果的に良かったのだが。

で、実家でのんびりするはずだった休日は、都心部で過ごすことに。
むかしお世話になったところを訪ね、むかし好きだったカレー屋さんに行ったら、既に汗かいて人の波に疲れたのでホテルに帰還。ザギンでチャンネーとシースーもナシ、写真もナシだ。
やっぱり都会暮らしは向いてないなと、改めて思う。

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大槌ジビエソーシャルプロジェクト
今月も、月イチの会議を開催。議題の一つに、プロジェクトのキャッチコピー変更というものがあった。これまでは、
  害獣を「まちの財産」に。
だったのだが、これを
  「害獣」を「まちの財産」に。
とすることが決定。小さな変化、マイナーチェンジだと思われるだろうが、実は意味合いとして正反対になるといっても過言では無い。
カッコを付けることで『いわゆる』というミーニングになり、有害だと「されている」ということになり、それは人間のエゴであり、それでも捕獲しなければならないのであれば利活用しないとねということであり、有害鳥獣問題およびジビエ事業の根幹・原点に回帰するフレーズであり、つまり重要なキャッチコピーなのである。
これをメインに据えつつ、状況に応じてサブのコピーも付ける感じにしていくそうだ。

で、実はこのカッコver.案は、僕の提案。それぞれがコピーを持ち寄り投票した結果、選ばれてしまった。ゼロ票だと思っていたのだが、予想外。という報告。

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【狩猟同行】
普段は基本的に、MOMIJI代表がシカ捕獲・僕が解体、という分業になっている。ちょっとした用事ついでに久々に狩猟同行すると、バンビちゃんが捕獲された。
ふつう日の出・日の入りの時間帯に行動していることが多いシカだが、日中でも出会えるのが大槌ならでは。気温も高くなってきているので、氷で冷やしながら、1時間以内に解体所へ搬入する。それがMOMIJIクオリティ。

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【串カツ仕込み】
イベント前には当然、準備が必要。今回はじめて、お手伝いに来る時間ができた。
シカのモモ肉を3切れと、その間に玉ねぎを串刺しにする。要するに、ディア3兄弟とオニオンツインズというわけだね。要してないね。

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【おかえり気仙マルシェ】
世間が4連休ということは、何かしらのイベントがあるということ。

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つまり、キッチンカーが出動するということ。
すっかり車内の担当が板に付き、毎回タコスも作ることから「タコス隊長」を拝命した。

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三日間のイベントだったが、日に日に暑さを増し、自然と「暑い…」が口を衝き、じんわり汗をかき続ける。特に揚げ物をしている時は熱風がすごい。
持参した飲み物・買ってもらった飲み物でも、まだ足りなかった。2.5リットルくらい飲んだかね。

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差し入れでいただいた冷や汁や、買ってもらったお米・屋台食などで精を付けた。

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鹿ウィッシュ、あるいはロンギヌスの鹿。

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【消防団出動】
台風8号の上陸に伴い、河川氾濫・浸水・土砂災害などが予見されることから、招集がかかった。

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夜警ということで、町内をパトロール。特に異常は無し。

僕の住んでいる地区は川沿いで、東日本大震災津波の際も浸水しているらしい。どの程度の降水だとヤバいのか全く分からないので、いちおう避難しようかとも思ったのだが。今回は大した雨も降らず、被害も無く、川の水位も40cmほど上がったくらいであった。
とはいえ、気を付けるに越したことは無い。転ばぬ先の杖、後悔先に立たず、備えあれば憂い無しだ。ちょっと語彙が弱いな。

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【地おこマンスリーミーティング】
協力隊の月例会は、今回から受け入れ事業者を交えず、隊員と事務局側のみで行うことに。まあ、それがスジだろう。ふだん一緒に仕事をしてる人たちがいたら、言いたいことも言えないからね。ポイズンだからね。

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【狩猟免許更新に係る適性試験及び講習】
狩猟免許は、3年ごとに更新する必要がある。申請手数料を支払い、半日ほどの講習を受講するだけだが。
このご時世の影響もあり、今回は特例として自宅学習で良いということに。3時間の自習をしましたと署名し、10問の簡単な考査に回答し、隣町の振興局へ行って自己採点・視力検査・運動能力検査(手のグーパー&屈伸)などしたら終了。後日、新しい狩猟免状を受け取るという運びだ。

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【ジビエツーリズム】
大槌ジビエソーシャルプロジェクトとして、今月から始動したツアー。高原のガイド・狩猟同行・解体見学・GBQ(ジビエバーベキュー)などの内容でお送りする。
岩手県で唯一ジビエに取り組んでいる町ということで、県内外から関心を持たれている。はず。

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僕の役割は、ふだん通りの解体。参加者がMOMIJIに来て見学・説明を受ける流れで、解体所を覗いてもらうという形だ。

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【シカ解体】
その解体も、だいぶ慣れてきた感はある。この2ヶ月半で、50頭くらいは手に掛けただろうか。コンスタントに捕獲されるので、ほぼ毎日、取り組むことができる。解体技術を身に付ける環境としては、恵まれているのだろう。
捌くのに要する時間としては、バンビちゃんが2時間半、大人ジカが3時間ちょい。まだまだ余計な手数など多いと思うので、まだまだ縮めなければならないけど。

そしてアダルト鹿だと、こんな感じで、だいぶ脂も乗ってきた。冬に向けて蓄える、生物の本能なのだね。朝が来ない窓辺を求めているのだね。

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【雑務】
MOMIJI事務所の建っている場所は、こんな感じ。駐車場部分は砂利ジャリしているので、草も生えまくってくる。時間のある時には、草むしりだ。
人間と雑草の闘いは、永遠に続く。いつしか輝く事を願っているのだね。このパターンは、もういいかね。

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下水の処理、というのも。血がゼリー状に凝固したもの・毛・肉片など、どうしても流れていってしまう部分は、ここでキャッチされる。定期的に回収し、他の産廃と一緒に処理する。
こういう負の部分まで含めて、ジビエ事業であり、肉を喰らうということであるわけだね。

他にも、清掃・整理整頓・買い出し・SNSの更新など、時間ができれば何かしら見つける感じ。これといって無ければ、自分だけ早めに帰ることもある。

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【海】
沿岸の町に住んでいても、ふだん太平洋に出てみることは殆ど無い。でもたまに浜辺に立った際には、漂流物を眺めるのが好きだ。長い距離を旅して来たモノと出逢ったら、お疲れさまだねと労ってみる。
ゴミのポイ捨ては、絶対にダメだけどな。

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【小噺】
大槌の槌は木へん、つまり木槌。そして町内には小鎚という河川・地名もあるのだが、こちらは金へん、つまり金鎚だ。思い込みで、どちらもウッドハンマーだと思っていたものの。引っ越してきて4ヶ月目、道路標識を見て気付いた。
漢字が異なる理由は、とある伝説に由来するらしい。という話を目にしたけど、確証は無いので、ここでは触れないでおこう。

ちなみに、前述した「僕の住んでいる地区は川沿い」に該当する川が、小鎚川である。

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【生活】
休日は、プチ遠出ドライブでもするか、家に籠ってノンビリするか。動or静という感じ。いや、車の運転だけだったら、もはや静なんじゃないかという気もするのだが。
こんな1,000ページ超に及ぶ小説も読了した。図書館で借りて・延長して・もう一回借りて、ようやくだったけど。読むのとか食べるのとか文章を書くのとか、恐ろしく遅いのでね。

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今月は、ネタが少なめだったかね。そうでも無いかね。

ちなみに先月のメインであった腰痛だが、もはや忘却の彼方に消え去っていた。トガってた骨が、丸くなってくれたのかな。人間の性格も、そうありたいものだ。
とはいえ、いつまた激痛が襲ってくるとも分からない。魔女の魔法が完全消滅していないのであれば、それは恐怖である。どこかにモーションセンサー爆弾が仕掛けられているのは分かってるのに通路を突っ切らないといけない、みたいな感じかね。

今月は、オチもイマイチだったね。





☆★僕のほか7名の隊員の活動報告は、こちらから。観光・ジビエ・震災伝承・農業の各分野で、大槌町のために奮闘中★☆

☆★大槌鹿肉のご購入は、MOMIJI株式会社の事務所、もしくはネット通販(ポケットマルシェ大槌孫八郎商店)などで。また町内・県内外で取扱っている飲食店も増加中★☆


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