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2024年3月 活動報告

※「有害鳥獣問題」の実態を伝えるべく、絶命した鹿の写真を複数、掲載している。顔や血肉の部分は隠しているものの、苦手な方はご留意されたい

【鹿の空に季節はずれの雪が降る】
もうええて雪は。こないな悪天候の早朝から、出猟しとる阿保なんぞおるんかいな。あ、ワシか。
生まれが関東とかだと、3月の雪って季節はずれな感じがしちゃうけど。寒冷地なら普通のことなのよね。

モソッと動いたと思えば、カモシカちゃんだし。子どもかな、きゃわわ。鹿さん見なかったすかね?と尋ねてみたが、無言で見つめられるだけだった。

【デカオスちゃん】
がいてくれた。人間にとって悪い天気こそ、シカ日和なのかもしれない。先月下旬は全く捕獲できておらず、気持ちも落ちていたのだが。MOMIJI的レギュラーレベルとはいえ、まずは月初に獲ることができ、ひと安心できた感じ。気持ちを切り替えて、頑張っていくしかない。

【雪かき】
福井時代や北海道時代に散々やってきたが、久しぶりだと超めんどい。雪を捨てる場所も無いので、向こうの塀あたりまで押してって積んでおくしかない。超めんどい。

【道路ジカ】
民家の目の前だが、呑気に突っ立っていた。もちろん撃っちゃダメ。

きょとーん

わーにげろー

【春の火災予防運動】
3月の頭からは、コチラが実施される。

日曜の朝イチ、集う消防団。

町内を注意喚起して回る。空気が乾燥し、火災が発生しやすくなっております。的な自動アナウンス。

5台ほどで連なり、3,4グループで分担して走る「パレード」。

その後は各分団の各部ごとに、昨年も実施した「査察」。管轄区域内の住宅を訪ね、消火器・火災警報器・ガス警報器の設置有無などを訊き、チラシを渡す。二手に分かれて、30軒以上に伺った。

【Hokaku Rush】
今月最初の捕獲後は何連続も失敗し、凹み気味だったのだが。ある夕方は2頭いただき、翌夕も2頭。まだ日没まで少し時間があったので、近場へ行ってみると更にもう1頭。それ以降も出猟するたびに獲れる日が続き、休猟日を挟みつつも一週間で12頭の、過去最高記録。

これまでと打って変わってのブラボーで、ちょっとコワい。まあようやく鹿ちゃんが出てきてくれるようになり、加えて日が伸びたから、鹿ちゃんの出歩く時間に出猟できるようになった感じか。とはいえニホンジカ猟師を名乗るのであれば、これくらいの実績を重ね続けねばならないとは思う。

逆に捕獲できなければ、日の出前から昼前まで、5時間ほども車で走り回ったり。しんどいし、粘ったところでそうそう上手くいかないのだがね。最後の最後、諦めかけたところで獲れることもあるのだ。

/ナンダ?\ /ナンダ?\ /ニンゲンダ\ モグモグ /ナンダ?\ /クワレル?\ /ニゲル?\ モグモグ

【3.11】
MOMIJIは定休日としており、鹿の受け入れは無い。殺生が憚られる日だし、僕もお休みだ。町内いくつかの企業さんをはじめ、被災地域では、休業としているところも少なくないのだろう。
各地で追悼式が行われるわけだが、消防団の所属部では毎年、一般献花に訪れている。

平日だし、そもそも個人的にお墓参りに行く方が多いのだと思われる。地元出身の兄さんを筆頭に、移住者メンバーで花を手向けてきた。

なんちゃらタイムスさんの取材を受ける兄さん。メディアの人や被災地観光の人たちは、3月に入るあたりから、町なかで見かけることが多くなる感じだね。

【March誕パ】
何気に多い3月生まれ。毎度お馴染み、民泊のお母さんとこに数名集まり、誕生月パーティを開く。今回お誘いできなかった方は、ぜひ来年かな。

おいしい料理で、お腹いっぱい。

ケーキも買ってきてくれた。旨い。

紅茶も淹れてくれた。旨い。

プレゼント争奪、もとい交換ののち、シマエナガちゃんバッグをいただいた。きゃわわ。

おうちでできる、バラの栽培キットももらった。実は昨年、コスモスを育て始めたものの、失敗している。割合イージーなはずの秋桜さえダメにするのかよと、凹んだものだが。笑い話に時が変えるよ、心配いらない。今度こそ、花を咲かせたいものだ。

【レーザー加工】
MOMIJIの依頼を受け、かつて担当?していたコチラをお手伝い。スタッフの皆さんも忙しいのと、細かい部分の調整など分かりづらかったりするので。鹿革の表ウラに文字を刻印するだけとはいえ、何度か試行錯誤が必要。丁寧に微調整しながら、一回あたり数分を要しながら、何気に一時間以上の作業であった。

【YEAR OF THE DRAGON 2024】
熱帯雨林なサイトから、身に覚えのないお届け物。何だろうコワいなと思いながら開封すると、イヤーオブザドラゴン。家族からのプレゼントであった、ありがたい。これ着て猟に行ったら、鹿ちゃん逃げてくかな。いや、逃がしちゃダメなのか。

【太陽が目覚めたら あの軽トラで行こう】
MOMIJIの受け入れ体制事情などもあり当面、朝は9時までの搬入となった。捕獲できない時は、ダラダラ引き延ばしても良くないし。時間で区切って帰宅し、他の仕事をするなり、体を休めるなりしよう。逆にありがたい。
世間の皆さんが業務開始する頃、ヘタすれば家を出る頃・起床する頃に、僕は一仕事を終えてるわけだ。そのぶん睡眠時間を削ったり体を酷使したり神経を使ったりしてるわけなので、ラクな仕事とか思われたら心外だけどな。午後もまた出猟するしな。

【知りたくないぜ 明日がどんな日だって】
0才の鹿は本来MOMIJIプレミアムなのだが、今の時季は痩せてしまって肉量も取れない。ということで当面、レギュラー扱いとなった。必死にガツガツ草を食んでいるようなコも見かけるしな。肉質にも影響してしまうのかな。

【ダブル捕獲】
一緒にいた2頭。どちらかはバンビちゃんorおばあちゃん鹿かなと思ったのだが、どちらもプレミアムレベルの良い鹿ちゃんだった。しかしこの場合、搬入しても一方はレギュラー扱いとなってしまう。捕獲⇒放血・回収⇒運搬・搬入⇒1頭目の解体、とやっているうちに、MOMIJIクオリティである1時間を超過してしまうからだね。
こうなると、1頭は見逃しておいて、後日プレミアムとして捕獲すれば良かったかなと後悔。実際に獲ってみないと、なかなか遠目に見ただけで年齢まで分からんのよね。まあ己の判別能力不足だがね。

【せわしく過ぎる日々の中に 私と鹿で夢を描く】
捕獲の調子が良いのは、他のハンターさんも同じらしい。MOMIJIには毎日
何頭もの鹿が搬入され、解体班が多忙を極めているようだ。特に二次処理(精肉)が追い付かなくなりがちなのだろう。

というわけで出猟を数日、自粛することとした。個人的には生活もかかってるし、獲れる時に獲っておきたいところだが。あんまり欲張り過ぎても、昔話のいじわる爺さんみたく痛い目を見そうだしな。睡眠負債も溜まってきてるし。首やら肩やら腕やら腰やら脚やら、地味に痛んだりしてるし。また体調崩しても困るし。車屋さんに軽トラを診てもらいたかったのもあるし。
メリハリが大事ということで、図書館で見付けた本でも読んでいよう。知らなかった鹿ちゃんの生態が、いろいろ勉強になった。

【時が行けば幼い鹿も 大人になると気付かないまま】
ちょこっと降って、すぐ消えていった。もういい加減、暖かくなってくれて良いんだぜ。

【これからもずっと 辛い日だって一緒(鹿と)】
誕生日プレゼントに、コーヒーウォーマーをいただいた。なかなか自分じゃ買わない物だけど、あるとめっちゃ便利なアイテム。飲み物がずっとポカポカなのは嬉しいよね。USBタイプかと思いきやコンセントタイプなので、ちゃんと温まるし。ありがたい。

おいしそうなお菓子も届いた。旨い、ありがたい。

おいしそうな冷凍スイーツも届いた。旨い、ありがたい。

おいしそうな生チョコも届いた。旨い、ありがたい。

おいしそうなポタージュも届いた。旨い、ありがたい。何人からもらっとんねんって?一人につき二つ、送ってくれたのだ。
佐宗家では、誕生日などにプレゼントを贈り合う習慣が未だに続いている。離れて暮らすようになってからも、欠かすことは無い。いや、カナダ時代とかは少し欠かしてたかもだけど。メッセージや電話で、少しやり取りするきっかけにもなるしな。お金って、人のために使えたら素敵だしな。僕だけでも、この送りつけ商法は続けたいかなと思う。

【鹿よ 遠き鹿よ まぶた閉じればそこに】
出猟を再開。何日か空くとソワソワして、鹿ちゃんに会いたくなってくるものだ。夢の中でも、鹿を追ってたり、一緒に戯れてたりするくらいだからな。
オス3頭いたうち、細めの2,3段ヅノちゃんを狙撃。3才だと思われる。メスは0~4才、オスは0~3才が基本的にプレミアム認定だ。

【「卒業」 人は新しい扉(ドア) また一つ開けて進む】
恐縮ながらドラゴン卒業式ということで、開催していただいてしまった。まあ僕のためというよりは、これを口実にみんなで集まって、ワイワイしようという感じで。なかなかこういう機会も少ないしな。ちおこ(地域おこし協力隊)約20名ほぼ全員と、事務局さんなど。多くの方にお越しいただいてしまった。

大槌ちおこ1期生は自分を含めて現在5名なのだが、ナントカ禍だったこともあり、一年間の延長制度が設けられている。しかし僕は、所属が変わった特例であるため適用されない。なので一人だけ、今月をもって3年間の任期を修了するわけだ。まさか全うできるとは、自分が一番ビックリである。これも、支えてくださった方々のおかげ。感謝しかないね。

【今日のあの、卒業式での出来事…あんなもの見せられたら…後悔などあろうはずがありません。もちろんもっとできたことはあると思いますけど、結果を残すために自分なりに重ねてきたこと、人よりも頑張ったということは全く言えないけど、自分なりに頑張ってきたということははっきりと言えるので】
なんと、サプライズギフトまでいただいてしまった。

毎月の活動報告3年分、先月までの35回分を、冊子にしてくださったのだ。すごい。ちおこの中でも1,2を争う文章量でお馴染み?なので、この厚みとなっている。

写真が多すぎるため、さすがに一部は割愛されているが。そして最後の方のページでは、皆さんからの寄せ書きもいただいてしまった。そんなんしてもらえるなんて、人生でそうそう無いからね。素直に嬉しいし、ありがたい。

二次会は、一部の人たちでスナックへ。脇役人生、どころかモブキャラの自分が主役として扱われるなんてのは、辰年が巡ってくるごとに一回くらいじゃないかね。

カラオケ大会も盛り上がり、楽しい夜であった。改めて、皆さんに感謝である。

【物品供給契約】
というのを、MOMIJIとハンター間で締結している。MOMIJIのルールに則って、鹿さんを獲って搬入しますよーということだ。年度ごとに更新で、内容もマイナーチェンジがあったりするので説明を受ける。無事に契約更改が完了。

【降りしきる雨に打たれながら 鹿は振り返った】
時間5mmくらい、けっこう強めの雨な朝。鹿いないんじゃねと思いきや、意外といるのだ。よっぽど危険を感じるような天候じゃなければ、出猟しておきたい。濡れ鼠ならぬ濡れ龍になりながらも、メスちゃんを連れて帰ることができた。帰宅後はシャワーして着替えて、風邪ひかないように気を付けよう。

【今月のカモシカちゃん】
よく会うコ。目の前で、不思議そうに見つめてくる。
で、それは関係ないのだが。MOMIJIでは当面、鹿の受け入れを朝のみとするとのこと。今月の搬入数は通常の倍以上もあったそうで、解体班の体制や在庫状況などが大変なことになっているようだ。朝イチで出猟する人が多いし、そこに一次処理(皮剥ぎ&内臓摘出)を集中させ、それ以降の日中は二次処理を進めようという感じかね。個人的には日没猟の方が好み派だけど、仕方ない。

すなわち夕方に捕獲しても、大槌ジビエとしては活用されず、廃棄となってしまう。世間のハンターさんが一般的に行なっている「有害駆除」という形に回帰するわけだ。そこに違和感があったからこそ、ジビエハンターとして活動するようになったわけだが。ただ殺して捨ててしまうだけというのは心が痛むけど、自分の生活のためにも獲らねばならないという二律背反。

いや待てよ。せめて自家消費用に、自分でお肉をいただけば良いじゃないか。現場で捌くのは手間だし毛とか付くし、さすがに全部位を持って帰るのは不可能だが。ロースやモモくらいは美味しく食して、僕の血肉となってもらおう。絶命後すぐだと、筋肉がまだビクンビクンと脈打っている。改めて、命をいただくありがたみも感じることができる。
MOMIJIで解体してた頃は、捨てちゃうとことか貰うこともあったけど。もう一年近く、まともに鹿肉を食べてなかったし。普段は、獲ったら搬入するのみだからね。

その帰りがけ、ゼロ距離で全く逃げないバンビちゃん。きゃわわ。夜だとよく見えていないのか、車に乗っていると尚更、人間だと理解されていないようである。鹿の学校で、警戒心というものを教わる前なのかもしれんが。たっぷり観察し、撮影会をしてしまった。動画だと更にきゃわわなんだけど、noteには掲載できないのが残念だ。

【廃棄ジカ】
話が前後してしまったが、廃棄となる鹿さんは通常、ハンターの責任で焼却施設へ搬入しなければならない。だが大槌の場合は、その業務もMOMIJIが代行してくれている。冷凍車に載せておけば、溜まったタイミングで隣市へ運んでもらえる。僕も何度かやったね。
このあたり、大槌のハンターが非常に恵まれている点だ。だって夕方に獲ったら焼却施設は営業終了してるから、翌朝まで車に積んだままにしなきゃならない。土日を挟んだりしたらもっとヤバいし。住宅地でそれは厳しいっすもんね。

【今年もあいつがやってくる…】
冬場はナリを潜めていたヤツらも、暖かくなってきて、活動再開し始めているようだ。早速おうちにお持ち帰りもしてしまってたし。
単純に気持ち悪い・背筋がゾワゾワするというのもあるが、ダニ媒介性の感染症が怖い。致死率1~3割という危険なのもあり、発症者数は年々、増えているそうだ。野生動物と人間社会の距離が近くなってきている、というのは要因としてあるらしい。そんな影響も出てくるわけだね。出猟後はあちこち、狂ったように殺虫スプレーをぶちまけよう。そしてシャワー&洗濯だ。

【で、卒業して4月からどうすんねん】
というご質問ですよねそうですよね。何の肩書も無い一般人として、大槌に残ることとなった。まさか定住することになるとは、自分が一番b以下略。奇しくもというか、大槌ちおこを卒業して定住する、第一号となってしまったわけだ。これも、支えてくださった方々のおかげ。感謝しかないね。そこは略さないぜ。

引き続き頑張って鹿を捕獲しつつ、ハンドメイド製作なんかもしつつ、他にもできることを見つけていこうかねという感じ。完全な個人事業主として、まずは一年間、生計を立てられるのかチャレンジの年という感じだ。不安感もあれど、ちょっと特殊な働き方というところでワクワク感もあるし、まー何とかなるんじゃねという感じもある。

ただ冬場など鹿ちゃんが獲りづらい時期は、福井で季節労働でもして、二拠点生活と洒落込むのも楽しいかななんて思ったり。現状、思ってるだけだが。福井への想いはずっと変わらず持ち続けているものの、己が納得できる仕事・生活が現状、大槌にあるわけなのでね。越鳥南枝ならぬ、福龍西…えーと、軽トラ?上手くないなあ。
これまで色々なニックネームで呼んでいただいてきたが、新たなネームが誕生した。青いタヌキちゃうで、(髪が)赤い龍やで。

おとなしい・暗い・存在感が無い、などと言われてきた人生だが、ポジティブに捉えてくれる人たちもいる。誰とでも仲良くなんてのは御免こうむるので、分かってくれる方たちとお付き合いできれば、それで充分。
いただいたメッセージを全てご紹介したいくらいだが、あとはナイショにしておこう。

【あとがき】
このnote活動報告も、協力隊の責務としては今回で修了。なのだが、せっかく読んでくださる方々もいらっしゃるし、楽しみにしてる・続けて欲しいとも言っていただけるし、もはや毎月の習慣になってるし。生活の様子、あるいは生存報告として、今後も発信し続けていきたいとは考えている。口下手な人間が想いなどを綴れる、貴重な場でもあるしな。
というわけで引き続き、よろしか。もとい、よろしく。

★他の隊員の活動報告は、ちおこFacebook or ちおこ事務局noteから。各分野で、大槌町のために奮闘中★

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