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【シミュレーション】単元株 VS 単元未満株の配当再投資 同じ複利運用でも差が?【一般人の投資】

こんにちは、投資熊です。

今回は、実際に投資をするにあたって最も大事な要素である「どれくらい儲かりそうなのか?」ーその中でも「単元株の配当再投資」「単元未満株の配当再投資」の比較、実際にシミュレーションもしていきたいと思います。

「単元株」と「単元未満株」の違いは前編で説明しましたが、要約すると、「単元株」は1単元を買えるまでのお金が貯まらないと1つも買えないのに対し、「単元未満株」は最低1株から買えて持ち株数に応じた配当ももらえるという点でした。要は、「買えるお金が貯まるまで待たないといけない(当然その間配当はない)」のと、「少ないけれども今あるお金でコツコツと買って配当を再投資する」のでは、長期的に考えて差が出るということです。

ここから本題ですが、その前にくれぐれもご注意いただきたいことがあります。今回のシミュレーションは、あくまでも単元株と単元未満株それぞれに配当再投資を行った際の「両者の差」、「それぞれの増え方」を分かりやすく示す程度のものであって、「投資をすればこれくらい儲かる!」ことを示したわけではありません。ここを勘違いされては非常に困ります。なぜなら、条件次第で利益率はいくらでも変わるし、その結果によって結論が変わることだってあり得るからです。本記事を参考にしていただきながら、実際の試算はご自身で行ってみてください。

では、本題に入ります。下の表をご覧ください。

いくつか前提条件を設定した上でのシミュレーションになりますが、結論から言いますと、「単元未満株」の方が「単元株」の約1.6倍の累計配当受領(税引前)が期待できます

★前提条件★
・元手は1単元=100株で両者同一
・損益は配当金のみで考慮する(=株の評価額は損益計算に入れない)
・株価2000円固定
・配当77円/株 年2回配当あり 増減配なし 
・受領した配当金は全て再投資
・運用期間中の売買は一切なし
・税金や手数料は一切考慮なし
・運用期間15年

シミュレーション

グラフにするとこうです。

シミュレーション②

見ていくと、5年目あたりから目に見える差が開き始めます。5年目でお互いの差は約1.19倍。10年目で約1.46倍にまで差が広がってきました。単元未満株の方は、10年目の2回目の配当受領時点では持ち株数が2倍になりました。単元株の方は、まだ1単元買える資金が集まっていませんので、買い増しができません。13年目になってようやく、単元株の累積配当が20万円を超え、1単元買える資金が貯まりました。最後の15年目では、持ち株数では約1.5倍、累計配当では約1.6倍の差がついています。

いかがでしょうか?上でも申し上げた通り、単元未満株に投資すればこれだけ儲かる!という指標にはなりませんが、単元株と単元未満株の差ーお金が貯まるまで買えないのとお金が少なくてもコツコツ買い増して再投資を重ねるのと、いわば複利運用の効率の差を感じていただけたと思います。

蛇足かもしれませんが、表をよく見ていただければお分かりになると思いますが、「余った現金」ーつまり1株も買えない端数のお金の存在が意外と鍵になったりします。特に小額投資ならなおさらです。上の1つ目の画像の「5年目の2回目」をご覧ください。余った現金(=おつり)が1,958円もあります。あと42円もあれば1株買えます。まぁ、今回は1種類の株でしかシミュレーションしてませんが、例えば端数のお金で買える株を買って運用するーこれも手です。要は、こういう端数のお金ができる限りでないような工夫をすれば、もっと複利運用の係数が違ってくるかもしれません。

以上、今回はここまでとさせていただきます。そのうちこれも有料にするかもしれません。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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