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08.美容クリニックの広報・マーケティング施策

開院して早、3週間の時間が経った。
開院時にチラシを配ったこと以外、特に集客はしていないが、毎日3~4名がコンスタンスに来院するようになり幸先は悪くないと自負していた。

保険診療がないため100%自費診療であり、平均顧客単価は2万円前後。

美容皮膚科においては決して高い顧客単価ではないが、毎月どの程度のコストが掛かるかを示す「バーンレート」からすると現状月間300万は必要である。

スタッフの電話対応や院内のオペレーション・在庫管理も徐々に整ってきたためいよいよ集客・マーケティングを開始する方針となった。

世間にはinstagramやFacebook・Twitter等さまざまなSNSがあり、また私たち自身も普段使っていたことから当初は広報・マーケティングも自分たちでやると決めていた。

開院前からもSNS運用も開始しており、フォロワーもまばらではあるが増えていた。

しかし開院3週間、ここにきて問題が起きた。
フォロワーがまったく増えないのである。

毎日1、2人は増えるが1投稿に掛ける時間を顧みても、非常に費用対効果の悪いツールとなってしまった。
そしてこの原因も「内容がいけないのか」それとも「ただただ認知されていないだけのか」か分からなかった。

もはやリスティング広告などで地道に集客を行うことも考えたが、「美容」や「医療脱毛」「AGA」「薄毛対策」といったキーワードは1クリック=3,000円~4,000円とキーワード単価が高すぎてこれまた話にならない。
お客様が来院しようがしないが検索エンジンで広告をクリックされただけで支払わなければならない。
この「持久走」に参加しても資金力が桁違いの大手美容皮膚科に太刀打ちはできず、すぐに資金が底をついてしまうことから戦い方を変える必要性を迫られていた。

さらに今後クリニックのブランド化、集客を長期的に考えるとマーケティング・広報は立ち上げ当初から信頼できるパートナーが必要不可欠であるという結論に至った。

その時、ふと1人脳裏をよぎった親友がいた。

高校生の時に知り合い、今やForbesにも連載する有名インフルエンサーである。noteやTwitterで記事を書けばたちまちバズり、文章の書き方も表現力も天才的なパワフルウーマンだ。

早速連絡をとると案の定すぐにクリニックへ駆けつけてくれ、クリニックのビジョンから経営方針にわたる隅々まで徹底的にヒアリングをしてくれた。

そして帰り際に御礼のワキ脱毛をプレゼント。
「13年前に知り合って、今こうしてワキ脱毛されるとか笑える」と談笑しながらも、またこうして一緒に仕事ができることは運命なのだろうか。

最後にその親友が言い放った一言。

「いろいろ不安だと思うけど、わたしたちがついているから」

広報・マーケティングは彼女らに任せて、私たちは医療に専念することができそうだ。

古臭い言い方かも知れないが「持つべきものは友」。
数年後、分院展開をする頃には専属マーケティング部門として、さらに大きな仕事を一緒にできる日を目指すと思うとワクワクが止まらない。

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