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誰かを思い出すために聴きたい音楽ばかりだね

noteから10月中に書いたら継続3ヶ月ですよと通知がきたので、書くことにする。現代は色んな場面でお尻を叩いてくれるものがあってありがたい。

今月は色々あった、と毎月思うけど、今月はほんまに色々あった。

生まれて初めて人を信じすぎだと怒られるようなトラウマ的な経験をしたし、その分人のやさしさに沢山触れたし、カレー屋さんで3杯お代わりしたし、人生初のひとり内見デビュー(ナンパ営業をされた件は後述)、物件の契約にこぎつけたし、今のお部屋の解約の連絡もしたし、ふるさと納税もした。

初めて内見させてもらった不動産屋さんとは持ち前の人当たりの良さを発揮しすぎて話に花が咲きまくり、内見に向かう車内で物件の話はほぼせず、後半の2時間くらいは「最近結婚を考えていた彼女と別れ、同棲していた広い一人で住んでいて部屋を持て余してて」「不動産の営業は契約後ならお客さんと飲みに行ってもいいんですよ」「経費で落ちるし」「僕の最寄りか新宿で飲みましょう(最悪の二択)」最終的にその不動産屋さんの出身・家族構成・学生時代の部活動(野球部)とアルバイト、お気に入りの居酒屋を一通り聞いたあたりで初内見を終えたのだが、翌日周りの引越し経験者に不動産屋にはそういう営業方法があるのか聞いたら全員から「初耳」「おらん」「怖い」と返され、ただのナンパやないかとなった次第だった。
確かに、ワックスで髪テカテカすぎたもん。

しかし人間、仲良くなった手前彼に契約を取って欲しいという気持ちもあり(低家賃だが)、ニコニコしながら家賃の値下げ交渉をしたら「これは難しいっすね」、雑費:65,000円という見るからに怪しい費用の内訳を聞いたら「これはクリーニング代とか諸々っす、どうしてもこんくらいかかりますよ」と値下げする気皆無の回答をされたので、心置きなくその足で別の不動産屋へ向かった、ありがとう。

「この仕事長いんで、東京都の6割くらいは、頭に地理入ってます」という不動産屋さんは他でも物件を見た旨を伝えると、その不動産屋さんよりも絶対に費用を抑えられるよう頑張りますと答えてくれた。条件に少しずれる物件も沢山出しながら(※「この物件は甲州街道から一本入ったところの2軒目にある物件なので、音がちょっと」「でも3階以上の方が高速道路の音が聞こえるので2階のほうがいいです」といかにも信頼できそうなコメント付きで)メールの返信も早く、内見にも無駄がなく、結局条件とは違うけど気に入った物件を見つけ、翌日にはそこに決めた(実際費用はかなり下げてくれたし、住むにあたっての懸念事項も入居までに修理してくれるよう掛け合ってくれた)(最高)。
家賃発生日や賃料、仲介手数料の交渉をしている時は自分って案外まともに大人なんだなあと感じられた、仕事してる時より。それもどうだ・・・。


去年の4月に上京してからあちこち遊びに行くようになり、住みたいイメージが少しずつ明確になっていく中で、私の中でかなり具体的な夢がいくつかできた。東京に住んでいるうちに住みたい沿線(車窓がお気に入りの線がある)、部屋の構造(言ったら叶わなそうなので秘密)、こんなデザインのマンション(同文)、そして地味にぼんやりと、具体的に持っていたのが「花の名前のアパートに住みたい」。

菊花荘、さくらアパート、すずらんコーポとかそういうやつ(絶対木造築20年以上)、かわいすぎる。住所に書いてみたい、人生。はがきとか送りたくなりそう。自分の住所書きたいから。

そろそろ引っ越したいねんな、この沿線辺りに住みたくて、という話を友人にするとみんなが口を揃えて「ここに住んでそう」という駅があり(その一致度たるや)、行ったこともないくせにもしご縁があればその近所の物件がいいな・・・とぼんやり考えていた。


しごでき不動産屋さんが「ちょっと条件と違いますけど」と出してくれた物件が、花の名前で、「住んでそう」な最寄り駅だった。

運命的すぎるのでは、ちょっとこれは。

その季節になるとアパートの花壇に植えられた、アパートの名前の花が咲くらしい。内見に行くと日当たりが良すぎる、とすら感じるレベルの採光で、私にとっての絶対条件(キッチンと日当たり)が完璧。他はまあ経年。それすらも愛すと決めたのよ。


こういう出会いを獲得するには、具体的な夢を描いておくほうがいい・・・というのはよくいわれることだが、実際経験すると本当にそう。
こだわりが勝つ瞬間、人生でもかなり気持ちいい。


夜になるのが早すぎる


これから解約・解約・契約・契約の嵐、仕事が年に一番忙しいタイミングで引っ越すことになってしまった。でも、出会ってしまったから仕方ない。

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