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天国は、実は縄文時代から続く黒曜石の聖地でもあったこと

ここまでの経緯。

下諏訪2日目。神様にお食事を供する神事、朝御饌祭(あさみけさい)に参加すべく、宿の若女将の案内で朝5:40に宿を出て秋宮に向かう。

早秋の朝は、清らかさが柔らかい。

朝6時。神楽殿から太鼓の音が鳴り響き、神職の方が、米、酒、塩、水を載せた三方を捧げ持ちながら神楽殿から本殿に向かう。ゆっくりと、でも確かに玉砂利を踏み締め踏み締め、進んでいく。

わっさわっさとお祓いをした後、朝御饌祝詞(あさみけのりと)が奏上される。途中、「流行病」についても言及されていた。こうして我々は護られている。ありがたい。

四方へのご挨拶をして、神事は終了。諏訪大社4社全てで同じ時間に祝詞があげられているそうだ。こうして、我々は知らない人たちと祝詞を通じて同じ時間を共有することができる。

参加記念に頂いた黒曜石のお守り。

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私の潜在能力って何なんかな。記憶の洗剤能力ではないことを願う。

とても清しい1日のスタートを切り、朝温泉にタポーンした後、下諏訪の街をもう少し散策。

下諏訪付近にある星ヶ塔遺跡は、縄文時代の黒曜石の採掘場跡

残念ながら現地には行けないが、採掘場を再現した博物館が上記の矢の根やにある。ブラタモリでも話題になったそうだ。

このミュージアム、小規模ながらとても興味深かった。諏訪で採掘された黒曜石は、青森の三内丸山遺跡にまで渡っていたとか。縄文時代にそんな遠方との交流があったなんて、流石龍神様が棲まう土地。

館内のミニシアターでは御柱祭の映像も定期的に流れる。わたしは時間が合わなくて、見られず。#リアルで見られることのフラグだと解釈

いいなり地蔵も行くと良いよ、珍しいお地蔵さんだから。

そうオススメされたら行かないわけには参りません。

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可愛いお地蔵さんでした。

このお地蔵さん、その昔、境内の移動に伴ってお引っ越しを余儀なくされた際、元の場所が恋しくて夜な夜なちょっとずつ元の場所へと移動しておられたそうだ。気の毒に思った方々が元の場所(今の場所)へと戻しておあげになったとか。

お地蔵さんって、ちょいちょい移動なさるお話がある気がする。自分のおうちに愛着を持つ方々なのかな。

後ろ髪は引かれつつ、あまり遅くならないうちに上社ニ宮へお詣りに行かねばなりません。二駅先の茅野駅から、諏訪大社本宮へと向かいます。

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四宮の中で、本宮の鳥居が一番大きい。

中は改装中の部分が多く、写真は割愛。そこから徒歩30分弱の前宮へ。

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境内を水眼(すいが)の清流が流れています。

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御手水として使われているくらい、清らかな流れ。しゃらしゃらと流れる水の音に、余分なものも流されていくようです。

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この流れのすぐ上にある本殿。水の音。木々の間を風が流れる。古今東西、どれくらいの人が、諏訪大社を訪れてきたのだろう。

これにて四社詣りは終了です。

ここから茅野駅までは、徒歩30分弱。

最寄りの茅野駅から上社全てを徒歩で回ろうと思うと、散歩が趣味な私でもなかなかキツそうなので、レンタサイクルか一部タクシー利用をオススメします。本宮の方が駅から遠いので、そこまでのみタクシーを利用するとかね。(私はこの手を使いました)

カフェに寄ったり昼食食べたりしながら休み休み行くという手もありますが、お散歩が楽しいのは圧倒的に下社なので、それと比べてしまうと、こちらは一部タクシーでいっか... と思ってしまいます。車で全て回るなら、こんな心配無用なのですが。

沢山歩いたあとの帰りのあずさ号は、大爆睡という名のワープをして私をおウチに強制送還してくれました。

こぼれ話は、また別日に。

明日も良い日に。



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