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古きよき時代がそこにはあった~時をかける少女~

あなた 私のもとから
突然消えたりしないでね

時をかける少女 より
松任谷由実 作詞作曲


何がきっかけだったか。
急に頭の中で回り始めたこの音楽。
一度回り始めたら無限リピートされてしまって

料理を作りながら
お風呂に入りながら
noteを書きながら

時には鼻歌で
時には熱唱しているものだから
知らず知らずのうちに子供たちの脳裏にも刻まれたらしい。
うちの子たち、昭和歌謡をいくつも知っているのは私のおかげ。
いや、私のせい?(笑)

原田知世さんの時をかける少女。
われらがユーミン作詞作曲の名曲だ。

お嬢に

「ねえ、”時をかける少女”って知ってる?」

と聞いたら、

「ああ、知ってるよ。
ラベンダーの香りをかぐと、タイムリープしちゃうやつでしょ?」

おお。
なんだか共有できそうな予感。

「それって何で見た?アニメ?」

今時の子が時をかける少女を見た、と言ったら
第一選択は細田守監督の時をかける少女だろう。

「ううん。小説。」

あら、そうでしたか。

「小説の”時かけ”ってさあ、どこが舞台だった?」
「え、わかんないー。」

ああ、お嬢が読んだのは筒井康隆さん原作の小説だろうか?
ちなみに私は細田”時かけ”はまだ未経験。


どうしても原田知世さんの時をかける少女がもう一度見たくなって
U-NEXTで検索してみる。
(まだガンダムSEEDを視聴中なので契約継続中。)

あ、あった~!!!(泣)

1983年に封切りされた”時をかける少女”があった。
尾道三部作と言われた大林作品の二作目。

う、嬉しすぎる・・・

ひと昔前だったら、過去の作品を見ようと思ったら
レンタルビデオ屋さんに行って探さなきゃいけなかったのに
なんと素敵な世の中になったのでしょう!

はやる気持ちを抑えられず
いそいそとテレビで見てみる。

うっわー。画質がああ。
粗いー!!!

そりゃそうだ。
1983年って何年前よ?
40年前!?

時をかけた”のは私なのかもしれない。
いつの間に40年経ったのだろう。

それはさておき早速見始めると
原田知世さんがフレッシュ。清楚。この透明感よ・・・
子りすのような可愛さ。

この可憐さについつい引き込まれてしまう。
40年前の作品だということも忘れて。

そしてやはり尾道の風景が美しい。
瓦屋根の連なる坂道の街の風情。
当時も今も尾道に行ってみたいと思わせる画力。

理科室でフラスコが割れてラベンダーの香りを嗅いでからタイムリープをするようになってしまう、という話の核は覚えていたけど、細かいところはすっかり抜け落ちていて、新しい映画を見るように楽しめた。

特に映画の中で歌ってた

桃栗3年、柿8年、柚子は9年でなりさがる、梨のバカめが18年~

という歌がやたらと頭に残って困る。
特に

梨のバカめが~🎵

ってところね(笑)

そして体育のシーンがあるのだけど、なんと白いブルマー😲!
衝撃的映像。
そうそう、昔ってブルマーだったよね。なんて思いながら見る。
色んな意味で面白い。

また、後半30分の和子(原田知世)が子供時代をさまよう場面では、コマ送りのようなカットが何シーンもある。
これを一コマ一コマ撮影したかと思うと、この映像の作り込みに感嘆する。
CGがなかった時代に、こんな工夫で見るものを楽しませるって、やっぱり大林監督って偉大だったのだなあと思う。

そして注目すべきはエンドロール。
今では当たり前の演出となった主人公が主題歌にあわせて歌うシーン。
時をかける少女のプロモーションビデオみたいな感じ。

理科室で倒れたところから急に起き上がって

あなた 私のもとから~🎵

と歌い出すのは不自然極まりないが、
出演者と共に色んなシーンでワンフレーズを歌ったカットが組合わさって、一曲に仕上がっている。

これが周りの共演者が右に左にリズムをとっていて、微笑ましい😄🎵
ほんわか。

一方、この記事を書くにあたって調べた細田守監督のアニメ 時をかける少女。
こちらは原作から20年後の話なのね。
何を今さら、ですが💦
アニメは原作の焼き直し、と勝手に思ってたので意外~!

舞台は東京。
なんと原作の芳原和子(原田知世)が主人公 紺野真琴の伯母さんとなって出てくるとか?

わあ~、これも見よう。

新しい映画やアニメももちろんよいが、思い出に残る映画を再び見ると、
あの時のキュンとした気持ちや時代が甦って、これもまたよき。

幼い頃、懐メロ番組を楽しむ両親を冷めた目で見ていた私だが、今となってはその気持ちを大いに理解する。

古きよき時代がそこには確かにあったのだ。





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