マガジンのカバー画像

お砂糖ひとさじの往復書簡

86
千田あすかと堂坂由香のエディター2人の雑誌編集者ユニット、お砂糖ひとさじの往復書簡。ほのかに甘くて儚いものやことを形にします。 instagram: @osatouhitosaji
運営しているクリエイター

#コラム

「お砂糖ひとさじ」とは?

※2023年10月16日更新 お砂糖ひとさじは、千田あすかと堂坂由香のエディター2人の雑誌編集者ユニット。「ほのかに甘くて儚いものやことを形にする」をコンセプトに、ZINEの発行やインスタマガジンの運営、ブランドのコンテンツ制作などを行なっています。 はじまりはnoteの往復書簡からたとえばそれは、海外の素敵な風景が出てくる映画。または、自分の体になじむランジェリー。または、お気に入りのティーカップに淹れた朝一杯の紅茶。そんな、日々の生活を少しだけ良くしてくれる自分だけの

白ワイン片手にダンスを。

ZINE、私は個人で作った1冊とお砂糖ひとさじとして作った1冊、合計2冊しかまだ作ったことないけど、確かに2冊とも作るのはすごく楽しかった。ただ、作るまでのエネルギーと時間が必要なことも確かで、もっとみんなZINEを作ったらいいのにって思う一方で、作りたくても作れない、形にできないもどかしい感じも、ものすごくわかる。現に私たちも12月に作ってから、2冊目に取り掛かるまでに半年以上経ってしまったしね。 だからこそZINEのワークショップ的な、ZINEを作りたいって思っている人の

自分の人生の主役は自分だ

前回あすかが紹介してくれた、オザケンの「今夜はブギーバック」についての文章読んだよ!(“一部を切り取らないで全部読んで”っていうところにメッセージが詰まってるね) お砂糖ひとさじの活動を本格化するときに私が一番気にしてたことが、私たちの「フラットな関係性」についてだったよね。あすかには直接話したけど、“共同経営/友達”とかで検索すると、トラブルとかうまくいかないからやめた方がいい、みたいなことばかり書いてあって、余計不安になって。 私は本当に友達が少なくて。っていうか表面

3年分の濃さを感じた3ヶ月だった

あすかが前回書いてくれた往復書簡を読んで、そうだ、まだ3ヶ月しか経ってなかったんだ、って初めて認識したよ。すでに私たちの日常に欠かせなくなっているCanvaだって、3ヶ月前はほとんど存在も知らなかったし(なぜか5年前くらいにアカウントを作っていた痕跡はあったけど笑)。 こんなスピード感で何かが進むことはなかなかないことだから、改めてこの3ヶ月を振り返ってみようと思う。 〈2021年11月〉 ZINEを作り始めた/Canvaに出会った/インスタをインスタマガジン化した私が2年

王子様は助けに来ない

『25年後のセックス・アンド・ザ・シティ』、少し前に私も読んだよ!当たり前だけどドラマが終わっても人生は続いていくわけで、私も本を読んで、この調子で年を取っていっていいんだなってすごく安心した気がする。 最近時間があるから久しぶりにiPhoneのメモを見返していたんだけど、今年の3〜4月あたり、精神的にも体調的にも結構弱っていて、そのときのメモがたくさん出てきたの。 例えば、 どのメモも言ってることは大体同じで、とにかく私は、夜遅くまで仕事の連絡がくることがストレスで、不

Ladies in Tokyo

あすかが前回書いてくれた「平凡で白っぽい丸」っていう表現、すごく腑に落ちたよ。社会人になりたての頃は、できることも経験も全然ないけれど、こういう雑誌を作りたいとか純粋な想いがあって、ちゃんと角があったなぁって思う。 朝日新聞がやっている『&W』っていうウェブマガジンがあって、その中で連載している「東京の台所」っていう連載がすごく好きなんだ。 大平一枝さんという文筆家の方が、東京に住む一般の人たちの台所を取材する連載なんだけど、台所からそれぞれの人生が見えてきて、どの人もす

未来が過去を変えるはず

気づいたらもう7月だね!梅雨らしい鬱々とした天気が続いているけれど、7月になったとたん、なんだか少し気分が晴れてきた気がするよ。 6月は色々と仕事で気持ち的にしんどく感じることが多くて、家に帰ってからはスマホのパズルゲームをしたりどうでもいいYouTubeを適当に観てソファで寝落ちする、、みたいな自堕落な日が実は多かった…。とにかく頭を空っぽにしたかったのかもしれない。 今までやってきた仕事のキャリア的なものを活かそうと思うとどうしても未来が過去に縛られてしまってすごく窮

私の憧れの女性

由香の女子校時代の話は、自分のまったく体験したことのない世界で、いつ聞いてもワクワクする。由香にとっては何気ないエピソードや思い出なんだろうけど、きっと女子校の話って聞きたい人、たくさんいるんじゃないかな。 由香が最近行ってた京都旅行、インスタで見せてもらってたよ。行く場所、切り取る絵がすべて由香らしくて、独自の京都ガイドになりそうだった。鉄板のお寺や神社に行かなくても、違う角度から京都らしさを楽しめていて素敵だったな。 由香が行ってた本屋さん、セレクトがとても面白そう。荒

一年前と比べて変わったこと

あすかは日本の生活に慣れてきたかな? 早くコロナが収束して気軽に会いに行ける世の中になってほしいって切実に思ってるよ。 あすかが前回書いてくれたように、この一年で働き方のスタイルや考え方はガラリと変わったよね。日々の生活って地続きだからなかなか変化に気づきにくいけど、働き方以外に変わったことはなんだろう?って改めて考えてみたよ。 ・地上波のテレビをほぼ観なくなった(その代わりNetflixは観る) ・海外のオンラインショップでも服を買うようになった ・ウーバーイーツ的なフ

セロトニンと働き方のこと

また間が空いてしまった……。 前回あすかが書いてくれた「いつの間にか渋谷は未来都市じゃなくなっていた」っていうタイトルは本当にその通りだなって私も感じてる。 2月3月が仕事的に結構ハードで、現実逃避したかったのか深夜に韓国ドラマばっかり観てたんだけど(そして床暖で寝落ちするというダメな日々)、明らかに韓国の方がなんかおしゃれだしキラキラして進んでる感じがして、日本は確実に取り残されてしまったんだなってことに今さらながら気づいたよ。 あすかには電話やLINEで色々と話を聞いて

女子と自立

久しぶりの往復書簡、ありがとう! noteの往復書簡を「お砂糖ひとさじ」という名前で始めたのが去年で、今年はそれが少しずつイラストやデザインにも広がって、純粋に嬉しいのはもちろん、不思議な感覚もあるよ。新卒の頃、あすかと二人でカフェとかでおしゃべりしてたことが10数年後、なんだか朧げながら形になってきて。 先週京都にふらりと行ってみたんだけど、京都の本屋さんで偶然手に取った写真家のアラーキーの奥様の荒木陽子さんのエッセイをきっかけに、荒木夫妻のエッセイとか、そこから派生して

女子校育ちと共学校育ちの価値観って

noteの往復書簡をしばらく止めてしまっていてごめんなさい。 最近は、お砂糖ひとさじを名義でイラストの仕事や編集、デザインの仕事を請け負えるようになってきたけど、やっぱり私たちのやっていきたいことの一つに、文章もあるよね。 この往復書簡も大事な場だから、あらためてちゃんと続けていきたい。 寝かせていた間に、由香とこういうことを話してみたいと思ったことがあったの。 私たちはふたりとも、80年代の初め頃に関東近郊で生まれて、ふたり姉妹の長女で、幼い頃から楽器を習っていて、会社

最低限、自分を保つための方法

だいぶ間が空いてしまってごめんね...! ロックダウンを経たあすかの生活や価値観の変化、すごく興味深く読ませてもらったよ。 私は自粛期間が明けたとたん会社の仕事(実は3月から制作会社で働いています)がめちゃくちゃ忙しくなって、自粛期間中はヨガして料理して部屋に花を飾って、みたいな生活をしていたのが、最低限の食事と睡眠で精一杯、みたいになっちゃって、正直久しぶりに自分を見失ってたし、編集者の仕事、やっぱり向いてないんじゃないかな、とうとう見切りをつけようかな、とすら思ったりも

ずっと前から気づいていたこと

あすかおはよう! 先週からzoomで受けられるヨガを始めて、今朝も7時から30分間の朝ヨガのクラスを受けたからとても早起きで、こうしてnoteを更新しています……笑 東京でも先週緊急事態宣言が出されて、社会全体が本気でこの先どうなるんだろうっていう感じになってる。 放っておくとずっとネットニュースを追ってしまったり、SNSを見すぎちゃうから、なんだかなぁって思ったり。 先行きが見えなさすぎてこんなことしてていいのかなぁ、と思いつつ、早く起きてヨガをして、植物に水をあげたり、