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女子校育ちと共学校育ちの価値観って

noteの往復書簡をしばらく止めてしまっていてごめんなさい。
最近は、お砂糖ひとさじを名義でイラストの仕事や編集、デザインの仕事を請け負えるようになってきたけど、やっぱり私たちのやっていきたいことの一つに、文章もあるよね。

この往復書簡も大事な場だから、あらためてちゃんと続けていきたい。
寝かせていた間に、由香とこういうことを話してみたいと思ったことがあったの。

私たちはふたりとも、80年代の初め頃に関東近郊で生まれて、ふたり姉妹の長女で、幼い頃から楽器を習っていて、会社員で家でジャズを聴くお父さんと専業主婦で教育熱心なお母さんがいて、そしてもちろん服が好きで、雑誌が好きで、本やドラマや映画や音楽が好きで。などなど。私たちはたくさんの共通点があって、だからこそわかり合えることがいっぱいあるんだと思う。

でもその一方で、ここは違うっていうところもある。
この間、由香の女子校時代のコラムを読んで、その院長先生のメッセージが素敵だなと思ったのだけど、私はその辺りは全く違う育ち方をしていて、ずっと地元の公立の共学校に通っていたから、由香がどんな中高生生活を送ったのか、とても興味がある。

というのも、最近ようやく気づいたんだけど、女子進学校出身の人はジェンダーに関しての考え方が私よりよっぽど進歩的なことが多いみたい。

うちの母は大学時代にフェミニズム関連の勉強をしたらしく、女の子もしっかり勉強して仕事をするのが大事だと言われて私は育ったの。小学校の間は勉強ができる女子であることは有利に働いて、クラスの中で一定の尊敬を集めたし、本を読むのが大好きだったから新しい知識を得るのも純粋に楽しかった。
でも、地元の公立中に進学すると、これまでの自分の武器だったはずの勉強が得意なことが、逆に作用するようになって。もちろん、先生たちにとっては優等生であることは良いのだろうけど、同級生との関係性でうまくいかないことも多かった。特に男子は、自分より成績の良い女子は「可愛い女の子」というポジションではなくなるようで、モテからは程遠く(笑)、むしろ疎んじられ…というような状況で、私は中学生にして、女の子が勉強が得意でも何もいいことがないじゃん!と思ってしまったの。
高校は進学校だったから、私は周りが優秀な中で凡人になったし、みんなの勉強に対しての意識がもともと高く、成績が良い女の子に対してどうこうっていうこともなかったけれど、やっぱり思春期に男の子の目を意識しながら過ごした環境で養われた男女観は、良い面もあったけれど、保守的な面も多いにあったと思う。

由香の学校はどんな雰囲気だったのかな? 女子校で過ごしたことが、由香の価値観に今でも影響してるなって思うことってある?

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