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Ladies in Tokyo

あすかが前回書いてくれた「平凡で白っぽい丸」っていう表現、すごく腑に落ちたよ。社会人になりたての頃は、できることも経験も全然ないけれど、こういう雑誌を作りたいとか純粋な想いがあって、ちゃんと角があったなぁって思う。

朝日新聞がやっている『&W』っていうウェブマガジンがあって、その中で連載している「東京の台所」っていう連載がすごく好きなんだ。

大平一枝さんという文筆家の方が、東京に住む一般の人たちの台所を取材する連載なんだけど、台所からそれぞれの人生が見えてきて、どの人もすごくドラマチックで。
少し前に日本語版が出版された『パリと生きる女たち』も、有名無名問わず、パリに住む女性20人をインタビューしてたよね。

新卒で『CUTiE』編集部に配属されて少し経ってから気づいたことが、私実はミーハーじゃないんだ、ってことだった。洋服とかコスメとかには割と敏感な方だと思うんだけど、芸能人とか有名人にはびっくりするくらい疎くて、編集部の先輩が「○○さんを撮影できる!」って喜んでいる姿を見て、有名な誰かに会えることが全くモチベーションにならない自分に愕然として、この仕事向いてないのかもって気づいてしまったんだ。
もちろん好きなミュージシャンとかいいなと思う俳優さんとかはいるけど、やっぱり自分はそうではない、普通の人の方に興味がある。

私たちの周りを見回しても、やっていることも考え方もとても面白くて素敵な人たちがたくさんいるから、そんな自分たちが素敵だなと感じる女性たちを、フォロワー数がどうとか全く関係なく、インタビューしたり取材して記事にしてみたいな。まずは身近なところから、東京で暮らす女性を取材してみたい。
そういう活動に、自分が培ってきた編集という技術を少しでも生かせるのであれば、今までやってきたことを肯定できそうだなって感じてるよ。

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