教員から転職するなら「ゆるい転職軸」さえあればいい
「転職の軸を決めましょう」
転職ノウハウを調べていると、あらゆるサイトに出てくる定番のフレーズです。
私自身も、小学校教員から民間企業に転職するにあたって、転職の軸を考えました。
でも…
色々な企業様とお話するうちに、考え方ってちょっと変わるものではありませんか?
いざ条件交渉をする段階に入ると「やっぱこの条件じゃ嫌だな」とか思うもんじゃないですか?
だったらいっそ、転職軸はガチガチに決めるんじゃなくて、
ゆるくていいのでは?
そんな発想から私がやっていた、ゆるい転職軸の作り方についてお話します。
簡単2ステップです。
①「なんとなく嫌」を書き出す
まず、教員の仕事の何が嫌なのか書き出してみましょう。
なんとなくで構いません。
私がなんとなく嫌だと思ったのは「ずっと続けていると、教員しかできない人生になること」でした。
「一度しかない人生、教員以外の仕事にも挑戦したい」と思いました。
でも、年を取ってから転職しようとすると、年収や家庭の問題で難易度は上がります。
だったら今(当時26歳)転職してみよう!となりました。
※すごくザックリ書きましたが、このへんの詳細が知りたい方は別記事をお読みください。
他にも教員の仕事の中で、「なんとなく嫌」だと思うことを書き出してみましょう。
・ コロナ禍でもリモートワークできない
・ 毎日仕事が終わると疲れ果てている
・ 出世しても楽しそうじゃない
・ 残業代が出ない
・ 副業、起業が難しい
・ 安定している反面、伸びがない
私の場合は、こんな感じでした。
この作業によって、転職することで変えたい現状が把握できます。
②「こうだったらいいな~」を書き出す
上記の「なんとなく嫌」を解決できる企業ならなんでもいい。
…というわけにはいかないですよね。
さすがにゆるすぎです。
せめて「こうだったらいいな~」は挙げておくべきでしょう。
・ 教えることは好きだから教育業界がいいな
・ だけど塾講師以外がいいな(今とさほど変わらないから)
・ 教員以外の仕事ができるようにスキルが身につくといいな
・ リモートワークできたらいいな
・ 年収…できればでいいけど、上がるといいな
・ 副業できるくらいのワークライフバランスは欲しいな
私の場合はこんな感じでした。
全部満たそうとするとなかなか決まりませんが、これらの条件のうちいくつかは満たしてほしい、くらいの感覚でも企業はしぼれます。
あとは、カジュアル面談や面接を受けていくなかで、優先順位をつけていけばよいでしょう。
やがて選考が進んで内定が近づくと、条件の話になります。
「じゃあ年収は450万くらいね」
「残業は月20時間くらいかな」
とか待遇が具体的になってきます。
それでも、
社風や残業時間は、実際のところ働いてみないとわからないと思います。
年収はゆずれると思っていたけど「年収350万円でお願いします!」って言われて初めて、「やっぱ嫌だわ!」という自分の気持ちに気付くこともあります。
ご提案
何が言いたいかと言うと、転職軸なんて上記くらいのゆるさでまずはOKだということです。
「なんとなく教員辞めたい」って思ったのなら、その「なんとなく」の部分をちょっとだけ具体化して、転職活動を始めてみればいいんです。
転職サイトに登録して、
エージェントに相談して、
転職系Youtuberの動画をダラダラ見て、
オファーのあった企業と面談してみる。
転職活動をしているうちに、色々わかってくると思います。
もうちょっとだけ考えたい方へ
とはいえ、これだけではいくらなんでもザックリすぎる。
という方もいらっしゃるかと思います。
そこで、実際に私が軸を考えるときに使った表をお示しします。
こちらを埋めてみるだけでも、優先順位が見えてくるかもしれません。
※右側、「優先度」の部分だけ、ご自分で埋めてみてください。そう考える理由も書いておくと、より具体化できると思います。