見出し画像

セクシャルマイノリティ?自分は何者?何者でもいいじゃん③


こんにちは、ラムネです!

前回の記事はこちらから!



私は大学1回生の頃にアプリを始めた。



私がしていたのは
レズビアン(女性同性愛者)
バイ・セクシャル(両性愛者)
パンセクシャル(全性愛者)
等など



身体的性別が女性の方で
同性同士での出会いを求めた人
専用のマッチングアプリだ。


前回も書いたように
当時私には好きな人がいた。
そして見事に拗れていた。



当時の私は情緒がボロボロだった。
振り返るととても恥ずかしいくらい



私はまだ誰にも同性の人が好きだと言えてなかった。



「このままじゃ自分が壊れてしまう」
「同じ境遇の友達が欲しい」



それがアプリを入れた最初の理由。



当時はまだ今みたいに
マッチングアプリは流行っていなかった
悪い事をしている気持ちになり怖かった



ドキドキしながらアプリをインストールする。




タイムラインを見ると
すごく平和そうなつぶやきが多かった。



1番驚いたのは
LGBTの人って本当にこんなに居るんだ!という事だ。





大学の授業で初めて聞いて
頭ではわかっているものの
自分以外に会ったことがなかったので
あまり実感がなかった。
本当にいる?とばかり思っていた。



確かに今ほど簡単に言える環境ではなかったし
今以上に隠している人や気づいていない人も
多かったんだと思う



こんなに居るんだという驚きと
自分の中に間違った情報が沢山あると気付かされた。



私はいわゆるメンズ服をきて髪の毛が短い
等の外見的特徴を持った人
心と体の性が一致していない人だけが
同性愛者だと思っていた。



それは間違っていた。



表現したい性と性的指向は
必ず繋がっているものではない。




実際には様々な人がいた。


可愛い雰囲気の人

外見はボーイッシュだけど
女の子として接して欲しいという人
(表現したいのは男性的な見た目だけど性自認は女性)

自分をカテゴライズされたくないという人

表現したい性が流動的である人

性的に惹かれる気持ちを持たない人


恋愛において性別は関係ないと考える人


本当に色んな人がいた。
私の中にも沢山の偏見があったんだと気付かされた。






マッチングアプリなんて考えられない
という人も中にはいるかもしれない。
使い方を間違えると確かに危ない面がある。


だけどその中でも沢山の縁がある
私もSNSを通して大切な友達ができた。




私がアプリで出会った友達の話を
少しさせて頂きたい





アプリを入れたはいいものの
誰とも話せずにいた私



何をすればいいか分からず
私はタイムラインに何気なく悩み事を呟いた
すると「話聞こうか?」とチャットをくれた。



アイコンは日清のカップヌードル醤油。
プロフィールは何もなし。
名前はKとしよう
正直めちゃくちゃ変な人きたーーと思ってしまった
(ごめんなさい)



私は予想もしなかった
まさかこのかカップヌードルと
4年経った今でも相談し合える関係になるとは。



私は何も考えずにKに話した。


Kはとにかく状況を整理するのが上手で
私の気持ちをすぐに汲み取ってくれた


話も聞いてくれたし
アドバイスもすごく的確だった
その子はあまりに大人びていた。
明るくてチャーミングで
とにかく頭が良くて色んな事を教えてくれた
だけどどこかいつも寂しそうな雰囲気もあった。



仲良くなってKと話を重ねるうちに
Kも今まで沢山傷ついて
悩んでもがいてきたことを知った



私の前にいるKはいつも逞しくて
厳しいことも言ってくれる優しさを持っていた
全部多くの痛みを経験してきたからこそなんだと感じた



Kとの話はいつか機会があれば書きたいと思う



アプリでの出会いは大きかった
初めて人にセクシャルについて話して
共感してくれて自分を認めてもらえて
本当に嬉しかったし、安堵した。
自分は変じゃないんだって思えた。


初めて堂々と自分の悩んでいることや
なりたい姿、したい恋愛の話をできた。




もちろん生きづらさを感じたり
悩んでいる人は多かった
だけど自分のセクシャリティをよく理解して
自分を貫いて生きている人
自分に自信を持って生きている人が沢山いた
私もそうなりたいと思った


自分らしく生きることで
誰かが生きやすくなるきっかけになるかもしれない
そう気づかせてくれた



たかがSNSかもしれないけれど
私にとってアプリやTwitterで出会った友達は
かけがえのない存在となった。
自分に新しい価値観や
勇気や元気を何度も与えてくれた。




こうして私は自分をカテゴライズするのを辞めた。


中には自分の性質に名前がある事で
自分が世の中に認められたり
同じ人が他にもいる証であるから
安心感が得られるという人も沢山いる


ただ、自分には合っていないと気づいた
無理やり枠にはめなくてもいい
好きな人がいて
好きなものを着て
好きなことをして
自分らしく生きれたらそれでいい



長々と3話に分けて綴ってきた通り
かなり悩んで沢山辛いこともあった
だけど無駄じゃなかったと思う



自分と向き合うことの大切さを、
セクシャルについて考えることを通して学んだ。



きっと私自身もジェンダーやセクシャルについて
まだまだ分からないことだらけだ



これから生きていく中で新たな出会いを重ねる度に
私も、他の人も世界観が広がると思う



なぜなら性別は男と女でも
LGBTQだけでもないから。



人の数だけセクシャリティが存在する





前向きではいられないときもある
それは私やLGBTの人に限った話ではない
誰しも生きるのしんどいな〜なんて
ちょっと思ったり、本気で思う時があると思う





女性として生まれたことは言い方は悪いが
自分にとっては「逆境」だった

だけど沢山自分と向き合い続けた
今だから思う


自分が生まれ持ったものに負けたくない


それだけで不幸せだとは思いたくない


逃げたくない
だから向き合うしかない



生きていくことがしんどくなる時もあると思う
だけど絶対に自分の信念を曲げずに
自分の心にアンテナを張り続けて
正直に生きたい




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?