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なぜ他人と関わるのが怖いのか?恐怖の克服方法も考えてみた

このツイートをして思った。

なぜ他人と関わるのはこんなにも怖いのだろう。
(「全然怖くねーよ」という人はスルーして、共感できる人だけみてね)

私には「他人に本当の自分を見せたらガッカリされる、嫌われる」と思うきらいがあり、
バイトだろうと、恋愛だろうと、長期的な関係を築くのが苦手だった。

長期的な関係を築くってことは、「自分のダメな面」も見せないといけないので。
ダメな面を見せれば、人は自分に失望する(と思っていた)ので。
そして失望されることがとてつもなく怖かったので。

それなら嫌われる前に自分から距離を置きましょう(そうすれば傷つくことはない)と適当な理由でバイトを辞めたり、転職したり、恋人と大きな喧嘩をすることもなく平均3ヶ月で別れていた。

こんな人間なので他人と共同生活を送ったり、結婚するなんて夢のまた夢と思ってた(けど結局することになる。それはまた別の機会に話す)。


失望されることが怖い(期待に応えられない恐怖)

冒頭で私は「失望されることが怖い」といったが、これはどういうことなのだろう?

「失望する(される)」とはどういうことか辞書でひいてみる:

期待がはずれてがっかりすること。

goo辞書

「第一印象がいい人間」っているでしょう。それは私。
多分、同じような読者のかたは多いのではないだろうか?

「真面目」「いい人」「優しい」「頭がいい」「仕事ができる」
そんな感じの印象をもたれる。

つまり出会ったばかりの頃は期待されることが多い。

これがとてつもなくプレッシャーなのだ。
なぜか?

周囲の期待とは逆で自己評価は低い

答えはカンタンで「自己評価が低い」からだ。

周りには「あなたは素晴らしい!」と言われるが、自分はそう思えていない。
だから「本当の私を知らないのに、持ち上げすぎだよ」「上っ面しか見てないんだなー」などと思ってしまう。

最初の印象がいいと後からダメだった時に落胆が大きい

そんな感じで自分のよさがわからない(むしろよくないと思っている)から、
好印象を抱いてくれた人々が、自分のダメな部分を見たら余計にガッカリしてしまうのではないかと怖くなる。

「そんな人だと思っていなかった、さよなら」と去っていかれたら、その人たちと序盤はいい思い出があっただけに、悲しみが倍になってしまう。

自分のことももっと嫌いになってしまうだろう。

それなら最初から嫌われて、近寄られない方がマシとすら思ってしまうよね。

実際に失望されたり、人が離れていった経験もある

「それは妄想では?」と思うかもしれないが、私には実際に人を失望させたり、人が離れていった経験がある。

・仕事ができなくて、同僚を呆れさせた経験
・パワハラ上司に罵倒された経験
・親友だと思っていた友達が去っていった経験

パワハラなど、自分が原因ではなく相手がおかしかったというエピソードも混ざっているが、いずれにしろ辛い思いをした。
そういうのがあるから、また同じ思いをしたくない...…と人を遠ざけてしまう。

極論だが、人と一緒にいなければ、失望されることはないし、人が離れていくことはない。
だから傷つかない。

でも傷つかない代わりに、ずっと一人でいることになる。
それか浅い人間関係だけで一生をやり過ごしていくことになる。
それって本当に幸せなのだろうか?

「ええ、それでいいです。ずっと一人で最高!」
...…そんな風には思い切れないからこそ、人は悩む。
独身なら、婚活すべきか?と一応アプリをダウンロードしてみたりする。

しかし問題の本質は、この恐怖心とどう向き合うかだと思う。
だって誰だって抱えうる恐怖だから。

そのうえで、本当に一人でいたいと願うなら一人でいればいいが、
どうもそうじゃない人がたくさんいるような気がしている。

一人でいたいわけではないが、対人関係でこれ以上傷つきたくもないので
あえて人との深い関わりを避けて、一人を選んでいるような。(私も含め)

どうすれば恐怖に勝てるのか?

それでは、どうすれば「人に失望されるかもしれない、離れていくかもしれない」恐怖を乗り越えられるのだろうか。

今、徐々にこの恐怖を乗り越えつつある自分が、過去の自分へアドバイスをしてみたいと思う。

人は勝手に他人に期待する生き物だと知る

こんな経験はないだろうか。
まず一目惚れをして、片思い期間に相手への期待がどんどん膨らんでいく。
数ヶ月して運よくお近づきになれたが、実は想像(片思い中に作り上げた妄想での相手)と全然違う性格で幻滅。

そう、人は勝手に他人に期待(理想の姿)を押し付けてしまう生き物なのである。
本来、あなたはそれに応える義理はないし、応えられなくても無理はない。

仮に相手があなたに失望してきたら「勝手に期待してたんでしょ。お気の毒様。人間なんてそんな立派なもんじゃないぜ」って思っておく。
とにかく失望させたあなたに非はないのよ。

離れていかなかった人のことを想う、大切にする

質問。
あなたは「失望されたくない」っていうが、これまで生きてきて出会った人々全員に完璧なまでに嫌われたのか?
きっと、そんなことはないだろう。

そう、あなたから離れていかなかった人もいるはず。
その人は、なぜ離れていかなかったのか?
あなたの人間性に惹かれるものがあったんじゃないか。
そんなことを思いながら、仲良くしてくれることに感謝して、その人を大切にしてみよう。
きっとまだ得ていない気づきがあるはずだ。

八方美人をやめる

嫌われたくない、失望されたくないと強く願う人は、八方美人になりやすいきらいがある。
でも、八方美人になるっていうことは、誰にでもいい顔をして、いい人を演じる行為。
現実の自分からかけ離れてしまい、かえって期待や失望を大きくさせる可能性がある。

だから、誰にでもいい顔をするのはやめよう。安請け合いもしない。自分を必要以上に大きく見せないようにしよう。
ダメなものははっきり断る練習をするのもいいよ。
NOということは悪いことではないの。
ただできない、気が乗らない、それだけのこと。

自分や相手の言葉の裏の裏まで考えて発言してたら、キリがない。

知らないことを「知らない」という勇気を持つ

「世間知らずの馬鹿」だと思われたくなくて、知ったかぶりしたことはないか?
でもそれって、意味のないこと。
だって本当は知らないのだから。

周りは嘘のあなたを尊敬して、期待する
そんなことしたら、自分が苦しくなるだけ。

苦しくならないたった一つの方法は「知りません、わかりません」ということ。
「この年になってそんなことも知らないなんて」と言われそうで怖い?
でもそれが現実。わからなかったら、そこで学べばいいだけだ。

学者だって専門家だって知らないものはあって当然である。
(むしろ賢い人ほど「自分がわからないこと」を知っていて「〇〇はわからない」という)
恥ずかしいことではない。
ただ知らないだけ。事実を事実としてとらえるといい。

できたことを数える

自分のいいところを探すのも有効だ。
なぜなら、失望される恐怖がある人は、自己肯定感が低いことが多いから。

何ができたか具体的にメモするといい。
目に見えた方が、自覚しやすいから。

小さなことでいい。
ちゃんと8時に起きられるとか、洗濯物を溜め込まないとか。
自分でわからなければ、人に褒められた些細なことをメモしてもいい。

ダメな部分があっても人間関係を築いている人たちに注目する

ご存じだろうか?ダメな部分があっても、友達は作れるし結婚もできることを。
世の中を見渡してみよう。不倫してる政治家も、自分をいじめていた同級生も、結婚していたり、それなりに友人関係を築いていたりする。

同じ理論でいけば、あなたに仮にダメな部分があったとて、人間関係は築けるのだ。

不倫やいじめなど、そこまで極端な話じゃなくても、周りの既婚者、誰かと共同生活を送っている人に話を聞いてみるとわかる。

みんな完璧じゃないのだ。
洗濯物のたたみ方で揉める、親戚づきあいで考えの違いが生じる、
疲れてイライラしてつまらないことで喧嘩をしてしまう。

それで即離婚!ってなる人は稀。
みんな何やかんや、文句を言いながらも話し合ったり、自分を見つめ直しながら軌道修正しているのだ。

それを知るだけでも、「人間関係では100点を取らなくていい、取れない」「失敗しながら調整していけるものなのだ」と実感できるはず。

意見を言ってみる

小さなことでいいから、自分の意見を言ってみるのも大事。
「失望されたくない、嫌われたくない」と願いすぎると、自分の本音を隠し、「人が期待する答え、喜ぶ回答」を探してしまいがちなので。

人にあわせることをやめ、自分が好きなものを好きと言おう。
意見には正しいも間違いもないのだ。

意見があう・あわないはあっても。
意見があう人は残る。何も意見を言わず、どっちつかずなときよりも、自分の個性がにじみ出るため、気のあう仲間が集まりやすい。
だから嫌われるとか、みんな離れていくとか、心配しずぎなくていい。

離れたくなったら一旦我慢して「なぜ離れたいと思ったか?」を考えてみる

人と距離が近くなってくると「これ以上一緒にいたらボロが出て嫌われる」と不安になり、人間関係を終わらせたくなることはないか?

その気持ちは痛いほどわかるが、せめて1日だけ待ってみてほしい。
そしてその間に「なぜこんなに離れたいのか(人間関係をリセットしたいのか)」を考えてみるのだ。

✅友達が自分の発言に少し嫌そうな顔をしたから?それはほんとに嫌なのかな?本人に聞いたの?

✅褒められすぎて居心地の悪さを感じたから?人間関係をリセットする以外で、その不安な気持ちを解消できないか?

等々、離れたいと思った理由や感情、どう対処したかを記録しておく。

すぐ活用できるかはわからないけれど、そうやって地道に記録をしておくことは将来の自分を助けることになる。また同じ問題に直面する可能性が高いので。

全員とは仲良くしない、なれないことを受け入れる

クラスでも会社でも、全員と仲良くなれるなんてありえない。無理。
なので、仮に失望されたとて「まあそういう人もいるよねー」って流してみるといい。
最初はそんな風に流せなくて傷ついたとしても、声に出してるうちに、あんまり傷つかなくなってくる。

人と深く関わった際に得られるメリット(しあわせ、うれしいこと)を書き出してみる

人と深く関わるのは怖いけど、メリットもあるんじゃないだろうか。
もし深い人間関係を築けたら、こんなしあわせがある、うれしい未来が待っているのでは?と思うことを、予想でいいからリストにしてみよう。

そうすると、人と関わるのが少しだけ苦痛じゃなくなるかもしれない。

会話の練習を重ねる

人と関わるのは怖いが、会話が上手くなれば怖さは和らぐ。
そして会話は、練習で上達する。

本を読むのは効果的な方法のひとつだ。
会話術の本を読んで、その中から「これはできそう」と思えるものを選び、一つ実践してみよう。
すぐにはうまくできなくても、3回、4回...と繰り返していくと、上手になっていく。

会話のキャッチボールがうまくできるようになれば、
自信がつき、人ともっと関わりたくなることがある。


他人と関わるのは怖いが希望もある


他人と関わるのは怖い。
でも、その中でも「この人と話すと不思議と緊張しない」という相性もある。

もしも少しでも、人と関わりたいという気持ちがあるのなら、ぜひ今回紹介した恐怖に勝つ方法を試してみてほしい。




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