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ドント
2022年9月27日 16:48
‼️重要 2023.1.30‼️ 公式からの正式な「明文化」がなされました。 これ以降はこちら↓のルールに準じます。 昨年秋より二転三転する形となっており、特に朗読関係でご迷惑をおかけした皆様には、私からもお詫びいたします。 今後はこちらのルールで、どうかよろしくお願いいたします。 ご利用の際は…………怖くしてくださいね…………(おわり)■■■■以下の文章は記録として残しておき
2019年10月15日 14:16
森、ではないかもしれない。「アイスの……森、っていう話なんですけど」 話してくれたM君は最初、そう言いよどんだ。 地域や事件を特定されたくないため、名称を変えることは怖い話ではよくあることだ。 なので本当は、「アイスの山」や「アイスの家」なのかもしれない。 本当の名称がわからない以上、どこの話なのかもわからない。 あなたの家の近所にあるのかもしれない。 それをお含みいただ
この話をしてくれたAさんは、大学生の頃、ある先輩に悩まされていました。 先輩と言っても、大学を卒業してだいぶ経つ人です。OBというやつです。 会社員などではなく、長く同じバイトを続けているでもない。やりたいことや夢も特にない。しかも40歳を過ぎている。 おまけにギャンブルが趣味だったらしく、いつも金に困っていたそうです。 そんなわけでこの先輩、顔見知りに会うといつも金を借りようと
2019年10月15日 14:17
余計なことは言わない方がいい。 俺が高校の頃の話だ。当時はよく友達の家に遊びに行った。日帰りの時もあれば、泊まりの時もある。 泊まりの夜となれば、まぁ馬鹿話をしたりゲームをやったり、お酒的なものが持ち出されたりして(未成年は真似しないように)、場が盛り上がる。さほど親しくない奴がいたりもするが、しばらくすれば打ち解けて仲良くなれる。十代とはそういうものだ。 それで、夜遅くなったら始まるの
大学で民俗学をやっていた、Gさんの体験。もう20年も前の話だという。 Gさんはその日、ある地方に出向いていた。資料館巡りや現地調査を終えて、帰ろうとした。帰って提出用のレポートをまとめるのだ。そう考えた。だがこの土地をこのまま離れるのも勿体なく感じた。 行き先もよくわからない電車にふらりと乗り込んだ。気まぐれに全然知らない駅で降りてみよう。大きくて立派な駅では面白くない。しばらく揺られて
2019年10月15日 14:27
「僕が大学時代の話なんです」 Aさんはそう話し始めた。「このへんの話じゃないんです。実家を出て、大学のある地域に住んで、実家に戻ってきて就職したんで。 だからもうあの地域には行くことはないです。絶対に近づきもしません」 Aさんは学生生活の傍ら、短期でポスティングのバイトをやっていた。 家やマンションのポストに入っている、うざったいチラシやダイレクトメール。あれを投函していく仕事だ。「
2019年10月15日 14:35
彼には、定期的に見る夢があるそうだ。毎年ではないが、決まってお盆の時期。喪服を着た知らない男が家にやって来る夢なのだという。 最初に見たのは、中学生の時だった。 夢の中では、家で一人で留守番をしている。すると、ドアチャイムが鳴る。 彼がスコープを覗くと、知らない男が立っている。黒いスーツ。どうやら喪服のようだ。 親の知り合いかな、別に最近不幸があったわけじゃないし、面倒だからいないフ
2019年10月15日 14:39
家庭教師をしていたことのある、Bさんの話。 Bさんは、高校受験を控えた中学生の女の子・A子さんを教えていた。 その家は、ご両親にお兄さん、A子さんの4人家族。平和を絵に描いたような家庭だったそうである。 A子さんは出来のよい娘さんで、礼儀も正しく、教えるのに苦労はなかったという。 ある日のこと。先生、勉強とは関係ないんですが、相談があるんです……とひそめた声で言われた。 オッ、恋
2019年10月15日 14:52
ある夜。 すげー簡単なバイトがあるんだけど、人手か足りないんだってさ、お前やんねぇか、と友達に誘われたという。 へぇ、どんなバイトなの、とNさんが聞くと、「山奥で家財道具を燃やすバイト」らしい。「まぁ無許可で焼くんだけどな。金払いはいいんだよコレが……」 オメーそれ犯罪じゃん、誰がンことやるかよ、と言ったが、バイト料を聞いて驚いた。けっこう、いやかなりイイ金額である。 ちょうど新しい
2019年10月15日 14:58
こっくりさんをしたことはありますか? 真っ白い紙に、鳥居を描いて、あいうえお……の五十音表を書いて、「はい」と「いいえ」を書きます。 それから何人かで、紙を置いた机を囲み、十円玉を鳥居の上に置いて、それにひとさし指を乗せます。「こっくりさん こっくりさん どうぞおいでください おいでになられましたら 『はい』にお進みください」 と言って、こっくりさんを呼び出します。 十円玉が
2019年10月15日 15:01
どこにあるのかはわからないが、どこかの街の一等地に、そのビルは建っているという。 そのビルに住人はいない。事務所や店も入っていない。一階から最上階まで、綺麗にからっぽである。誰も何も住んでいない。浮浪者すらもである。誰一人、近づきもしない。 立地はいいのだから、ビルを壊して飲食店なり集合住宅なりにすればよいだろうと思う。しかしそのまま、廃ビルとして放置されている。 聞くところによると
2019年10月15日 15:07
いやぁ~どうも皆さんこんにちは、稲川淳二です、なんかねぇ、いきなり憑依しちゃって驚かれてるかと思うんですが、 今日はねぇ、深い意味もなく、この稲川淳二の口調でもって、怖い話をするツイキャス、「禍話(まがばなし)」の中でもね、楽しい話、笑える話をやっていこうかな~、とこう思ったんですよねぇ、 なので、今回のリライト、怖い話、怪談じゃあないんだ、まぁ強引ちゃあ強引なんだけど、10話やったから
2019年10月16日 15:08
「仕事疲れの幻覚じゃないかなと思ったんだけど、実際に被害みたいなものが出てるわけだし、ねぇ……」 飲み会ではじめて会った女性、Hさんから聞いた話。 彼女の家のすぐ近く、何の変哲もない路上で起きた出来事だそうだ。 彼女の家は、駅から少し離れている。とはいえ歩いて通える程度の距離。 静かな住宅街で、スーパーやコンビニなどもぽつぽつ建っている。大変いい感じの立地だ。 ある日の夜、10時
2019年10月16日 15:09
……これ、最近になってやっと話せるようになったんだよね。 Iくんはそう語り始めた。 もう随分と昔、僕が小学1年か……いや、幼稚園くらいの頃だな、その頃の体験なんだよ。 ちょっと話せない、話したくない事情があってさ。でも、もう大丈夫になったから。たぶん。 Iくんは、家族と共に一軒家に住んでいた。 2階建ての立派な家で、5歳くらいの頃から2階に、自分の部屋があてがわれていた。