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拙著・禍話リライトまとめ 1~50 +α

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無料&著作権フリーの怖い話ツイキャス「禍話」から、私がリライトしたものをガーッと総まとめにしたマガジン。50話+番外編7話収録。51話からは、こちら↓↓↓↓ https://no… もっと読む
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★2023年1月30日 追記アリ【お知らせ】当アカウントの「禍話リライト」の朗読に関して

★2023年1月30日 追記アリ【お知らせ】当アカウントの「禍話リライト」の朗読に関して

‼️重要 2023.1.30‼️
 公式からの正式な「明文化」がなされました。
 これ以降はこちら↓のルールに準じます。

 昨年秋より二転三転する形となっており、特に朗読関係でご迷惑をおかけした皆様には、私からもお詫びいたします。
 今後はこちらのルールで、どうかよろしくお願いいたします。
 ご利用の際は…………怖くしてくださいね…………

(おわり)

■■■■以下の文章は記録として残しておき

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【怖い話】 アイスの森 【「禍話」リライト ①】

【怖い話】 アイスの森 【「禍話」リライト ①】



 森、ではないかもしれない。
「アイスの……森、っていう話なんですけど」
 話してくれたM君は最初、そう言いよどんだ。

 地域や事件を特定されたくないため、名称を変えることは怖い話ではよくあることだ。 
 なので本当は、「アイスの山」や「アイスの家」なのかもしれない。
 本当の名称がわからない以上、どこの話なのかもわからない。
 あなたの家の近所にあるのかもしれない。 
 それをお含みいただ

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【怖い話】 砂場の先輩 【「禍話」リライト②】

【怖い話】 砂場の先輩 【「禍話」リライト②】



 この話をしてくれたAさんは、大学生の頃、ある先輩に悩まされていました。

 先輩と言っても、大学を卒業してだいぶ経つ人です。OBというやつです。
 会社員などではなく、長く同じバイトを続けているでもない。やりたいことや夢も特にない。しかも40歳を過ぎている。
 おまけにギャンブルが趣味だったらしく、いつも金に困っていたそうです。

 そんなわけでこの先輩、顔見知りに会うといつも金を借りようと

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【怖い話】「例の家」【「禍話」リライト③】

【怖い話】「例の家」【「禍話」リライト③】

 余計なことは言わない方がいい。

 俺が高校の頃の話だ。当時はよく友達の家に遊びに行った。日帰りの時もあれば、泊まりの時もある。
 泊まりの夜となれば、まぁ馬鹿話をしたりゲームをやったり、お酒的なものが持ち出されたりして(未成年は真似しないように)、場が盛り上がる。さほど親しくない奴がいたりもするが、しばらくすれば打ち解けて仲良くなれる。十代とはそういうものだ。
 それで、夜遅くなったら始まるの

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【怖い話】 祭り覗き 【「禍話」リライト④】

【怖い話】 祭り覗き 【「禍話」リライト④】

大学で民俗学をやっていた、Gさんの体験。もう20年も前の話だという。

 Gさんはその日、ある地方に出向いていた。資料館巡りや現地調査を終えて、帰ろうとした。帰って提出用のレポートをまとめるのだ。そう考えた。だがこの土地をこのまま離れるのも勿体なく感じた。 
 行き先もよくわからない電車にふらりと乗り込んだ。気まぐれに全然知らない駅で降りてみよう。大きくて立派な駅では面白くない。しばらく揺られて

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【怖い話】 集合体マンション 【「禍話」リライト⑤】

【怖い話】 集合体マンション 【「禍話」リライト⑤】

「僕が大学時代の話なんです」
 Aさんはそう話し始めた。
「このへんの話じゃないんです。実家を出て、大学のある地域に住んで、実家に戻ってきて就職したんで。
 だからもうあの地域には行くことはないです。絶対に近づきもしません」

 Aさんは学生生活の傍ら、短期でポスティングのバイトをやっていた。
 家やマンションのポストに入っている、うざったいチラシやダイレクトメール。あれを投函していく仕事だ。

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【怖い話】 喪服の奴ら 【「禍話」リライト⑥】

【怖い話】 喪服の奴ら 【「禍話」リライト⑥】

彼には、定期的に見る夢があるそうだ。
毎年ではないが、決まってお盆の時期。
喪服を着た知らない男が家にやって来る夢なのだという。

 最初に見たのは、中学生の時だった。
 夢の中では、家で一人で留守番をしている。すると、ドアチャイムが鳴る。
 彼がスコープを覗くと、知らない男が立っている。黒いスーツ。どうやら喪服のようだ。
 親の知り合いかな、別に最近不幸があったわけじゃないし、面倒だからいないフ

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【怖い話】 ぼーだーの動画 【「禍話」リライト⑦】

【怖い話】 ぼーだーの動画 【「禍話」リライト⑦】

 家庭教師をしていたことのある、Bさんの話。

 Bさんは、高校受験を控えた中学生の女の子・A子さんを教えていた。
 その家は、ご両親にお兄さん、A子さんの4人家族。平和を絵に描いたような家庭だったそうである。
 A子さんは出来のよい娘さんで、礼儀も正しく、教えるのに苦労はなかったという。

 ある日のこと。先生、勉強とは関係ないんですが、相談があるんです……とひそめた声で言われた。

 オッ、恋

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【怖い話】 燃やすバイト 【「禍話」リライト⑧】

【怖い話】 燃やすバイト 【「禍話」リライト⑧】

ある夜。

 すげー簡単なバイトがあるんだけど、人手か足りないんだってさ、お前やんねぇか、と友達に誘われたという。
 へぇ、どんなバイトなの、とNさんが聞くと、「山奥で家財道具を燃やすバイト」らしい。
「まぁ無許可で焼くんだけどな。金払いはいいんだよコレが……」

 オメーそれ犯罪じゃん、誰がンことやるかよ、と言ったが、バイト料を聞いて驚いた。けっこう、いやかなりイイ金額である。
 ちょうど新しい

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【怖い話】 握っていたもの 【「禍話」リライト⑨】

【怖い話】 握っていたもの 【「禍話」リライト⑨】

 こっくりさんをしたことはありますか?

 真っ白い紙に、鳥居を描いて、あいうえお……の五十音表を書いて、「はい」と「いいえ」を書きます。

 それから何人かで、紙を置いた机を囲み、十円玉を鳥居の上に置いて、それにひとさし指を乗せます。

「こっくりさん こっくりさん どうぞおいでください おいでになられましたら 『はい』にお進みください」

 と言って、こっくりさんを呼び出します。

 十円玉が

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【怖い話】 模型上の死 【「禍話」リライト⑩】

【怖い話】 模型上の死 【「禍話」リライト⑩】

 どこにあるのかはわからないが、どこかの街の一等地に、そのビルは建っているという。

 そのビルに住人はいない。事務所や店も入っていない。一階から最上階まで、綺麗にからっぽである。誰も何も住んでいない。浮浪者すらもである。誰一人、近づきもしない。

 立地はいいのだから、ビルを壊して飲食店なり集合住宅なりにすればよいだろうと思う。しかしそのまま、廃ビルとして放置されている。

 聞くところによると

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【怖くない話】イタイイタイイタイイタイ【「禍話」リライト番外編】

【怖くない話】イタイイタイイタイイタイ【「禍話」リライト番外編】

 いやぁ~どうも皆さんこんにちは、稲川淳二です、なんかねぇ、いきなり憑依しちゃって驚かれてるかと思うんですが、

 今日はねぇ、深い意味もなく、この稲川淳二の口調でもって、怖い話をするツイキャス、「禍話(まがばなし)」の中でもね、楽しい話、笑える話をやっていこうかな~、とこう思ったんですよねぇ、

 なので、今回のリライト、怖い話、怪談じゃあないんだ、まぁ強引ちゃあ強引なんだけど、10話やったから

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【怖い話】 夜の行列 【「禍話」リライト⑪】

【怖い話】 夜の行列 【「禍話」リライト⑪】

「仕事疲れの幻覚じゃないかなと思ったんだけど、実際に被害みたいなものが出てるわけだし、ねぇ……」

 飲み会ではじめて会った女性、Hさんから聞いた話。
 彼女の家のすぐ近く、何の変哲もない路上で起きた出来事だそうだ。

 彼女の家は、駅から少し離れている。とはいえ歩いて通える程度の距離。

 静かな住宅街で、スーパーやコンビニなどもぽつぽつ建っている。大変いい感じの立地だ。

 ある日の夜、10時

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【怖い話】 不在の姉 【「禍話」リライト⑫】

【怖い話】 不在の姉 【「禍話」リライト⑫】

……これ、最近になってやっと話せるようになったんだよね。

 Iくんはそう語り始めた。

 もう随分と昔、僕が小学1年か……いや、幼稚園くらいの頃だな、その頃の体験なんだよ。

 ちょっと話せない、話したくない事情があってさ。でも、もう大丈夫になったから。たぶん。

 Iくんは、家族と共に一軒家に住んでいた。

 2階建ての立派な家で、5歳くらいの頃から2階に、自分の部屋があてがわれていた。

 

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