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妊娠判明から出産までの検診一覧

私は病院がとても苦手です。毎月の妊娠検診の度にどんな検査をされるのか不安で、たくさん調べてから挑んでいました。

そこでみなさんの検診への不安を少しでも軽減できればと思い、妊娠してから出産まで、どのような検診をいつしたか、をまとめました。

私はアメリカのカリフォルニア州で出産をしました。地域や先生によっては検診内容が異なる可能性もございますので予めご了承ください。

妊娠8週目(初診):問診・経膣エコー・子宮頸がん検診

アメリカでは妊娠8週目にならないと最初の検診を受け付けてくれません。初診では、問診・経膣エコー・子宮頸がんの検診をしました。

内診が苦手な私は初診が全部の検診の中で1番辛かったです。まずエコーというとお腹に超音波のマシーンをあてる物を想像していたのですが、初診のエコーは経膣エコーでした。つまり内診のように下から小型の端末を入れて子宮の様子を見ます。端末が思いのほか大きく、結構痛かったです。このエコーで赤ちゃんの心拍の確認ができます。そして、出産予定日も算出してくれます。

妊娠すると子宮頸がんの検診を早めにするよう勧められます。できれば初診でしていくように言われ、私も初診で済ませました。日本のような自動開脚ベッドはなければ、医者との間にカーテンの仕切りもありません。普通のベッドにペットシーツみたいなものを敷いて検診されました。検診時の痛みは日本と変わりませんでした。(つまり少々痛い..)

あとは問診がありました。タバコやアルコール歴、病気歴、最後の生理の日などを聞かれます。お医者さんによって出産をする病院が異なるので、どこの病院で出産することになるのか予め確認しておくことをオススメします。出産する病院が家から遠いなど、不安なことがある場合には早めに別の産婦人科医に替えることを検討した方が良いです。

*緊急外来*妊娠8週目(初診の2日後):経膣エコー・内診

初診から2日しても生理のような出血が続いていたので、急遽内診に来るように呼び出されました。少量の茶色い出血であれば、内診による出血である可能性が高く問題がないそうです。しかし、生理のような鮮血が結構な量出ていたので念のため見てもらうことになりました。

先ほど初診が1番辛かったと言いましたが、この緊急の検診もかなり痛かったです。経膣エコーで赤ちゃんの心拍があるかを見ます。そして、内診(指を入れて子宮口が開いてしまっていないかを確認)をされるのですが、これが強烈に痛かったです。

ただ、もしもの場合もあるので、不安な症状がある場合には怖がらずに内診をしてもらいましょう。

妊娠10週目:血液検査(13本)

妊娠10週目のタイミングで血液検査をするように言われました。血液検査はラボと呼ばれる検査施設で行われるので、産婦人科の先生には会いませんでした。

妊娠初期に確認すべき項目を一気に検査してしまうようで、なんと容器13本分も採血していました。注射が苦手な方は心して行った方が良いです。はしか、甲状腺、ビタミンD、肝炎などなどたくさんの項目を検査してくれます。

妊娠13週目:エコーでのスクリーニング・インフルエンザのワクチン

初めてのエコーでのスクリーニングがありました。今回から経膣エコーではなく、腹部エコー(お腹に機械を当てるだけの痛くないエコー)になりました。先天性の病気がないかなどをエコーで確認します。

このエコーではだいぶ赤ちゃんらしい形になった姿を確認できます。ぜひ旦那さんも同行することをおすすめします。

早めに性別を知りたい人は cell free DNA検査と呼ばれる血液検査をします。エコーのスクリーニングよりも高い精度で染色体異常もわかるので、高齢出産の場合にはこの検査を推奨されるようです。私達は性別や染色体異常を早く知る必要がないと思っていたので、cell free DNA検査はしませんでした。

また、私はこの検診が9月中旬だったためインフルエンザのワクチンも打って帰りました。妊娠中にインフルエンザに感染すると重症化しやすいらしく、アメリカでは必ず打つように言われます。

妊娠19週目:エコーでのスクリーニング(性別判明)・遺伝に関する問診

2回目のエコーのスクリーニングがあります。このエコーでは30分以上かけてじっくりと先天性の病気などがないかを確認します。これも腹部エコーです。また、このエコーで性別がわかるため、性別を知りたくない人は事前に伝えておきましょう。

このエコーで気になる点がある場合には羊水検査を勧められます。これまでの検査から羊水検査で流産する確率(1/1000)の方が、染色体異常である確率より高かったため、羊水検査はしませんでした。

また、カウンセラー室のようなところで私と夫の家族の過去の病歴を見て、遺伝する病気のリスクがあるかどうかなどの説明を受けました。

妊娠23週目:問診のみ(産婦人科医の変更)

2回のエコーのスクリーニングで何もなければ、次の検診まではしばらく間があきます。私は出産予定の病院が好ましくなかったため、このタイミングで産婦人科のお医者さんを変更しました。

最初はお医者さんの変更を悩んでいましたが、結果的に変更して本当に良かったです。当初出産予定であった病院は、産後の入院部屋が相部屋になる可能性があり、また家から病院まで混雑時には車で30分以上かかりました。

変更したお医者さんの指定出産病院はLDRという、陣痛・出産・入院をすべて同じ部屋(プライベートの個室)で行ってくれる形式をとっており、とても快適でした。

また、このタイミングで出産する病院に予約をしなければいけません

妊娠25週目:妊娠糖尿病の尿検査(1回目)・脊髄性筋萎縮症(Spinal Muscular Atrophy)の血液検査

尿検査と血液検査のみだったので、またラボという検査専用の施設で行いました。産婦人科の先生には会いませんでした。

赤ちゃんが脊髄性筋萎縮症かどうかを確認する血液検査は、妊娠10週目の時の血液検査ではできなかったのか、忘れられていたのかわからないのですが、ここで1本分の採血をしました。

妊娠糖尿病の尿検査は辛くはありませんが、時間をとられるので本など暇つぶしの物を持って行った方が良いです。まず病院に着いたら採血して空腹時の血糖値を見ます。そして、甘いジュース300mlを5分以内に飲み、1時間後に再度採血して血糖値の変動を見ます。ジュースはライム味でとても美味しかったです。

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妊娠26週目:妊娠糖尿病の尿検査(再検査)

前週に行った妊娠糖尿病の尿検査でひっかかってしまったので、再検査をすることになりました。再検査では4時間かけて血糖値の変動を見るので、病院で4時間暇をつぶせる物を持っていく必要があります

まずは病院到着時の血糖値を計測し、前回と同様に300mlくらいの甘いジュースを一気飲みします。そして1時間後、2時間後、3時間後、4時間後と採血をして血糖値の変動を確かめます。ジュースの味がライム味からオレンジ味に変わっており、とてもまずくなっていました...。もし味を選べる場合には、ライム味がおすすめです。

この再検査で無事に陰性となりました。

妊娠26週目:定期検診(問診のみ)

定期検診は基本的に問診、自分の血圧&体重測定、赤ちゃんの心音の確認が行われます。尿検査も妊娠後期になるまで毎回はしなくて良いそうで、ありませんでした。

この時期に小児科を決めて病院に伝えなければいけませんでした。産まれた数日後に最初の小児科検診があるためです。家の近くの小児科に面談に行き、安心できそうな先生のところにしました。

(妊娠27週目:日本で4Dエコー)

妊娠27週目のタイミングで日本に一時帰国したので、4Dエコーを撮影してもらいました。アメリカでは妊娠19週目のエコー以降はエコーがないので、赤ちゃんの顔が気になって撮影しにいってしまいました。日本の保険に入っていないので保険適用外でしたが、5000円で撮影してくれました。

妊娠31週目:定期検診(問診のみ)・Tdapワクチン

いつも通りの問診、血圧&体重、赤ちゃんの心音チェックの検診でした。妊娠中にTdap(破傷風・ジフテリア・百日咳 三種混合ワクチン)のワクチンを打つとお腹の中の赤ちゃんに効果があるらしく、Tdapワクチンを打ちました。インフルエンザのワクチンと同じく筋肉注射です。

実は同じ年にTdapワクチンを既に打っていたのですが、その時には妊娠していなかったので、1年に2回もTdapワクチンを打つことになりました。

妊娠32週目:定期検診(問診と尿検査)

いつもの問診、血圧&体重、赤ちゃんの心音チェックの検診です。2週間に1度の検診になり、病院に到着すると尿検査をするようになりました。

あと、メジャーでお腹のサイズ(縦の長さ)を測ります。これは妊娠週数に近い長さだと良いそうで、「32週目で32cm、ぴったりだね」と言われました。

毎回「何か質問ある?」と聞かれるのですが、初産で何を気にしたら良いか全くわからなかったので質問がないまま過ぎて行きました。緊急時にはどうしたら良いのか、どういう時が緊急事態なのか等は確認しておくと良いと思います。

妊娠34週目:定期検診(問診と尿検査)

いつもの問診、血圧&体重、赤ちゃんの心音チェックの検診です。今回も最初に尿検査をしました。毎回妊婦用のサプリを飲んでいるかも確認されます。私は飲み薬でなく、グミタイプのものを毎日食べていました。色々試してみてダントツで美味しかったのが下記のグミでした。イチゴ味の果汁グミみたいで美味しいので、産後も引き続き食べています。おすすめです。

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妊娠36週目:定期検診(問診と尿検査)・エコー・B群溶血性連鎖球菌(Group B Strep)の検査

普段はフルタイムで働いていたので、産休に入って初めての検診でした。いつも通り尿検査と問診、体重&血圧、赤ちゃんの心音、お腹のサイズを測りました。

ここで出産前の最後のエコーがあり、逆子でないか?や胎盤が十分な厚さか?などを確かめます。私は逆子でなかったので、追加の診断などはありませんでした。

また、B群溶血性連鎖球菌(Group B Strep)の検査も行いました。これは内診の検査だと聞いていたので、ものすごくビビっていたのですが、内部に器具を入れるような検診でなく拍子抜けしました。お手洗いでトイレットペーパー拭く要領で綿棒で表面をスッと触るだけなので、全く怖い検診ではありませんでした。

私はB群溶血性連鎖球菌(Group B Strep)では陰性だったのですが、陽性だった場合は出産時に点滴で抗生剤を投与するそうです。

妊娠37週目:定期検診(問診と尿検査)の予定だったがキャンセルに

臨月に入ると毎週定期検診があるので、この日も定期検診の予定でした。しかしこの週は担当医だけでなく、どのお医者さんも予定が埋まってしまっており、定期検診がありませんでした。

アメリカでは病院がだいぶ先でないと予約ができないので、妊婦の定期検診は前もって全て予約していました。しかしながら、同じ日時に別の予定が入ってしまい、既に予約を変更できる枠がなかったため、検診なしの週となりました。

妊娠38週目:定期検診(問診と尿検査)

いつも通り尿検査と問診、体重&血圧、赤ちゃんの心音、お腹のサイズを測りました。友人が妊娠38週の定期検診で血圧が高すぎて、そのまま入院して出産していたので、もしものために入院バッグを準備し始めておくと良いです。

また、バースプランをお医者さんに読んでもらいました。私のバースプランはこちらの記事でまとめています。

妊娠39週目(出産予定日の前日):定期検診(問診と尿検査)・内診

出産予定日前の最後の定期検診でした。ここで内診をすると言われていたので、朝から憂鬱でした。内診ではお医者さんが指を入れて子宮口の開き具合を見ます。指で長さを測るため、結構奥まで指を入れられるのでそれなりに痛いです。

日本のブログなどを読んでいて、臨月は内診グリグリ(卵膜剥離)をされると聞いていたので、おそるおそる先生に聞いてみたところ、それはやりたい人だけで良いとのこと。内診が大嫌いな私は断りました。

内診をしたところ、子宮口は1cm開いており1週間以内にはおそらく生まれるだろうと言われました。

内診が苦手な私は、この検診の前までに内診の痛みや不快感を和らげる方法を調べまくっていました。お医者さんが「アロマを嗅ぐと痛みが和らぐ人もいるよ」と言っていたので、アロマオイルを持って行きました。結果的にこれが効果的だった気がします。どのアロマオイルでも良いと思うのですが、内診中に香りをかぐことで少し全身の力が抜け、痛みが和らぎます。

私は臨月になって眠りが浅くなっていたので、安眠効果があると言われているカモミールと、鎮痛効果があると言われているラベンダーが入っている下記のアロマオイルを持って行きました。寝る時や、陣痛中にもこのオイルを嗅いでお産にのぞみました。

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予定日を2週間過ぎても産まれなかった場合は胎盤の機能が弱っていってしまうため、陣痛誘発剤を投与して産むことになります。妊娠40週目の定期検診で詳細は話し合いましょうと言われました。

結果的に私はこの妊娠39週目の検診の翌朝に出産したので、内診グリグリも陣痛誘発剤も体験しませんでした。

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この記事を読んでくださっている方々は、これからの妊娠中の検診に不安を抱えていることと思います。すべて終わって言えるのは1番痛かったのは初診だったということです。

どの検診も安全に健康な赤ちゃんを産むためだと思って頑張ってください。



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