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アメリカで出産した私のバースプラン

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アメリカでは臨月になるとバースプランを出すように言われます。

バースプランとは、どのような出産をしたいか要望を書いたものです。

アメリカでは、妊娠中に担当していたお医者さんが出産当日に病院にいるとは限らないので、バースプランを事前に出しておくことがとても重要です。臨月になると、もしもの時のために印刷したバースプランを鞄の中に入れておきます。

これから出産する方々の参考になればと思い、私の提出したバースプランを公開させていただきます。出産当日は本当に余裕がないので、事前に旦那さんにも読んで理解しておいてもらうことが大切です。

私のバースプラン

下記の文章を1枚の紙に印刷して渡しました。ネイティブスピーカーではないので、英語の文法ミスなどもあるかもしれませんが、問題なく伝わりました。

まず冒頭に以下の2つの文章を書きました。最初の文章は経膣分娩を予定しているという意味、2点目は陣痛と出産の間、夫に立ち会ってほしいという意味です。

・My delivery is planned as Vaginal
・I’d like my partner (Partner's name) present during the labor & delivery

そして、その後は陣痛・出産・産後ケア・赤ちゃんへのケア・書類関連と5項目に分けて箇条書きにしました。それぞれどういった意味なのか、なぜバースプランに書いたのかご紹介していきます。

陣痛中に関する要望

LABOR
(1) Request for Epidural
(2) As few virginal exam as possible
(3) Hospital staff limited to my own doctor and nurses (no students, residents or interns present)
(4) I would like my partner to film and take pictures
(5) I plan to bring music

(1) Request for Epidural:硬膜外麻酔を希望します

無痛分娩用の麻酔を希望しました。私は出産の痛みは少なければ少ない方が良いと思っているので、硬膜外麻酔は絶対に使ってほしかったです。そのため、バースプランの中でも1番最初に記載しました。

日本では子宮口が何cm開くまでは麻酔を打てないという決まりがあるそうですが、担当医からは「子宮口が何cmでも打てる」と言われていたので、病院に着いたら真っ先に麻酔をしようと決めていました。

(2) As few virginal exam as possible:内診の回数は最小限にしてください

内診がとても苦手なので、不必要に内診をしないでほしいとお願いしました。実際、硬膜外麻酔を打った後は内診をされても感覚がないので、重要なのは硬膜外麻酔をする前の内診の回数だけでした。

私は病院に到着した際に1度内診をされただけで、すぐに麻酔を打つことになりました。

(3) Hospital staff limited to my own doctor and nurses (no students, residents or interns present):病院のスタッフは担当医と看護師だけにしてほしいです(学生やインターン生に同行しないでほしいです)

本当は女性のお医者さんに担当してほしいという要望も伝えたのですが、出産の担当医は選べないと言われました。結局出産当日のお医者さんは女性だったのですが、そこで男子学生や男性のインターン生が見学をしていたら本末転倒だったので、伝えておいて良かったです。

友人は硬膜外注射をインターン生にされていたので、初産で不安が増している方は学生やインターンは入れないでほしいと事前に伝えておくと良いと思います。

(4) I would like my partner to film and take pictures:立ち会う人に写真や動画を撮ってほしいです

私の病院は動画はNGだったので、写真だけにするよう言われました。アメリカは訴訟が多いので、分娩を動画で撮影することを禁止している病院が多いそうです。

出産中に関する要望

BIRTH/DELIVERY
(6) No use of forceps or vacuum, unless medically required
(7) No episiotomy

(6) No use of forceps or vacuum, unless medically required:医療的に必要な場合を除いて鉗子分娩や吸引分娩をしないでほしいです

これはそもそも医療的に必要な時にしか実施されないと思いますが、色々とバースプランを調べると書いている人が何名かいたのでとりあえず書いておきました。

(7) No episiotomy:会陰切開をしないでください

アメリカでは会陰は自然に裂けたほうが治癒が早いとされているため、相当なことがないと会陰切開はしません。出産前に参加した両親学級でも、会陰切開はしない方が良いと強く言われたので、私は避けることにしました。

産後の要望

POST BIRTH
(8) Allow natural placenta birthing
(9) Would like to see the placenta
(10) Hold baby skin-to-skin immediately
(11) Father (Partner's name) to cut umbilical cord
(12) The umbilical cord to be cut only after it stops pulsating
(13) I would like to take the umbilical cord home with me

(8) Allow natural placenta birthing:胎盤は自然に出したいです

これは希望しなくても胎盤が自然に剥がれるのを待ってくれるものかもしれないのですが、一応書いておきました。

(9) Would like to see the placenta:自分の胎盤を見たいです

結構変な依頼かもしれませんが、自分の胎盤を見られる機会なんてそうないので希望しました。立ち会った夫は血を見るのも全く問題ないタイプ。私は血がすごく苦手なのですが、自分の胎盤だとなぜかじっくり見ることができました。

バースプランに書いていたためか、産後にお医者さんがわざわざ胎盤を持って、どこの部分が何か丁寧に説明してくれました(笑)

(10) Hold baby skin-to-skin immediately:カンガルーケアをしたいです

生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこさせてもらうことです。これをすると、親子の絆を深め、死亡率を下げると言われているので、アメリカでは基本的にはカンガルーケアをするよう推奨されます。

しかし、医療費が高いアメリカではこのカンガルーケアをするだけで追加料金をとられます...

(11) Father (Partner's name) to cut umbilical cord:赤ちゃんの父親にへその緒を切ってほしいです

赤ちゃんにへその緒が絡まっていない限りは切らせてもらえます。分娩中は私がカメラを持っていなかったので、へその緒を切る瞬間を撮ってあげられなかったのが心残りです。

(12) The umbilical cord to be cut only after it stops pulsating :へその緒は脈動が止まってから切りたいです

へその緒をしばらく切らない方が、鉄分たっぷりの血液が赤ちゃんに送られて健康に良いという記事を目にしたため、希望しました。

ただ、これは担当医はあまり信じていないのか「1分以上待ったら同じよ。」と言って早くへその緒を切るように催促されました。

(13) I would like to take the umbilical cord home with me:へその緒を持ち帰りたいです

日本だとへその緒を保管する習慣があるのですが、アメリカはないので、これを言っておかないと捨てられてしまいます。このバースプランを出した時、医者から何度も「へその緒?持って帰ってどうするの?胎盤の間違いじゃない?」と聞かれました。

へその緒は何cmくらい持ち帰りたいか伝えないと、全長の蛇みたいな状態でジップロックに入れて渡されます(笑) 

我が家は20cmくらいを持って帰り、自宅のガレージで干して乾燥させました。

ナースのシフトが替わる度に、ゴミと間違えて捨てられそうになるので、入院中に旦那さんに家に置きに帰ってもらうのがオススメです。

赤ちゃんのケアに関する要望

NEWBORN CARE
(14) Have all APGAR, screening test, medication, injection (Vitamin K & Hepatitis), done in the same room                    (15) Meet with lactation consultant
(16) Father to be present for first bathing
(17) If my baby needs to leave my side for any reason, I or father (Partner's name) would prefer to accompany my baby and remain present for all procedures whenever possible

(14) Have all APGAR, screening test, medication, injection (Vitamin K & Hepatitis), done in the same room:赤ちゃんへの検診や注射はすべて入院している部屋で行ってください

私の病院はLDRという陣痛、分娩、入院が全て同じ部屋(個室)で行われるシステムをとっていました。生まれた赤ちゃんも入院中ずっと同じ部屋で過ごします。

そのため、赤ちゃんの検診は全て入院している部屋で、目の前で行ってもらいました。これはバースプランで希望しなくても必ず親と同室で行うルールになっているとのことでした。

(15) Meet with lactation consultant:ラクテーションコンサルタントをつけてください。

ラクテーションコンサルタントとは母乳育児がうまくいくように、母乳の与え方を指導してくれる方々です。入院中毎日来て授乳方法を教えてくれました。

入院中に乳首が傷だらけになってしまったので、クリームやクールパッドを準備してくれたりもしました。また、退院してからもビデオ会議で授乳に関する悩み相談を毎週開催してくれています。

(16) Father to be present for first bathing:最初の入浴には赤ちゃんのお父さんを付き添わせてください。

最初の入浴は入院している部屋の洗面台で行われていたので、付き添うも何もなかったです(笑)

(17) If my baby needs to leave my side for any reason, I or father (Partner's name) would prefer to accompany my baby and remain present for all procedures whenever possible:万が一、赤ちゃんが私のそばから離れなければいけなくなった際には、夫を同行させてほしいです

これは出産時に私に何か問題があった場合か、もしくは赤ちゃんに何か問題があって部屋の外に連れていかなければならない時に、絶対に赤ちゃんを1人にしたくなかったからです。

生まれたばかりの赤ちゃんは誘拐されないように、盗難防止タグ(デパートにあるような外せないブザー)が足に付けられていました。

書類関連の要望

FOR DOCUMENTATION
(18) We need the following information filled in our Parental booklet (For Japan use)
・Delivery date/time
・Length of Labor (when placenta comes out)
・Amount of bleeding
・Doctor’s name
・Baby’s Weight, Height, Chest Circumference, Head circumference

(18) We need the following information filled in our Parental booklet :母子手帳に記載するために下記の情報を記録しておいてほしいです。

・Delivery date/time 分娩日時
・Length of Labor (when placenta comes out) 分娩の時間(胎盤が出た時間)
・Amount of bleeding 出血量
・Doctor’s name 医師の名前
・Baby’s Weight, Height, Chest Circumference, Head circumference 赤ちゃんの体重、身長、胸囲、頭囲

身長などはインチで言われたのですが、正確に知りたい人はセンチメートルでも測ってもらうと良いと思います。

出血量は何度聞いても「Very Little(少なかった)」としか言われず、何mlだったかはわかりませんでした。

すごく長くなりましたが、今後バースプランを作成される方の参考になれば幸いです。



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