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出産とはセックスの延長なのかもしれない。
助産院でのワークショップで、陣痛時、思いの外"セクシー"な声になっていたと話す経産婦さんがいた。
すると、院長が「出産ってセックスの延長みたいなものだから」とあっさりと言った。
私はその会話に衝撃を受けて、なぜ?出産がセックスとずっと引っかかっていた。
私にとって、神秘的な命の誕生と快楽をも楽しむ愛の行為が全く繋がらなかったから。
でも、実際に出産を経験して(しかも、助産院で夫とずっと一緒に布団の上で産んだからか…)なんとなくその言葉が腑に落ちている。
タイトルの通り、出産とはセックスの延長なのかもしれない。
理由ひとつめ。
生殖行為だから。
その一言に尽きるんだけど、セックスは本来妊娠を目的としているのだから、当然、その先に出産はある。
セックスがあまりにも生殖行為とかけ離れたイメージで成り立っているから忘れてしまった。
(なんなら妊娠のためのセックスなんてムードがないよ!愛がないよと世の中では声高に言われるくらい。)
理由ふたつめ。
私の身体を使うから。
これは実際体験して、強く感じた。
私の身体の奥底から来る痛み。失神しそうな程の強烈な感覚。
自分の身体を人生で最も感じた。
素晴らしいセックスも自分の身体を意識するような気がしている。
理由みっつめ。
愛の共同作業だから。
私が助産院で閉鎖的な場所で夫と2人で産んだからかもしれないけど、夫の存在をとんでもなく感じた。
最後に、出産とセックスの共通性を感じた一番の理由は、私は、あの時綺麗だったということだ。
女性ホルモンがとんでもなく出るという妊娠と出産。
陣痛時、私はほとんど旦那さんに抱きついていて、今から思うと恥ずかしいくらいイチャイチャしていた。
身体から汗が出てるからなのか、身体は湿っていて、痛みのせいで虚ろげな表情。
セックスしてる時みたいだーと陣痛中ぼんやり思っていた。
自分で言うのもなんだけど、自分史上最も艶っぽかった。
そして、子が生まれた瞬間は痛みから解放されて喜びで、心も身体も満たされ、笑顔だった。
写真を見返すと、その時の私はとても美しかったのだ。
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