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#5 他人から恋人、恋人から夫婦になることについて

私は結婚に憧れを持っているタイプだ。

仕事が嫌いというわけでもないけど、
どちらかと言ったら家で家事をしていたい。

洗濯物のにおいがするお母さんになりたいと思っていた。
幼い頃、そんな歌を幼稚園で歌っていた覚えがある。

私の母も実際そんなにおいのする専業主婦をしていた時期があったから、
私は母のようなお母さんになりたいと思っていたんだろう。

人と住むということ

私は今、メキシコ人の彼と一緒に住んでいる。
はじめは、彼との生活価値観の違い(外国人としての違いではなくて、男女としてや人間単位での違い)に苦労した。

人と一緒に暮らすって難しい。

本当にそう思った。今でも思ってる。

私は海外留学中にシェアハウスで日本人の女の子と3人で住んでいたけど、
同じ日本人、同じ女の子であっても、何もかも感覚が違っていた。
(この話はまた別の機会に)

世の中のカップルや夫婦は、
どうやってこの壁を乗り越えてるんだろうと時々思う。

一番は価値観の合う人だからそんな心配はない、というのが一番だが
そうじゃなく惹かれあった二人は、どうやって妥協しあったんだろう。

※実際にご結婚されてる方、よかったらコメントでどんな風に2人でやってきたか教えてください!

私もまだまだ考え方が子どもだし、頑固な部分が多いから
彼と衝突することはしばしばある。

今はまだ手探りで、「まぁ結婚もまだしてないし、気長に考えよか」と
のんきにしているけど、
時々私の中の『お母さんになりたい』という憧れが、
この壁のせいでものすごく遠いものに感じてしまって、やりきれない気持ちになったりする。

考えてもしょうがないけど、考えちゃうことの一つである。

一緒にいる意味

悶々と考えながら、なんとなく最近わかってきたことがある。

相手を受け入れること、相手を許すこと、
それ以上に自分の弱さを認めること。

自分と違う部分やこうしてほしいのにやってくれない部分というのは
一緒にいると浮彫になりやすい。
そこばかりに目が行っちゃう。

実際ケンカをしてると、相手のことを指摘して、それに対して「でも」で返してしまう私と彼。

一緒にいるのに優しくできないなんて、悲しすぎる。

そんなことのために一緒にいるんじゃないのに。

冷静になった時にはそう思えるのに、ケンカしていると相手のことしか見えなくなってしまうのは、悪い癖だなぁと思う。

自分の弱さや悪い部分が自分でわかっていなくちゃ、
相手に言われたことも理解できない。

私はどのくらい自分をわかっているのだろう?

それと同時に、どのくらい彼のことを知っているだろう?

そこに向き合うところからかな、まずは。

夫婦の形

余談だが、うちの両親は私が高校卒業の頃に離婚している。

その前から、父と母はずっと別居していたので、
父が家にいるのはクリスマスや誕生日や正月くらいだった。

幼い頃はものすごく寂しさもあったけど、
うちの家族はそういうもんだとも思っていたし、
父は遊びに連れてってくれたし、父と母は顔を合わせても普通にしていてくれたので、私は不幸ではなかった。

大人になってから、別居して離婚に至ったいきさつを聴いた。

詳しいことは割愛するが、様々なストーリーを聴いたうえで、
私は父と母を改めてすごいと思った。

夫婦であることと親であることをきちんと別物として考えて、
夫婦としては一緒にいられなかったけど、
親としてはちゃんと義務教育が終わるまで親をしてくれたのだ。

近くにいるとうまくいかないから、バランスの取れるところまで離れた。

簡単なようで、そうでもない。
でも、それが最善の選択だったのだろう。

自分の両親の夫婦の形がそんな感じだから、
私は樹木希林さんと内田裕也さん夫妻の夫婦の形も、
木下優樹菜とフジモン夫妻の夫婦の形も、
とてもよくわかる。


私たちも、まだまだ先は見えないことも多いけど、
しっかり時間と手間をかけて研磨して、
2人の形を作っていきたいと思う。



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