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注意!婚活中の人は読まない方がいいかも‥「傲慢と善良」

こんにちは、読書子です☆
12月に入り、一気に寒くなりましたね。
日本海側を中心に大雪となっている地域もあるとニュースで知りました。
こちらはまだ雪が降っていませんが、もしもの時のために備えておこうと思います。

さて、本の紹介にうつりましょう。
今回、読書子がおすすめする本はこちら。
辻村深月さん作「傲慢と善良」です。

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引用:Amazon

今まで「かがみの孤城」や「名前探しの放課後」など、学生が主人公の物語をよく読んでいました。
今回は恋愛小説なので、どんな風に描かれているんだろうとワクワク。

読み終わった感想は「心にグサッときた」ですね。

今の婚活事情や恋愛について鋭く切り込んでいるので、タイトルにもある通り、婚活中の人は見ない方がいいかもしれないと思う内容でした。

でも、個人的には「なるほど!」「確かにそうかも」と納得する部分も多かったです。

それでは、簡単にあらすじを紹介しますね。

『ある日突然、婚約者の坂庭真実が姿を消した。
1日待っても帰ってこず、連絡もつかない。
焦った西村架は彼女の母親に報告。

彼女を探す中、架が思い出したのは失踪する前に相談されたストーカーについて。
ただ、ストーカーの名前を聞いておらず、詳しい情報が分かりません。

警察にも依頼しますが、事件性がないと判断され捜査は打ち切り。
それなら興信所に頼もうと架は提案しますが、彼女の両親が世間体を気にして反対。

唯一分かったのは、ストーカーが彼女の実家がある群馬県出身ということ。
少ない手掛かりを基に、彼女やストーカーの居場所を突き止めようと架は奔走。
その過程で婚約者の過去と向き合うことに

架は自分と付き合う前に、婚約者が結婚相談所を利用していたと知ります。
そこで結婚相談所で働く小野里から話を聞くのですが・・

私はこの時の小野里のセリフが忘れられません。

「現代の結婚が上手くいかない理由は傲慢さと善良さにある気がする」
「皆、謙虚で自己評価は低いけど、自己愛はとても強い」

よく「ピン!とくる相手がいない」と聞きますが、それは「自分に見合う価値のある相手がいない」という本音が隠されている。
容赦なく切り捨てる小野里の言葉は心にグサッと刺さりました。

物語を通して痛い現実を突きつけられた気がします。
「結婚って何だろうな?」と改めて考える機会にもなりましたね。

また、前半は架視点、後半は真実視点で話が進んでいくのですが、2人の考えや心情の変化が丁寧に描かれているのも良かったです。

果たして、架は婚約者を見つけられるのか?
2人は無事に結婚できるのか?

興味がある方は読んでみてください♪










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