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ボッコちゃん【ショートショートの神髄ここにあり!】

○著者

・星新一
(ショートショートという分野を開拓したSF作家の第一人者。作品数はなんと1000編を超える!

○ジャンル

・ショートショート

○構成

・50話の超短編集
1話5~10ページで、5分程度で読める

○感想

ショートショートの神様である星新一の入門書といえる本。

どの作品も「秀逸なオチ」、「社会への風刺」、「感動」など様々な仕掛けが作り込まれている。あえて結末を書かず、考察の余地を残すのも特徴の一つだと思う。

・SF(宇宙船絡み)や金持ち、官庁が出る話が多いのは、著者の生い立ちや経歴に深く関係がありそう。

「これが本当に50年以上前に書かれたのか?」と思ってしまうほどの内容の濃さであった。名著や古典の類に入るであろう作品だと思う。

・読んだ記憶を消してもう一度読みたい話がいくつもあった。

・ショートショートを書く作家は今ではたくさんいるが、その開拓者、神様と呼ばれるのは納得。お笑いで言うところろのダウンタウンに近い存在だと思う。

・お笑いは、時代とともに技術や構成、発想が進化してきて、現在、ダウンタウンよりも面白いネタをする漫才師は少なからずいるが、その先駆けであり、教科書、お手本であるダウンタウンはいつまでもリスペクトされるべき存在的である。
ショートショートも同様に、星新一が書いた作品よりも面白い作品は存在するが、その根源には彼の存在があるということを忘れないようにしたい。

・ネットで調べてみても、かなりの数のファンがいる。それぞれの結末について多くの読者が考察を繰り広げているので、そちらも併せて見ると更に楽しめる気がする。1000も作品があるので、他の作品もゆっくり読んでみたい。

・本作品でショートショートが面白いと思った方は、お笑い芸人のバイク川崎バイクが書いた『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』が大変オススメ!
※こちらでも感想を書いてますので、ぜひご覧ください!


○個人的に好きな話

・悪魔
・おーいでてこい
・不眠症
・生活維持省
・親善キッス
・闇の眼
・妖精
・ある研究
・プレゼント
・程度の問題
・愛用の時計


ぜひお読みください!
皆さんの好きな話をコメント欄で教えていただけると嬉しいです!

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