見出し画像

六人の嘘つきな大学生(就活って結局なに?)

〇著者
浅倉 秋成

〇ジャンル
小説(就活)
・2022年本屋大賞ノミネート & ブランチBOOK大賞2021受賞
・映画化決定

〇感想
・就活は結構小説の題材になるが、就活のあるあるとミステリ―の要素がどちらもちょうどよく詰め込まれており面白い。
・単純なミステリーではなく考えさせられる小説。
・人生経験が浅い大学生は必死に取り繕うし、それを判定する会社の人事だって完璧な人間ではないのだから、就活は運ゲーな気もする。
・人の目に見える一部分はあくまでも一面に過ぎず、それだけでその人全体を表すと思うことがどれだけ危険か思い知る。
・自分が同様の場面に出くわしたら、登場人物のどのタイプに近い動きや考え方をするかを考えながら読むのも面白いと思う。
・解説にあったとおり、著者は展開を計算(ここで大きく盛り上げる等)して小説を書いていて、小説は感性やセンスのみならず計算も必要なのかと感心した。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?