どっこいしょうじ@note

新事業のビジネスモデル設計からサービスフロー設計、システムフロー設計、顧客収益見積もり…

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新事業のビジネスモデル設計からサービスフロー設計、システムフロー設計、顧客収益見積もり&工程設計、作業マニュアル作成、運営組織デザイン、タスク割り、説明資料作成から役員説得まで、なんでもやってる便利屋さん

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    働き方とかに関する記事をまとめています

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    新規事業を確実に失敗に導けるコツをあなたに伝授します! これを守ればあなたも立派な『新規事業失敗請負人』!

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    企業内における新規事業創出活動の中で学んだ ・新規事業創出に向けたHow To ・マーケティングの知識 をまとめています。 全て読めばあなたも事業創出できるかも?

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会社を死に向かわせるタイプの人、の話

会社とは、同じ目標を持つ人々の集合であり、集合することにより効率的に目的達成を目指すための手段である。その存在理由、存在目的達成に向け、常に利益を追求し、利益を再投資することで、目的達成を目指していく。 会社の目的達成に対し、全ての人が同じ方向で活動できれば良いが、組織が大きくなるにつれて異分子が紛れ込む。会社の目的達成ではなく、会社制度を使い、自分の利益を最大化を企てる人がそれ。 この手の人にも何種類かいて、一つはとにかく自分のやりたいことをやる人、やろうとする人。この

    • 日本は若手が育ちにくい国だ、という話

      日本はとても良い国。なんだかんだ言われても世界第三位のGDPがあり、それを支える1.2億の消費がありその消費を背景にしっかりした税収とインフラがある。 だめだだめだと言われながらも自動車メーカーも家電メーカーも複数存在でき、多くの雇用を生み出している。 そんな環境にいる中でも将来に対する漠然とした不安はあり、特に若い世代にとっては『危機感のようなもの』になっている。 ただ、若手の中の危機感のようなものって、あくまで『ようなもの』に留まっていて、本当の『危機感』にはなって

      • いいものさえ作れば売れるという思い込み、という話

        日本の会社は特に製造業の領域で強いことが知られています。 また、日本の製造業は『全社一丸』『チームの力』という言葉で表現されるほど、設計や製造だけでなくその他の組織や社外のサプライヤーなどが『同じ釜の飯を食う』ように、ともに製品を生み出すために協力していきます。所謂『ケイレツ』と呼ばれる体制です。 この強力な連携体制を背景に、日本の製造業は新規の商品開発に強い力を持っており、例えばテレビやゲームに使われている液晶ディスプレイ分野の創生初期については、液晶メーカーや各部材の

        • 新規事業失敗のコツ その3 撤退条件とその評価指標を作らない

          7年間も取り組んできた新規事業創出活動がついに失敗に終わりました。 振り返れば、失敗するべくして失敗たことが明らかであるため、失敗に至ったポイントをまとめていこうとおもいます。 失敗のコツその2記事はこちらから 失敗のコツその3は『撤退条件を定めず、撤退判断基準も定めない』ことです。 新規事業なんてものは成功するのは極稀であり、取り組みすべてが成功するなんてことはありえません。ただ、事業の目的が投資の回収にあったとした場合、その時点で回収の目処がなかったとしても、投資責

        会社を死に向かわせるタイプの人、の話

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        • 新規事業失敗のコツ
          7本
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        記事

          政治とは、すべての人にの正しいことをする仕組みでなく、自グループに有意な仕組みを作るための仕組みである、という話

          ある特定の社会目的を達成するためには、その社会、コミュニティに所属する人がその目的を達成するために行動する必要があります。 その手段として、コミュニティに所属する人たちが自発的に行動を決め動くケースもありますが、多くの場合は社会的な制度、要は目的を実現するために必要な仕組み=目的達成に必要な行動を定め、その行動をする際のルールを作ることが行われます。 これが所謂『政治』の形であり、コミュニティに所属する人が解決すべきことを見出し、それに対して意見を出し合い、解決策を定め、

          政治とは、すべての人にの正しいことをする仕組みでなく、自グループに有意な仕組みを作るための仕組みである、という話

          日本が中韓の企業に負けた理由、それは『世界を制して疲労困憊になったところを襲われたから』、という話

          日本企業が中国や韓国のメーカーに敗戦し、買収されるのも珍しくなくなってきました。 なぜ日本のメーカーは中韓のメーカーに負けたのか、その点を元シャープのエンジニアであった中田行彦氏の著書『シャープ 企業敗戦の深層』を基に、改めて考えてみました。 日本のメーカーは欧米企業の牙城を崩し、一時は世界を制しました。ただ、日本の企業の戦い方は『欧米が基礎を抑えた技術を使い、多くのコストを使い、商品化を行う』というところで、とにかく金はかかる反面規模も小さく儲かりにくい、日本のような大市

          日本が中韓の企業に負けた理由、それは『世界を制して疲労困憊になったところを襲われたから』、という話

          事業者と投資家、カネを稼ぐに当たってどちらが楽か、という話

          『株式投資で億り人』『ベンチャー創業で億万長者』…世の中には金儲けの成功談が溢れています。 しかし、結局どちらが楽に実現できるのか語られることはあまりありませんね。 そこで、事業者としての立場と投資家(株式投資)の両側面で経験をしたどっこいちゃんが、どちらの立場が楽だったかを考えてみました。 結論からいえば、事業者のほうが楽だろう、と思いますわ。 なぜ事業者の立場の方が楽か、といえば『事業に対して自分で調べ、自分で考え、自分で意思決定できるから』なんですわね。自分の行

          事業者と投資家、カネを稼ぐに当たってどちらが楽か、という話

          新規事業失敗のコツ その2 事業の『VISION』『MISSION』『VALUE』を定めず、曖昧にする

          7年間も取り組んできた新規事業創出活動がついに失敗に終わりました。 振り返れば、失敗するべくして失敗たことが明らかであるため、失敗に至ったポイントをまとめていこうとおもいます。 失敗のコツその2は『事業創出にあたってのVISION、MISSION、VALUEが甘かった、なんなら明確に定義されていなかった』ことが挙げられます。 事業創出にあたって、『VISIONやMISSIONの定義はある程度事業規模が大きくなってからで良い』とよく言われますが、これは半分は正解、半分は間違

          新規事業失敗のコツ その2 事業の『VISION』『MISSION』『VALUE』を定めず、曖昧にする

          投資とは、利益生むための手段である、利益とは事業を広げるための源泉である、という話

          投資の意味を調べてみると『利益を得る目的で事業などに資金を出すこと。比喩的に、将来の利益のために多額の金銭を投入すること』と出てきました。 各企業から個人まで、今や世界は投資で溢れている時代。 ただ、多くの会社では投資の目的を『既存事業で失った売上の穴埋め売上の確保手段』程度にしか捉えておらず、明確な意志を持って行われているケースは非常に少ないと感じます。 そもそも論として、利益を上げることが『会社が生き残るため』『雇用を維持するため』以上の目的になっておらず、ただただ

          投資とは、利益生むための手段である、利益とは事業を広げるための源泉である、という話

          ビジネスの世界で日本は世界と戦っていたつもりになってただけで、一度も戦えてなんていなかったのでは?、という話

          世界の進歩は大企業が引っ張ってきました。それは、収益の規模が大きく、結果的により大きな投資を自己資本の中から実施できたから。 現代においてはその法則が大きく崩れ、スタートアップ企業でも投資家から大規模な調達ができるようになったため、これまで大規模でなければなし得なかった投資を行い、急成長を遂げるケースも多くなっています。 また、技術が高度化した現代においては、一社の資本規模での投資で新たな価値創造がかなり難しくなってきており、例えば航空機の分野では新規開発投資に4兆円弱の

          ビジネスの世界で日本は世界と戦っていたつもりになってただけで、一度も戦えてなんていなかったのでは?、という話

          大企業の新規事業ってカッコつけすぎで、だから失敗し続けてるんじゃない?、という話

          大きい会社の新規事業企画を担当してると、お客さんやパートナーさんとして中小企業の代表や責任者の人、現場の作業者の人とお話する機会が生じます。 で、往々にして話が噛み合わない(噛み合う場合は中小企業さんがかなり話を合わせてくれている)ケースがまま生じるんですよね。 これ、なぜ起きるんでしょう? 一つは資本的に余力のある大企業は新しい市場の開拓、市場の首根っこを抑えるためにとにかく『未来志向』のソリューションを提案しがちなんですわね。 一方で中小企業さんは言い方悪く言えば

          大企業の新規事業ってカッコつけすぎで、だから失敗し続けてるんじゃない?、という話

          新規事業を考えるとき、顧客に『どう評価されたいか』ベースで考えると変な方向性に進まずに済むよ、という話

          新規事業を考える際に結構悩むのが『何をテーマにしたら良いか?』という点。 多くの人が『企業理念(ビジョン)』や『企業の目指す姿(ミッション)』を起点に考えると思うのですが、あらためて見てみた自社の企業理念には『社会に与えたい影響』しか定められておらず、それベースの企画を立てると『無償の愛の提供』、つまりは売上立ちませんね、という事態に陥りがち。 営利企業の行う事業ですから、社会の役に立つのは大前提としても、サービス提供持続のためにも財やサービス提供(give)の見返りに

          新規事業を考えるとき、顧客に『どう評価されたいか』ベースで考えると変な方向性に進まずに済むよ、という話

          事業開発で目的定めず業務委託に頼ると、あとで大変なことになるよ、という話

          新規事業であっても起業であっても、プロジェクト立ち上げ当初は右も左もわからないため、外部委託に頼るケースが多いですね。 で、委託先の担当者となんとなく気があってしまう、自分の好みの形で動いてくれる、など、成果ではなく属人性で関係を強くしてしまうと、ついつい成果が出ていないにも関わらず『関係を切るのはもったいないな…』と思い、ズルズルと契約を伸ばしてしまう…こんな経験した人も多いのではないでしょうか? どっこいちゃん自身、新規事業担当当初に自分の上司がこの罠にハマって、無駄

          事業開発で目的定めず業務委託に頼ると、あとで大変なことになるよ、という話

          新規事業失敗のコツ その1 新規事業を作る理由が不明確

          7年間も取り組んできた新規事業創出活動がついに失敗に終わりました。 振り返れば、失敗するべくして失敗たことが明らかであるため、失敗に至ったポイントをまとめていこうとおもいます。 まず第一回は『そもそも会社として新規事業を作る理由が不明瞭で、なんのために新規事業を作るかが定まっていなかった』ことが挙げられます。 新規事業を創出するに当たり、会社からはなんの方針も与えられず「とりあえずなにか新規事業を造れ」とだけインプットされ、事業開発がスタートしました。 当然、目標売上や

          新規事業失敗のコツ その1 新規事業を作る理由が不明確

          人間に与えられた時間は等しく24時間なので価値あることに使うべきだ、という話

          人間は様々な側面(生まれた環境、身体能力、経済的な側面…)で不平等です。 ただ、唯一誰にとっても共通なもの、それは、1日の時間が24時間であること 厳密に言えば、経済的な差でヒトの時間を使える金持ちほど時間は優位に使えるというのはあるけど、その時間をどのように使うか次第で人生の質がかなり変わってきます。 例えば、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズのキャラクターデザインを担当されたあきまんさんの例。 フリーランスに転身されて10年は経済的にもかなり苦しい生活を

          人間に与えられた時間は等しく24時間なので価値あることに使うべきだ、という話