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政治とは、すべての人にの正しいことをする仕組みでなく、自グループに有意な仕組みを作るための仕組みである、という話

ある特定の社会目的を達成するためには、その社会、コミュニティに所属する人がその目的を達成するために行動する必要があります。

その手段として、コミュニティに所属する人たちが自発的に行動を決め動くケースもありますが、多くの場合は社会的な制度、要は目的を実現するために必要な仕組み=目的達成に必要な行動を定め、その行動をする際のルールを作ることが行われます。

これが所謂『政治』の形であり、コミュニティに所属する人が解決すべきことを見出し、それに対して意見を出し合い、解決策を定め、そのルールを作る一連の活動こそが政治といえます。

で、今回Twitter上で電動キックボードや自転車のシェアリングサービスであるLoopの是非が問われていました。

確かにあんな不安定な乗り物を公共交通の手段として認可したというのは個人的にも利便よりリスクの高さが気になっているところです。

ただ、それが『政治システムとしておかしいことか?』といえば、そうではないと思ってます。
なぜなら、先に挙げた政治のプロセス『社会課題の洗い出し→解決策の議論→解決策の設定→解決策実施に当たっての法制化』を通過してしまっているからです。

日本の政治システムとは、各地域から地域の代表を立て、国会という立法の場に送り出すとともに、その代表者は地域住民とともに社会課題の定義や解決策の検討を行い、立法に結びつける仕組みとなっています。

ここで問題となるのは、地域の代表者が地域の全会一致で選ばれているわけではないこと。つまりはその代表者は『一部の人の代表者』なわけで、その人の決めたことにすべての人が納得するとは限らないということ。

結局、政治とはすべての人に正しいことを標榜するものの、そうとは限らないものなんですわね。

だからこそ、もし既に決まってしまったことに不満や不安があるのであれば、次の選挙までにその問題を議論し、例えば法令見直しをかけていく、それが難しいならば、次の選挙ではそれを推進してくれる代表者を推し(もしくは自分がその候補となり)、見直しを推し進める必要かあるんですわ。

決まったことを捻じ曲げるのは民主主義ではないですからね。

まとめ

  • 政治とは、社会課題の解決に向けたプロセスのことである

  • 最終的には立法を経て、ルール化されていく

  • 決まったルールに反旗を翻すのは非合法である、もしそのルールに間違いや問題があるなら、正規の手続きに則り、見直しが必要である

  • 今の社会に不満があるなら、政治に興味を持ち、同じ考えを持つ人の支援をしよう

  • 暗いと府兵を言うならば、進んで灯りを点けましょう

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