新規事業失敗のコツ その1 新規事業を作る理由が不明確

7年間も取り組んできた新規事業創出活動がついに失敗に終わりました。
振り返れば、失敗するべくして失敗たことが明らかであるため、失敗に至ったポイントをまとめていこうとおもいます。

まず第一回は『そもそも会社として新規事業を作る理由が不明瞭で、なんのために新規事業を作るかが定まっていなかった』ことが挙げられます。

新規事業を創出するに当たり、会社からはなんの方針も与えられず「とりあえずなにか新規事業を造れ」とだけインプットされ、事業開発がスタートしました。

当然、目標売上や対象領域、ビジネスモデルに市場エリアすら何もインプット無し、但し予算は通年で行い、概ね数年内に立ち上げを要求されるという無茶っぷり。

ただ、多少大きな会社、且つこれまで一つの事業で食いつないでこれた会社が、将来性を見失ったときに新規事業に飛びつき「なにかやれ」と言い始めるのは、日本企業ならあるあるだろうなぁ〜と今はなんとなくわかりますわ。

だって、誰もやったことがないことは、率先してやりたがらないのが日本企業ですからね…成功しても評価されない、失敗したら評価が下がる、それが日本のカイシャ。。。

結果的に会社として新規事業に対する目的も、新規事業が取るべき役割やポジションも定めずに取り組みを始めた結果、とにかく新しいことをやろうと取り組み、それを誰も止めなかったことから、7年もの時間を浪費してしまったのです。

新規事業をやるなら、まずは『なぜそれをしなければならないのか』をしっかりと言語化しましょう。例え新規事業に取り組む理由が『既存事業の先行気が怪しいから新しい財源が欲しい』『今の雇用を維持しないと行けないからカネが必要』とかであったとしても、それは一度言語化して関係者全ての共通認識にすべきです。

その上で、新規事業に期待する役割も明確にしましょう。具体的には、新規事業がものすごく稼げるものになる必要があるのか、それとも儲けはそこそこでも、会社のブランド価値を上げるものなのか、ポジションをはっきりさせましょう。これをしておかないと、担当者はずっと方向性を定められず、迷走することになります。

まとめ

  • 新規事業を作るなら、なんで作らないといけないのか、その理由をはっきりさせましょう

  • 新規事業に期待される役割をはっきりさせましょう。特に、『とにかく稼げるものにするのか否か』は事業の方向性を決める最重要ポイントなので、明確に言語化して関係者全員で合意してから進めましょう

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