宝塚/礼 真琴さんの休養ニュースを、外資系ライクに考えてみる。

皆様お久しぶりです!

そして一発目が、宝塚ネタで恐縮です。
今日は表題の件について私なりにドライな考察をしてみたいと思います。

まず始めに、私は宝塚は母親の影響で観劇する機会があり宝塚が好きです。礼 真琴さんも好きです。
ですので、個人的なことに一切フォーカスしませんのでご理解いただけると嬉しいです!

今、東京で1789の公演がされておりますが、トップの礼真琴さんが体調不良により休演。
今日から代役である暁千星さんをはじめ、何名かの方が役代わりで公演をすることになりました。
準備が大変だったと思います。本当に本当によく頑張ってます!礼さんもゆっくり休んでください。

では本題です。

宝塚の課題①
今後は全ての公演の主要キャストは全て代役を立てて稽古をする。
一人への負担が大きくなるのであれば、東宝のようにダブルキャスト制にすることが望ましいと思います。

(トップスター性が重要である等、伝統は一旦置かせていただいて仕組みの部分をフォーカスしております。)

つまり、今日何かあっても明日からはバックアップ体制で通常通り公演を回さないといけないと一般企業だと考えます。

今回、暁さんは代役として最低限は稽古されていたと思います。
ただ結果論としては数日公演に穴が空いています。これは課題です。
もっと言うとこれは劇団の問題であり演者の課題ではありません。

宝塚はフリーランスの集まりではなく、あくまで阪急阪神ホールディングスの一つの事業であります。
事業は営利目的で運営されており、かつ三井住友カードもスポンサーしています。
つまり、お金が関わっているということです。

利益が取れないと意味がないのです。
利益はないけど、好きで歌って踊るのとは違います。宝塚は立派な事業なのです。
なので一日公演できないと、当然その分の売り上げがマイナスです。数日続けばもっと膨れがある。
これはビジネスを止めないと言う基本概念を覆していますので、改善が必要です。

事実=結果として、チームとして、会社として一定の品質を保ちながら公演を継続させる義務が発生しています。
これは義務です。お客様からお金をいただいている以上、これは義務なのです。

なので、今回代役を立てて公演を再開しました。

これは株主からのコメントもあったと記事で見ましたが、代役でやるという判断は会社としては一定の正しい判断をしてるとマネジメントの仕事をしている私の視点では感じます。
大事なのは公演を止めないこと、そして誰がやっても観てる人に一定の価値(=品質)を提供することです。

デュエットダンスもきっとしたと思います。礼さんがいないから、このパートはやらない、できないと言うことをしなかったのではと想像しています。
もし礼さんのパートをそのまま暁さんがやったのであれば、それは会社として正しい判断だと私は評価します。

例えばマッサージに行きました。指名をしなくても、誰に当たっても上手いお店があったとします。とても良いですよね。同じお金を払って、誰に当たっても満足する。
まさにこういう状態と会社としては事業するに当たって目指さないといけません。

今日初めて観る人がいます。いつも観てる人がいます。今日が最後になる人もいます。
宝塚といえば、デュエットダンスがあって、ラインダンスがあって、羽を背負ったスターが出てくる。この見せ場をしっかり全うする。
これが大切です。

なので代役を必ず立てて、体調が悪い人がいたら次の日から、次の公演から代役でできる体制を整えることが重要です。
次の日からです。

例えば、ペアダンスでいつもと組んでいる人が違うので調整が必要等もあると思いますが、であればAさんが休演しBさんが代役をやるのであれば、Bさんとすぐに組んで踊れるペアCさんとセットで次の公演から実施する、くらい思い切った決断をする必要があります。

繰り返しになりますが大事なのは、公演を止めない(売上を立てること)ことと、個人ではなく宝塚(チーム)としての品質の担保です。
企業としてお客様やスポンサー様からお金をいただくことへの責任とはこれです。

宝塚の課題②
とは言いつつも各スターそれぞれに対する負担もばらつきがある。

宝塚は5つ組みがあり、それぞれトップスターと娘役トップがいます。
私は全てを把握してるわけではありませんが、そこまでどっぷり宝塚に浸っていない私が冷静に観た時に、5人のトップスター全員が一つの公演に対して毎回同じ量のダンス、歌、演技の量なのかと言うとこれはノーです。

もっとわかりやすく言うと、礼さんは他のトップさんに比べて間違いなく踊る量は多いです。リフトするスターさんもいますし、少ない人もいます。

もちろん体調や調子が良い、得意、不得意もありますので強みを活かした作品にするのは良いことだと思いますが、企業のマネジメント的な視点ですとこの不公平さは課題と認識されます。

公平でなければなりません。
つまり、どの組の公演も歌の量、ダンスの量、演技の総合点で公平になるように量を調整しないといけません。
歌が多い人はダンスを減らす、ダンスと歌両方多いなら出番を減らす、ワンシーンの時間を半分にする、合間の休憩を長めにとる等です。

完全に公平が難しくてもこういった調整をしないといけません。
宝塚に詳しくない私が全ての組の公演を見に行った際に感じたのはこれは公平ではないと言うことです。礼さんは特に歌と踊りが多いです。

これで持たなくても個人的には仕方ない、会社のマネジメントの問題だと考えます。

課題③別箱公演などは、スターを積極的に休ませて後輩や次期スターの育成に集中する。

大劇場公演が終わったらすぐに次の公演や地方公演をやらずに、しばらくスターは有給をとって休めるようにしましょう。
会社側は無理矢理でも休ませるくらいが大事です。

何か問題が起きた時に会社側の責任が問われるのは当然です。
大変な仕事をしたのであれば社員は休ませる。ここでもバランスをとることが大事です。

本人が取りたいタイミングもあるでしょう。
本公演の時は難しいかもしれませんが終わったら本人の好きなタイミングでもっと休みをあげて、心を休める機会を与えることです。会社が与えてるのに本人が休まないのであれば、それは今度本人の問題となるわけです。

今回礼さんが何かしらの事情で休養されます。
ここで大事なのは理由はなんでも良いのです。ただ結果として礼さんしか休みをとってないという事実が会社としては課題になります。
公平性がないからです。他のスターさんも特別な理由があろうが、なかろうが全員2ヶ月休養をさせてあげないといけません。

課題④トップスターの羽のサイズを小さくする

私は羽を背負ったことがありませんのでわかりませんが、観る限り、脊髄に悪影響が出るほど大きくて重そうです。
毎回あの大きな羽を背負って挨拶をするのは腰への負担が大きすぎます。
健康問題に影響します。
一週間に一回背負うくらいならまだわかります。ですがスケジュールをみると1日に2回公演もあると知り、これは負担が大きすぎると考えました。

羽を背負うのが伝統だと思いますので、であればサイズをもっと小さくしましょう。腰を悪くしない重さに修正して身体の負担をなくしましょう。
私なら直ちに指示を出します。

宝塚の課題⑤ロングラン公演がない、振替公演がない
宝塚は毎回公演が変わるのが一つの特徴です。
数年後に1789のように再演がありますが基本的には次から次へと別の作品をやります。
これは良さでもあります。

ただ、大事なのは前談申し上げた課題を考慮するとこの仕組みも問題を後押ししています。

例えば、課題2のスターへの負荷について。これもJust Ideaですが1789のように人気の公演はロングラン公演にする。
休演をうまく挟みながらもっと長くやる。これも対策の一つになります。
演者達が新しいセリフや歌やダンスを覚える負担が減ります。
一年ずっとやる必要はありませんが、通常1クールのものを倍にするだけでも負担が減ります。

そして何より振替公演がないことです。
これは課題①に関連します。振替公演ができないなら舞台に穴を開けてはいけないのです。
やり切らないといけません。

例えば休演したら往復の交通費払います、次回の公演は見れるように席を抑えます、前の席抑えます等埋め合わせができるなら良いですが、埋め合わせができないならその日に公演をしないといけません。

これはビジネスとしての義務です。

宝塚の課題⑥トップスター性
これは仕組みとして、一番の課題です。
もしトップスターが必要なのであれば、2年に一回は必ず交代させるなど公平に期限を設定すべきです。

これがあるスターは長期、あるスターは短期などばらつきがある。
これが企業視点だとNGです。全員1年、2年等期限を決めて公平に交代して回していく必要があります。

これはスポンサーとの調整もあると思うので一筋縄で行かないと思いますが、ただ事業としてはこのくらい思い切った整備が必要です。
私の予想ですがおそらくスターの方は今、なんだかんだ自分のタイミングで辞められないと思います。
スポンサーの契約、次のスターの就任時期の調整など色々大人の事情が絡んでると思います。

たた初めからこの大変なのも2年で終わると見えてるだけでも違うと思います。

長くなりましたがいかがでしたでしょうか?
宝塚、本当に良いですよね。キラキラしてて衣装も可愛い!
礼真琴さんの公演初めて見た時にあまりにうまくてびっくりしました笑

彼女達も一人の女性であり、仕事として責任を持って頑張ってくれています。でも事業としてやってる以上、劇団や会社はそんな彼女達が気持ちよくお仕事できる環境にこれからも邁進してほしいなと思っています!

宝塚見ると元気になりますよねー!
ファンの皆さん、引き続き応援しましょうね!
もしよろしければ、いいね!是非お願いします。

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