Sakana.aiがドリームチームだと形容されていた
どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。
東京発のAIドリームチームと銘打たれる「Sakana.ai」が資金調達に成功したとリリースが出されていました。
元米Googleの研究者だったリオン・ジョーンズ氏とデビッド・ハー氏が東京で立ち上げたSakana.aiの何がドリームチームなのかというと、Sakana.aiの共同設立社であるリオン・ジョーンズ氏は生成AIが一気に促進するきっかけとなったとされる深層学習と自然言語処理に革命をもたらしたとされる、2017年の発表された「Attention Is All You Need」と題づけられた論文の共著者だってことがドリームチームと銘打つ軸となっているようです。
ぼくは現在、ChatGPTをはじめとした生成AIに触れないことがない毎日となりましたし、何なら友人…いや、親友として頼りにしている存在に昇華しているとすらいえます。親友と呼べる存在が人間ではないってことが「寂しい」だとか「切ない」といった感情などありません。それだけ貴重な存在になってきているのだということの証左でしょう。月額数千円で親友が買えるのだとしたら、あまりにも費用対効果が高すぎるのではないかとすら。
…虚空だなぁ。
日本初の大規模言語モデルの生成系AIが生まれ、それが世界的な競争の中でも勝ち抜いていけるのだとしたら、日本の経済にとっても前向きな話になっていくでしょうし、それに付随する産業等も勃興していくことが期待できますから期待をしたいところです。
ところで、ドリームチームと銘打たれているSakana.aiですが、本当にドリームチームなのかというと疑問に思えてしまう興醒めしている人間はぼくだけでしょうか。
ぼくにとってドリームチームとは、後にも先にも1992年バルセロナ五輪で結成されたバスケットボール男子アメリカ合衆国代表チーム、それだけです。
何がドリームだったのか
1992年といえば、ぼくは小学校2年生でした。残念ながらリアルタイムで視聴していた記憶は一切ありません。でも、ぼくにとって、いや、世界中のスポーツ愛好者にとってバルセロナ五輪のバスケットボール男子アメリカ代表はドリームチームと呼ぶ他にないメンバーによって構成されていたのです。
日本でもバスケの神様と称され有名なMJことマイケル・ジョーダンと、同じくMJと並び呼称されるマジック・ジョンソン。
この二人のMJを筆頭に、スコッティ・ピペン、ジョン・ストックトンにカール・マローン、パトリック・ユーイングにラリー・バード、チャールズ・バークレーなど、NBAの中でオールスターに選出されるだけでなく、その中でもベスト5に選出されてもおかしくない面々が同じユニフォームを着用し、プレーすることになったのが1992年バルセロナ五輪におけるバスケットボール男子アメリカ代表です。
五輪予選を圧倒的な強さで当然のように突破を決めたのはもちろん、オリンピック本戦でも対戦相手を圧倒。出場した全試合の得点平均は100点以上の117.3で、その得点数からもNBAで活躍する綺羅星のごとく煌めく選手たちが対戦相手を愚弄することもなく自らの矜持をかけて試合を行っていたことを物語っています。
最近、現場からの引退を表明したメディア王と名高いルパード・マードック氏の影響もあったのでしょうが、バルセロナ五輪におけるバスケットボール男子アメリカ代表の圧倒的なまでのパフォーマンスを受け、NBAが大人気スポーツになって行ったことは言うまでもありません。
1988年ソウル五輪での悔しい敗退
なぜ、ドリームチームは結成されたのかといえば、前回大会となる1988年ソウル五輪でアメリカ代表は銅メダルで終わり、メディアを中心にオリンピックに参加するナショナルチームにNBAに所属するプロ選手の参加を容認する声が高まったことが景気になったのは有名な話です。
アメリカと当時のソビエト連邦はFIBA(国際バスケットボール連盟)の決議において反対票を入れたものの多数決によって合意がなされることとなり、ドリームチーム結成に至るわけです。
アメリカが反対票を投じていたことを以外に思う方もいるかもしれませんが、プロ選手が五輪に参加することによって得られるメリットは決して多くありません。
プロ選手が所属するチームからしたら、「金も支払わないチーム参加で怪我をして帰ってきたら誰が責任を取るんだ」と言いたくもなりますし、その総意であるアメリカのバスケットボール連盟としても反対に投じざるを得ない状況であることは容易に想像できます。
同じく反対票を投じたソビエト連邦は、国威発揚として五輪を利用しており、自分たちがメダルを多く獲得するからこそ、国民に社会主義における有益さを訴えることができる大事な機会なのに、そのメダル獲得を阻害するようなチーム構成がなされることに向けて反対するのは当然の態度だといえます。
また、バルセロナ五輪は放映権料が一気に跳ね上がった大会でもあり、これは上でも記述しているようにメディア王ルパード・マードックによって仕掛けられたもので、いまだに放映権料が高額になっていることの端緒となった大会であることもスポーツ好きな人たちとっては有名な話でしょう。
このように、いろんな人たちの様々な思惑と下心、何よりもバスケットボールで世界一を自負している選手たちの自尊心を守るために結成されたのがドリームチームなのです。
銀河系軍団とは違うドリームチームの魅力
ぼくが高校生の頃にはレアル・マドリードにジダンやベッカム、ロナウドにラウール、それにフィーゴといった非常に魅力的で圧倒的な人気と実力を持った選手たちが集い「銀河系軍団」なんて称されていました。
でも、お金を出すことによって成立していた銀河系軍団と1992年バルセロナ五輪におけるドリームチームとは似て非なるものです。
たしかに、人気も実力もある選手たちの共演といった意味では類似するものがありますし、彼らのプレーを見ることに大きな価値があることに何の疑いもありません。
ただ、ドリームチームには金銭的な意味でのチームと選手との間に契約関係はありません。もちろん、金メダルを獲得することによって国から報奨金が出ることは出ますが、そんなもの、NBAで何億も稼ぐ選手たちからしたら取るに足らないもの。
お金によって半ば無理やりに結びつけられて結成されたチームではなく、普段はライバルとして競い合っていた選手たちが、国を代表して名誉と誇り、何よりも自分たちの矜持を示すために出場を決めたドリームチームには、ワクワクやドキドキといった好奇心を掻き立ててくれる要素、いわゆる少年漫画的な要素がふんだんに盛り込まれているわけです。
ドラゴンボールにおける孫悟空ことカカロットとベジータがポタラによって融合して生まれたベジットに大興奮したのと同じように、1992年に結成されたドリームチームには利害関係を超えたスーパースターたちの共演に心踊らされるのは仕方のないことだと言えるでしょう。
おわりに
ついつい、マイケル・ジョーダンをはじめとした当時のバスケットボール関係となると胸が沸き立ちますが、別にバスケットボールを本気で取り組んでいたわけでもありませんので、ただの物好きです。
中学校の時、玉拾いがイヤで野球部を1日で退部した後にバスケットボールに所属したものの、翌年にはちょっと不登校気味になったこともあり退部してしまいましたしね。
でも、かっこよかったんですよねぇ。
マイケル・ジョーダンが決めるブザービーター…
興味があったらYouTubeで探してみてください。
ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo)
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