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応援: 就職活動が解禁されたから新卒って枠やラベルの是非について問おう

どうも、ゑんどうです。

3月に入りまして、学生側からすると就職活動が、企業側からすると採用活動が本格化しはじめましたってことを内閣官房のページで知ることができます。知ってました?ボクは知りませんでしたが、なんとなく検索窓に「就職活動 解禁」と入れたら出てきたので「ほぅ…」となっているところです。

ボク自身は新卒の立場から個人事業主としてキャリアをスタートさせた外れ値なので、就職活動をする人たちの気持ちに寄り添うことは難しいのですが、転職活動ならたくさんやってきましたから「それと似てるのかな?」とか考えてます。どうなんですかね。違うんですか。

過去には学生の就職活動を支援する専門学校の教員って立場だったこともあるのですが、毎年、こうやって就職活動、採用活動が解禁されるたびに「果たして就職ってのはなんだろうね」ってことを考えてしまう次第です。

そこで、ちょっと考えてみることにしたんです。日本の就職活動における問題点と、今後の就職活動のあり方みたいなものを。まぁ、雑談としてお付き合いいただけると幸いです。

日本の就職活動における問題点と改善策

まずは、日本における新卒時や第二新卒と呼ばれる、学生側からすると利点なんですか?と聞きたくなるような、ボクからすると意味もわからない属性というかラベルを使った企業への応募活動について、問題を整理していきたいと思います。

新卒一括採用によるプレッシャー

日本の就職活動において、新卒一括採用によるプレッシャーって相当に高いものじゃないですか。

プレッシャーが悪いことだと言いたいのではありません。過度なプレッシャーがかかりすぎていないかってことを書きたいのです。

大学を卒業してから間もない新卒者には、卒業後直ぐに就職しなければならないというプレッシャーがかかるわけですが、このような状況だと、新卒者の選択肢を限定してしまいます。何より、雇用市場の多様性を欠如させる原因となりかねません。

雇用市場の多様性とは、なんぞやって話ですよね。

他の多様性って言葉に照らし合わせると、雇用の多様性とは、様々な職種や業種、雇用形態などが存在し、個人の適性や志向に応じた選択肢がある状態を指します。多様性がある雇用市場では、個人は自分に合った職場や仕事を選ぶことができ、企業側も多様な人材を採用することで、社会的責任を果たし、より革新的な職場環境を育むことができます。

雇用市場の多様性があると、新卒者は自分に合った職種や業界を選びやすくなり、自分の適性に合った職場を見つけやすくなることが期待できるでしょう。

もしかしたら、ふらふらとバックパックで留学をしてきた経験を持つことで、海外でのビジネスに携わる際に必要なスキルや知識を身につけることができるかもしれません。

企業側からすれば、多様なバックグラウンドを持つ従業員がいることは組織内の意見の幅が広がり、クリエイティブな解決策が生まれやすくなる可能性を高めることにだってなるでしょう。

特に、特定の領域に絞った就職活動ができているわけでもなければ、やりたいことが明確でない人にとっては、このプレッシャーに圧倒されて挫けてしまう可能性だったあるわけで、これって不要なプレッシャーなんじゃないのって思うわけです。

強者生存の原則

ボクみたいな何の特徴もない就労人生を送りつつ、いつの間にか40代になってしまいそうなオジサンになってみると、新卒時の選択肢なんて就職だけじゃなくてもいいじゃないかって思うのですが、当事者の立場を考えると就職ができる人の強者っぷりがすごいよねって思うのです。

つまり、大学3年生から4年生になる時期にかけて、しっかりと準備と対策を講じることができる人だけが他の学生たちを出し抜くことができる生存競争に勝ち残り、少し準備が遅れたり誰かの前で話すことが苦手な人は敗退して絶望していくって世界なわけです。

強者のみが生存できる状況こそが全てだというのなら、世の中にいる弱者は生きてはいけない存在だと言ってしまうことにもなりかねませんが、ボクたちは軽い偽善心から、そんなことを言うはずがありません。

「誰にだって生きる権利はあるはずで、それは守られるべきである!」と多くの人が述べるでしょう。

そもそも「働かざる者食うべからず」って言葉がありますが、別に働かなくても食えていいじゃないかってことで生活保護って素晴らしい仕組みが日本にはあるわけですが、働くことができない人への生存権は認められているのに、仕事をすることに向いてない人への生存権が認められないのはおかしいのではないかって話になりませんか。

働く能力があって働きたい人は働けばいいし、働きたくない人や働けない人は働かなくていいじゃないですか。

働ける強者の存在ばかりをことさらに評価するのは市場原理を働かせる以上は仕方がないとして、そこから漏れてしまう人たちが生きていけない世界線ってのは、評価はどうであれ経済が回っている国でそれは少し余裕がなさすぎませんかって思うのです。

そんなわけで、ボクはベーシックインカム推奨論者です。

柔軟で多様な採用戦略

それらを踏まえ、この新卒一括採用というか、新卒だとか第二新卒、そのうち第三新卒なんてのも出てきそうですが、これらの就活問題を解決するためには企業側が柔軟で多様な採用戦略をとる必要がありそうです。

柔軟で多様な採用戦略とは何ぞやって話ですが、そもそも新卒って枠を取り払ってしまうことはどうでしょうか。

いや、そうなると新卒者ってラベルを活用することで大手企業に入ってきた人たちが不利になるような状況になるかもしれないと言った声も出てきそうですが、そもそも40代で何の実力があるのかわからない人と20代前半の若手人材とで、どちらを雇用するのかは企業の価値観です。

どちらを雇用したところで、企業の特色や特性に適応してもらう必要があるわけですから、それを踏まえると適応しやすい若手人材の方が選択しやすくなりそうなもので、新卒って枠自体はそれほど大きな要素ではないのではないかとボクは思うのです。

新卒者に限らず、企業は従業員に向けて媚びるのではなく、対して多様な選択肢を提供することで魅力を訴求できるはずでしょう。教育制度や労働環境を見直し、働きやすい環境を整えることも重要です。

たとえば、フレックスタイム制度やリモートワーク制度など、柔軟な働き方を導入することで、従業員が自分らしい働き方を選ぶことができます。リモートワークの生産性うんぬんって議論もありますが、それはまた別の話。

従業員のキャリアアップやスキルアップにも積極的に取り組むことで、働き手が自己実現を追求することができますし、何なら積極的に転職活動を支援する企業が出てきてもいいでしょう。もしかしたら、転職による紹介フィーや斡旋feeをもらう企業だって出てくるかもしれません。(法規的な問題については調べてもいませんし、あえて度外視しています。)

さらに、企業が社会的責任を果たすため、最近だと全く本質的でなくなってきているSDGs(持続可能な開発目標)や、社会的弱者への支援などを行うことも重要でしょう。

もしかしたら、ヘラルボニーのように圧倒的な価値を市場に提供することによって知的障害をハンデから抜本的に見直すようなゲームチェンジを起こすような企業だって生まれてくる可能性があります。

仮に、これらの取り組みによって企業が経済的に成功しているのだとしたら、その企業は社会的信頼を高め、従業員のモチベーションや生産性を向上させることができるでしょうし、それこそがより柔軟で多様な採用戦略、なんてことになるのではないでしょうかね。

おわりに

日本の就職活動において、新卒一括採用によるプレッシャーや、多様性の欠如が問題視されていますって話から、企業は、柔軟で多様な採用戦略をとることで、新卒者により多くの選択肢を提供し、市場環境の変化に対応することが求められているでしょうし、これからは抜本的な変化が必要じゃないですかって話をしてきました。

企業が多様な人材を積極的に採用し、それを価値変換できるのであれば、それこそ大きな社会的責任を果たし、より革新的な職場環境を育むことができるでしょう。

もう、新卒っていう枠というかラベル自体を廃止してしまうことも含め、そろそろ転換点に来てるんじゃないですかって話をダラダラと書いてみました。

そんなわけで、就活生のみなさん、がんばってください。

ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo


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