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転職や就職に必要な強みは、あなたにも必ずある。

枕にかえて

 故あって、キャリア支援やキャリアサポートをする機会が以前よりも増えてきた。兼ねてから転職などの相談に乗る機会が多かったのだが、仕事として取り組んでいるからと言うこともあるが、友人や知人の範囲を超えてたくさんの方々が自身の転機について相談してくれている。

どうも、えんどう @ryosuke_endo です。

 果たして、その相談相手が僕でいいのかでいうと、僕自身が最も怪訝な目で見たくなるものの、同時に、僕のようにフラついてたりするからこそ「すごいものはすごい」と素直に評価できるような気もしてたりする。

 ただ、どうもみなさんは自分に自信がない人が多いのか、自身の強みや実績を低く見積もっているケースが多々あり、中にはまったく強みを自覚されていないケースもある。そんなことはない。間違いなく、あなたにも立派な強みはある。今回はそんなことを書いていく。

▶︎ 強みを自覚することはメタ認知が不可欠

 「自分の強みは〇〇です」

 たしかに、こんな形で自らの自己紹介をすることを想像すると気恥ずかしい気がしてくる。少なくとも、僕はそこまで自分のことを強く主張することはできない。自分自身の強みなど、我こそはと明示するのではないという自覚があるからだ。

 しかし、転職や就職などの場面では把握しておくことが必要だ。

 直接的に「あなたの強みはなんですか」なんて質問は学生間、交友関係間で行う模擬面接ならあり得るだろうが、実際の面接で聞かれることなど「ほぼない」。

 ほぼないのだが自覚や自認をすることは必要で、それをするためには「何ができるのか」という部分で根拠や裏付けとなる「実績」の自覚・自認が必要だが、それは自身の略歴を客観的な視点で認知する「メタ認知」が不可欠。

 しかし、これがなかなかむつかしい。

 そのため、他人から指摘してもらうことで明文化しやすくなる。この意味で僕がやっているようなキャリア支援やキャリアメンタリングなどの業務が発生する意義が生じてくる。

▷ 日本の若者は「自分は人並みにできる」とも思えていない

 ここで興味深い調査結果がある。

国立青少年教育振興機構が2015年8月に出している『高校生の生活と意識に関する調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較-』では、日本・米国・中国・韓国の4ヵ国における若者の意識調査を行い比較しているものだ。

 「私は人並みの能力がある」と回答する若者は「とてもそう思う」の割合が米国では6割前後と出ているのにも関わらず、日本の若者は1割に満たない。

https://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/98/

 また「自分はダメな人間だと思うことがある」という項目では逆に日本人の若者たちは他の3ヵ国を突き放す結果が出ている。

https://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/98/

 この結果だけでなく、「自分の将来に不安を感じている」だとか「周りの人の意見に影響されるほうだ」、「自分自身への満足」といった項目で軒並み日本の若者は低くなってしまっている。

 今回はこの社会指標について深く議論するつもりはないが、経済指標がいつまで経っても上昇しないことは取り沙汰されるが、根幹はこれらの社会指標が上昇してないことが問題なのだ。これらが改善されないことには経済指標の上昇なんて有り得ない話だろう。

 そして、ここから見えるのは、僕が相談に乗っている転職希望者や就職を希望する若者に限らず日本人は自尊心や自己肯定感が低いということであり、この結果を前提とするならば、そもそも「自分の強み」など見つけられるはずがないのだ。

▷ 昭和や平成の教育や家庭環境の成れの果て

自己肯定感や自尊心が低いことは、自分自身のやっていることなど大したことがないものだと自認しているに他ない。なぜなら、認められる機会がなかったのだ。それは教育課程だけでなく家庭でもそうだ。

 話は飛躍するが、我が家の長男くんは2021年11月から不登校となった。彼は学校に行きたくないのではなく、いけない。僕や妻さんといった保護養育する立場にいる者が「仕事に行かなければならないから」や「甘えてるんじゃない」と彼自身の主張は何も聞いてもらえないような突き放す態度でいることは「自らの意見など聞いてもらえないのだ」という絶望してしまう。

 昭和や平成の時代における家庭や教育の結果が上記の自己肯定感や自尊心の低い子どもたちの精神状態を産んでいるのであって、いつまでも正当化してはいられない。

「自分の意見や主張は聞いてもらえるだけの価値がある」と、少なくとも自分自身が自認する機会が増えていくことで、将来の大人たちが自己肯定感を引き上げることに貢献していきたいが、いまの転職や就職を希望する人たちはこの結果になんら相違なく、自身の強みなど把握できていない場合があることは事実だ。

 もちろん、認識できている人もいるし、それを前提にして話を展開できる人もいるが、それができる人たちとできない人たちの差異を見ていると、明確な違い(差異点)は自身をメタ認知をするための前提となる自尊心や自己肯定感が構築できているのは前者、つまりは「できる人たち」だ。

▷ 強みを見出すための”業務履歴の棚卸し”

 では、できない人たちは救いがないのかといえばそうではない。

自分でできない、自分ですることがむつかしいのであれば他人に頼ればいい。他人に頼ることで解決できることがあるのなら、ドンドンと頼ればいいのである。

 商売やビジネスとして取り組んでくれる人は、基本的に自身の利益を最大化させるために依頼主であるあなたを無下にはしないはずだ。仮に無下にするようならば相手にしなければいい。

自分で認識がしづらいのは「主観」で自分の履歴を見てしまっているからで、他人から「客観」視してもらえば、客観的な評価となる。これまでの所属してきた「会社の中でされてきた評価」は話半分というか、対外的に誇れるものかどうかが怪しいものだと考えた方がいい。

 なぜなら、その評価自体が封建的で社内に最適化された評価指標をもとにして作られた評価である可能性が高いからだ。それを前提にしても、誰かに自分の強みや魅力を探してもらう場合には丁寧に自分がやってきた「業務履歴」を丁寧に棚卸しをした方がいい。

 その棚卸は主観で構わない。明確に、自分が「どんなこと」と「どんな理由」で取り組んだのか。それが「どんな結果」になったのかを存分に主観的に振り返るのだ。

その時間を確実に設ければ、少なくとも「課題となる事柄」と「解決に向かう姿勢」、「行動の結果」が必ず発生していることがわかる。

 あとは、それを自分ではない他人から評価してもらうのだ。あなたの強みや魅力が発露してくるはずである。

 働いたことがある人間で、強みのない人などいないのだ。

 ではでは。

 えんどう

▶︎ おまけ

▷ 紹介したいnote

ここで紹介されているような企業は、今後間違いなく人材の確保に苦しむだろう。なぜなら、求職者の足元を見る=相手の生活などどうでもよく、ただ安く働いてくれる人材を欲しているからである。ブラック企業は駆逐していくことが日本のためになるのだが、外国人技能...やめておく。

僕は残念ながらハイキャリア案件とはならない人材のため、このようなエージェントとは縁がなかったのだが、エージェントから紹介される案件も随分といい加減なものだったりする。それは多くの案件を抱える人材紹介エージェントならば仕方ないのかもしれないが、結果的に困窮していくのではないか。

最低で最高な転職という文言にグッときた。まだまだ課題は降りかかってくるだろうし、これからも多くの問題に対峙することになるだろうが、それも含めて...ということなのだろう。それも含めてステキな話である。

▷ 本noteに関連する紹介したい書籍

一つの会社にずっといられるような時代でもなければ、いるような時代なのかと言われると「そうである」と答えられる人はどれほどいるのだろう。まずは自分が現在の所属先にいていいのかを自問することから始めてみるといいかもしれない。

▷ 著者のTwitterアカウント

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