どうしてフリーランスが大変なのか
どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。
やれフリーランスだ、個人事業主だ、独立だなんだと騒ぎ立てる様子を目にしていると、ある感情が湧き立ってきます。
「そんなにいいもんじゃないよ」といった、ある種の諦めにも似た徒労感といえばいいでしょうか。
ぼくも、一応は個人屋号を掲げる「在宅フリーランス」って立場ですが、妻さんからは「引きこもり失業者」だと揶揄され、常に「利益はいくらだ」と売上ではなく利益を強く求められる状況に追いやられており、彼女を黙らせるためには必死に稼ぎ出さなければならないのではなく、稼ぎ続けなければならない重圧に晒され続けています。
ここまで書いた時点で「あー、それって無能だからでしょ」って思っていただける方は鋭く、聡い方なのでしょう。正解です。
そんな無能な自称フリーランスの立場にいるからこそ、「どうしてフリーランスが大変なのか」を切実に記載すること、これは使命なのではないかと思い、カタカタとタイピングをしはじめた次第。
「フリーランスになろっかなぁ」とか「フリーランスって憧れるぜ!」なんて息巻いてる人たちに冷や水をかけるような内容になっておりますので、そういったイキってしまいそうな人ほど読んでもらいたいと思います。
フリーランスの数、増えてるんだって。
これまでランサーズが『新・フリーランス実態調査 2021-2022年版』を公表してから徐々に、だけど確実にフリーランスとして活動する人たちの母数が増えてきてますよねって空気感が醸成されてきました。
もちろん、その前から働く場所も時間も自分で決めることができる自律的な働き方として注目をされていましたし、そうやって自分の人生を生きている人たち感が滲み出ている人たちのことをかっこいいと思っていた人たちがいることも間違いないでしょう。
最近では総務省統計局の就業構造基本調査においてもフリーランスのことを調査対象とされ、令和4年度の調査においては以下のような記載がなされており、本業がフリーランスの数は209万人で、有業者の3.1%を占めるといった結果が示されています。
また、フリーランス協会が毎年発表しているフリーランス白書においても、本業として独立しているフリーランスと本業がありながらも副業で活動をするフリーランスの統計をとってみると、89.4%が独立系で副業系は9.0%といった数値も出ていますから、確実にフリーランスとしてやっていこうって気概を持った人たちの母数が形成されていることが窺い知れます。
フリーランスの何が大変か
会社員として、どこかしらの企業と雇用契約を結び、与えられた役割をこなしている時点では気づくことが出来ない、気づきづらいフリーランスの大変さとして「営業活動」と「継続案件」におけるバランスの取り方が難しさがあるでしょう。
現状抱えている受注案件に注力し、求められている成果や結果を出さなければいけません。この部分は会社内でも同様の圧力をかけられ、人事考課においても査定される部分ですから想像に難くないはずです。
そうやって懸命に案件に注力している傍らで、新規の案件を獲得しにいかなければならないのです。
つまり「営業活動」を行わなければならないってことなわけですが、ここで躓いてしまいフリーランスとしての活動継続が難しくなり、実際にフリーランスとしての活動を自粛する人の背中を何名も見送ってきました。
案件を受注し、それを回すことまではできるのです。それはそうでしょう。会社員の時代に自らのスキルや経験を活かして業務をこなしてきたわけですから、それが出来なければフリーランスとしての活動などできるはずがありません。
そこに加えて営業活動をしなければならないってところに難しさがあるわけで、新規の案件獲得に向けて動いていくこと自体は決して難しくはありません。最近では、数多くのマッチングサイトがあり、そこに登録して応募するだけですし、他にもエージェントサービスなんかも出てきましたからね。
可能性というか機会みたいなものは、ここ数年で明らかに増えていますし、増えているからこそ、副業から独立フリーランスとして生きていこうとする人たちが増えているのでしょう。
ただ、この営業と案件への注力といった、ある種、異なるスキルとパフォーマンスを発揮できなければフリーランスとして活動することが、かなり難しくなることは重ねて強調しておきたいところです。
パンクするほど副業を重ねてみる
フリーランスとして活動をすると決めた人は、まず、会社員として通常業務をこなしながらでいいから副業を始めてみることをオススメします。
しかも、一件や二件といった本当に副業として取り組むのではなく、もうパンクするほどに副業案件を抱えてみることに挑戦すべきです。
本業として取り組んでいる仕事の質を落とすことなく、新規の副業案件をドンドンと受注していき、最終的には自分の手を動かすだけでは足りなくなるほどに案件を抱えてしまってください。
本業と副業の境目が溶けていくことになるでしょうから、自然と、優先順位をつけるようになるでしょうし、新規の案件を獲得するのかしないのかといった判断もできるようになっていくはずです。
もし、仮にそれが現在時点でできているのであれば、もうすでにフリーランスとして活動ができているといっても過言ではありません。
あとは、どこからいくらの報酬を得ているのかといったバランスの話でしかなく、本業も一つの案件だと捉えたら、それをどうやってこなしていくのかが課題なはず。
フリーランスとして独立して活動するためには、そうやって副業パンク状態を味わっていないと難しいのではないか、とぼくは考えています。
そうやって複数の案件を抱えつつも、新たな案件を獲得できる営業能力があるのなら、フリーランスとしての活動も安定して行えるようになるでしょうが、たまたま、とある副業でうまくいったからといってフリーランスとして活動し始めることは、時期尚早と言っても過言ではないでしょう。
それで苦しみたいのであれば止めはしませんけどね。
おわりに
ぼくの場合、不登校となった長男くんの居場所づくりといった目的というか背に腹を変えられない事情もありましたが、それにしたって新規の案件を獲得することには今でも難儀しています。
ぼくが無能だからってのもあるでしょうが、同時に、何を信用していいのかってポイントがわかりづらい点もあるのでしょう。
その中でも、お話をさせていただくと、ほんの些細なポイントを魅力だと思っていただき、契約してくださる事業者さんがいらっしゃることには本当に感謝しかありません。
ただ、生意気で空気を読まない発言をしてしまいますが、それは「よかれ」と思っているのだと理解してもらえると幸いです。
ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo)
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