木暮ライのタブージャーナル

元県紙記者が東海エリアを拠点に連続失業家兼フリージャーナリストとして執筆活動中。タブー…

木暮ライのタブージャーナル

元県紙記者が東海エリアを拠点に連続失業家兼フリージャーナリストとして執筆活動中。タブーに切り込むネタを掘り出すため、日夜全国を駆け抜ける。

マガジン

  • プロット予想100冊ロック

    あふれる書籍や映像作品の中から、学びや気づきがほしい。そんな方のため、元県紙記者の木暮ライが、おすすめのコンテンツを100冊目指してプロット形式で紹介しています。これは読書感想文ならぬ読書解体文です。

  • 炎上するけど無料で書く話

    元県紙記者が時事ネタを皮肉と愛情を込めて綴るエッセイ集

  • 大卒フリーターが記者になるまで

    高校、大学受験と就活に失敗した筆者がフリーター、設計者、独立を経て新聞記者の夢を叶えるまでについて、まとめたものを以下の5回に分けて無料公開します。4回目の一部は100円となります。今回はプロット形式で展開を紹介します。

  • 取材後記

    あふれるニュースの中から、学びや気づきがほしい。そんな方のため、元県紙記者の木暮ライが取材し、印象に残ったニュースを取材後記で紹介しています。

最近の記事

  • 固定された記事

行旅死亡人が二人の記者を動かした物語

あふれる書籍や映像作品の中から、学びや気づきがほしい。そんな方のため、元県紙記者の木暮ライが、おすすめのコンテンツをプロット形式で紹介しています。 ■現金3400万円を遺して孤独死した女性の謎/「ある行旅死亡人の物語」2022年11月30日に出版されたノンフィクション作品です。共同通信社大阪社会部の武田惇志記者と伊藤亜衣記者による47NEWS2022年2月20日、21日配信の記事「現金3400万円を残して孤独死した身元不明の女性、一体誰なのか(前後編)」を書籍化したものでし

    • 2位じゃ駄目ですか🥈

      私は最近、「ジェーン・スー生活は踊る」を聞いている。 とくに正午のジェーン・スーさんがリスナーの悩みを聞く『相談は踊る』のコーナーは欠かさず聴いている。 ジェーン・スーさんは、思考の癖を把握することが大切と話していた。 たとえば、あなたが誰かにあいさつしたのに返事が返ってこなかったとする。 そのことを友人に話すとき、何と伝えますか? ①あいさつしたのに返事が返ってこなかった。 ②あいさつしたのに無視された。 ここから木暮の見解ですが、②と答えた人は、被害妄想の癖があるかも

      • 「たった一人の熱狂が仕事と人生を動かした」の記事が『先週特にスキを集めた記事』になりました。みなさんのスキに感謝です!

        こんにちは、タブージャーナルの木暮ライです。 5月7日にnoteで初投稿をし、週1投稿くらいのペースでコツコツ書いてきましたが、先日はじめて「先週特にスキを集めた記事」に選ばれました! noteは、書けば書くほど、どういった記事が読まれやすいのか検証がしやすのでありがたいツールです。 書物を読んだだけでは、自分に落とし込めないと思い、備忘録代わりにnoteで1万字程度の解説記事を書いています。思考の整理にもなって、出版社立ち上げとしての準備も着々と進んでおります。大卒フ

        • たった一人の熱狂が仕事と人生を動かした

          あふれる書籍や映像作品の中から、学びや気づきがほしい。そんな方のため、元県紙記者の木暮ライが、おすすめのコンテンツをプロット形式で紹介しています。 ■軍資金は300万円/「あしたから出版社」 2014年6月に出版されたノンフィクション作品です。就職活動に失敗した島田潤一郎氏が最愛の縦兄の死をきっかけに、出版社「夏葉社」を立ち上げ、成功していく人生録を書籍化したものでした。本記事では出版社を立ち上げた経緯や、記念すべき第一作が出版されるまでを解説します。これから出版社を立ち上

        • 固定された記事

        行旅死亡人が二人の記者を動かした物語

        マガジン

        • プロット予想100冊ロック
          5本
        • 炎上するけど無料で書く話
          1本
        • 大卒フリーターが記者になるまで
          4本
        • 取材後記
          1本

        記事

          大卒フリーターが記者になるまで~後篇

          ■はじまりは、移住スカウトサービス「SMOUT(スマウト)」だった 生き方を見失っていた矢先、ネットで移住支援の体験旅行に応募したことで運命が動き出した。そこでJリーグ傘下の地域リーグに所属する『アルテリーヴォ和歌山』の取材をきっかけに新聞記者になることを決意した。 発行部数二万部ローカル紙で約一年以上続けた。日曜祝日以外は締切りがあり、主に市政、警察回り、高校野球などの地域スポーツなどの取材、記事の執筆、校了までをほぼ毎日やっていた。記者の仕事だけではなく定期購読を継続的

          有料
          100〜
          割引あり

          大卒フリーターが記者になるまで~後篇

          大卒フリーターが記者になるまで~中篇

          ■約4年続けた会社を辞め独立 名古屋の中心部である栄に中古販売店の新店舗のオープニングスタッフとしてアルバイトすることになった。別店舗で研修中、三月だというのに、地面から湿気が湧き立つような感じがした。すると、店舗がゆっくり横に揺れ始め、だんだん激しくなっていく。店内はパニックというより、早くおさまることをただ祈っているかのように静かだった。仕事を終え、あおなみ線の道中、東京の工場が火の海になっている、帰宅困難者が渋谷駅にあふれている、などの情報がガラケーに次々と入ってくる

          大卒フリーターが記者になるまで~中篇

          大卒フリーターが記者になるまで~前篇

          ■大学卒業後、職を1年おきに転々 2023年1月7日、木暮は和歌山県岩出市の喫茶店にいた。夜9時過ぎは客もまばらでノートパソコンを広げてコーヒー一杯粘っていても、囲いで仕切られているので、周囲の目も気にすることはない。こんな生活を一年続けている。降版時間は午後4時ごろ。朝刊にも関わらず、他紙より締切が異常に早い。理由は印刷局を定時で帰らせるためだ。締切までに取材をしながら校正のためのゲラ刷りをスマホでチェックしなければならない。降板時間を過ぎると、残った取材か、溜まった原稿

          大卒フリーターが記者になるまで~前篇

          大卒フリーターが記者になるまで~プロローグ

          高校、大学受験と就活に失敗した筆者がフリーター、設計者、独立を経て新聞記者の夢を叶えるまでについて、まとめたものを以下の5回に分けて無料公開します。4回目の一部は300円となります。Xでリポストすると100円です。今回はプロット形式で展開を紹介します。 ■大学卒業後、職を1年おきに転々筆者は、高校、大学受験にことごとく失敗し、安定した仕事に就かず郵便局のアルバイトで食いつなぐ日々を送っていた。 その後、時計修理、コピーライター、土木の技術者など職を転々。 ■約4年続けた会

          大卒フリーターが記者になるまで~プロローグ

          ジャーナリズムに希望はあるか

          あふれる書籍や映像作品の中から、学びや気づきがほしい。そんな方のため、元県紙記者の木暮ライが、おすすめのコンテンツをプロット形式で紹介しています。 ■ニュースは消費ではなく文化そのもの/「筑紫哲也『NEWS23』とその時代」 2021年11月1日に出版されたノンフィクション作品です。筑紫哲也NEWS23の編集長を務めた金平茂紀氏による2015年夏まで掲載された講談社のPR雑誌『本』を約6年後に追記し、書籍化したものでした。 ■起 二度目のプロポーズ ジャーナリストには2

          ジャーナリズムに希望はあるか

          疑わしきは被告人の利益に

          あふれるニュースの中から、学びや気づきがほしい。そんな方のため、元県紙記者の木暮ライが取材し、印象に残ったニュースを取材後記で紹介しています。 ■けんかで被害者死亡/暴行の特定に至らず―男2人に「同時傷害の特例」両被告は、傷害の罪に問われ、求刑通りそれぞれ30万円の判決を下した。木暮は、単なる傷害事件と思い事実だけを報じた。今ではこの判決について検証取材しなかったことを後悔している。あとで社会部デスクにも釘を刺された。しかし、河北新報の記者は地検などに取材を重ね、暴行の特定

          疑わしきは被告人の利益に

          犯罪者の家族を蔑む意識はどこから来るのか?

          あふれる書籍や映像作品の中から、学びや気づきがほしい。そんな方のため、元県紙記者の木暮ライが、おすすめのコンテンツをプロット形式で紹介しています。 ■母を信じることが心の支え ―和歌山カレー事件/林眞須美死刑囚長男「もう、逃げない」 2019年8月1日に出版されたノンフィクション作品です。「和歌山毒物混入カレー事件」の犯人として逮捕された林眞須美死刑囚の長男・浩次さん(事件当時小学5年・仮名)が初めて明かすいじめ、差別、性被害、婚約破棄に翻弄されながら、それでも母を信じ続

          犯罪者の家族を蔑む意識はどこから来るのか?

          うわさは「娯楽」

          あふれる書籍や映像作品の中から、学びや気づきがほしい。そんな方のため、元県紙記者の木暮ライが、おすすめのコンテンツをプロット形式で紹介しています。 ■ うわさが5人を殺したのか?―山口連続殺人放火事件/高橋ユキ作「つけびの村」2019年9月25日に出版されたノンフィクション作品です。傍聴ライターとして活動する高橋ユキさんによるnoteのルポ記事を書籍化したものでした。 起  事件から3年後、ある雑誌の編集者が「山口連続殺人事件」について夜這い(強姦)の事実を取材して書い