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脳梗塞が治る!?Muse細胞についてまとめてみた。

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はじめに

最近、衝撃的なニュースが世間をざわつかせました。“Muse細胞”脳梗塞患者の身体機能が改善というニュースです。

さて、このMuse細胞はどれほど期待できるものなのでしょうか?非医療従事者の方には中々調べても分からないと思うので、医師である私がいくつか論文を読みあさって分かったことを、分かりやすく説明したいと思います。

※この情報はあまり広めすぎたくないので今後は10購入毎に500円ずつ値上げしていきたいと思います。

ちなみに、私は投資家でもあるので、関連銘柄にも触れたいと思います。しかし、投資助言業の許可はとっていないので、途中で説明のために出てきた銘柄しか出せません。後はヒントは書いてあるので、皆さんで調べてみてください。力作なので、途中から有料となります。

なお、私はMuse細胞の研究に関わっているわけではないので、最新の情報までは網羅できておりません。論文化された情報やインターネット上に公開されたものを収集しまとめております。

生命科学インスティチュートのホームページでも画像を用いて分かりやすく解説されていますので、最初に軽くそちらも見ておくといいと思います。

muse細胞とiPS細胞などを比較して理解するために、基礎知識として、このような雑誌を読んでおいてもいいかもしれません。

それでは始めて行きます。

Muse細胞とは?

Muse(Multilineage-differentiating stress enduring)細胞は生体内に存在する造腫瘍性を持たない多能性修復幹細胞です ¹⁾。

iPS細胞などの再生医療では、投与により奇形腫などの造腫瘍性(つまり、腫瘍を形成してしまうということ)が問題となっていましたが、Muse細胞ではそれがないのです。さらっと言いましたが、これは凄いことです。

Muse細胞は、体を構成する多様な細胞への分化能やストレス耐性を特徴とします。つまり、色々な細胞へ分化することができるということです。

具体的には、脳の細胞になったり、肝臓の細胞になったり、腎臓や脊髄の細胞になったりもできちゃうってことです!将来なんにでもなれる凄い細胞ってことですね!

このMuse細胞は常に骨髄から血液中に入っていき、各臓器に分配され、ダメージを受けた細胞や脱落した細胞を置換して、組織恒常性の維持に関わっていると考えられています。

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